芸術と技術が融合した新たなアート作品を3日間で即興的に制作するハッカソン、明日参加〆切!

芸術と技術が融合した新たなアート作品を3日間で即興的に制作するハッカソン、「3331α Art Hack Day 2015」が参加者を募集中。参加締め切りが明日14日(金)に迫っている。選ばれし50人が参加できるこのイベント、駄目元なんて言わずにぜひ応募してみてほしい。

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3331α が主催する、アートに特化したハッカソン
芸術と技術が融合した新たな作品を3日間で、即興的にその場でつくる


参加申し込みから選出された50名のアーティストやエンジニアが一堂に会し、
芸術と技術が融合した新たな作品を3日間で即興的にその場でつくるというのが、
アートに特化したハッカソン「3331α Art Hack Day2015」だ。

アート・プログラミング・エンジニアリングというキーワードで言えば
美大の中にもメディアアートを学べる学科は増えているけれど、
それでも「アート」を学ぶ側面が強いのが現状かもしれない。
このイベントには異なる分野の参加者がたくさん集まるから、
アートの持つ価値とその可能性はもっと広がる。

そんなことを期待させてくれるイベントが、今月から3日間開催される。
参加するもしないも、美大生ならイベントについて目を向けて損はない。
新しい表現について考えるいい機会をくれるはずだ。


社会の変化を感覚的に鋭く読み解くアーティストの感性を、
エンジニアの論理的思考と高度な技術とともに具現化した時、
それは『未来の変化の兆し』を体験できる形にしている事だと私達は考えています。
様々な事象が複雑に絡み合い、同時多発的に予測不能なことがおきる現代において
私たちに必要なことは、彼らの作品に含まれるまだ見ぬ課題や価値を
いち早く発見することではないでしょうか?

3331α Art Hack Day を通してアートの持つ価値とその可能性を
より多くの人たちに知っていただきたいという思い、
そして私たちの活動に共感するような新たなアート集団が生まれることを期待しています。
どのような作品が生まれるかまったく予想できない、
この混沌とした実験的なイベントに参加し、新たな可能性に一緒に挑戦しませんか?


>> 3331α Art Hack Day 2015公式サイトより




昨年の3331α Art Hack Dayには、中学生プログラマーから50代の作家まで
もちろん美大生も参加した

「Art Hack Day2014」に参加していたLaila Cassimさん。
日本で生まれ育ち、スコットランドの芸術大学でグラフィックデザインを学び、
現在は東京藝術大学大学院の博士課程に在籍中の彼女は、
3日間のイベントを振り返り、芸大で学ぶアートやデザインとの違いを次のように語っている。


大学の授業だと「この課題について考えて来てください」という宿題があって、それを一人ずつ黙々と制作してしまう。私の通っていたスコットランドの芸大だと、先生も生徒もディスカッションしながら制作することが多かったけど、日本などの芸大の多くって「極める」というスタンスが強いんですよね。
自分と向き合って、師匠から学んで、制作室に籠って物作りをする。みんな自分の技術や能力を確かめてる過程だからそれで良いのかもしれないけど、もう少し外に向いていっても良いんじゃないか、と私は思うんです。
Art Hack Dayではいろんな役割の人と一緒に物作りをするから、自分の役割が浮き彫りにされます。私の場合は、アーティストの言葉をビジュアライズしたり、エンジニアとコミュニケーションを取ったり…そんな過程で「私って、こんな能力があったんだ!」ということに改めて気づけました。
それに今って、物を作る時の制作時間がどんどん短縮していますよね。3Dプリンタやレーザーカッターが気軽に使えるようになって、プロトタイプを作ることが簡単になりました。だから今の時代の物作りって、とにかく作ってみることが大事だと思うんです。作っては試し、作っては試し…そんな中でよりアイデアが生まれていって、精度の高いものが出来上がるはず。
簡単なグラフィックデザインなら誰でも出来る時代だし、インターネットですぐに専門的な知識を得られる。そんな時代だからこそ、「作りながら考える」という行為は重要になってくると思います。そこで、エンジニアと一緒に作りながら考えていくこのイベントは、短期間ながらも、新しい物作りのあるべき形に触れられたようでした。


>> 美大生の新たな就活のカタチになるかも? 能力やスタンスが浮き彫りになる、アートハッカソンという環境



そんな昨年の様子は、この記事でじっくり読むことができる。
アイデアと各々のプロフェッショナリズムが融和し、新しいものが生まれていく様子が伺える。




審査員も「Art Hack Day」に相応しい、角界第一人者ばかりが揃う
充実のプログラムに、応募しない理由が見つからない

ハッカソンではアイデアだけでなくプロトタイプのアウトプットまでするから、
3日間のプログラムは、長いようで中身はとても濃いはずだ。
初日には各分野で活躍するアーティストやエンジニアの方たちの話を聞き、
制作に向けてのインスピレーションを得るための「インスピレーショントーク」。
参加者のアイデアに基づいて「チーム分け」が行われ、初日の夜には
参加者や登壇者、審査員の交流を目的とした、「レセプションパーティー」が開催される。
その後イベント外の2週間をかけ「技術検証と部品調達」をチームごとに行い、
イベント2日目はとことん「ハッカソン / 制作」。

最終回では「講評」および「表彰式」が行われ、合計2週間強のハッカソンの幕を閉じる。
プログラムの内容のみならず、チームの交流もとても深いものになるようだ。

また、審査員に並ぶのは当然、アーティストやデザイナーだけなく、
むしろメディアアートの分野に近い名前も並んでいるので、
ますます普段教わっている教授たちとは違った刺激を得られるにちがいない。



▼審査員
齋藤 精一(株式会社ライゾマティクス代表取締役)
中村 政人(3331 Arts Chiyoda 統括ディレクター)
佐渡島 庸平(株式会社コルク代表取締役社長)
中村勇吾(ウェブデザイナー)
※その他1名 現在調整中

▼プログラム
申込期限:08月14日(金) 18:00まで
DAY1 :08月22日(土) 10:00 〜 21:00 ※レセプションパーティ含む
DAY2 :09月05日(土) 09:00 〜 21:00
DAY3 :09月06日(日) 09:00 〜 21:00 ※レセプションパーティ含む
展示日程:09月08日(火) 〜 09月13日(日)



応募の締め切りが明日14日(金)の18:00までと迫っている。
夏休みの締めくくりに濃厚なハッカソンの3日間を過ごしてはどうだろうか。

参加申し込みはこちらから

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