【2023年10月に移転!】2022年度京都市立芸術大学作品展に行ってきた1

2023年2月13日(月)

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2月9日(木)午前10時、手羽は

京都市立芸術大学にいました。
前回来たのが2012年なので実に11年ぶり。訪問はこれで3回目かな?
  
もちろん、これを見るためです。
2022年度京都市立芸術大学作品展

●会期:2023年2月8日(水)~12日(日)
●時間:10時~18時(入場17時30分まで)入場無料
●会場:京都市立芸術大学、京都市京セラ美術館


実質の卒業・修了制作展でもあるけど、その他の美術学部の学年も全員出品してるので「作品展」なんですね。


ここで簡単に京都市立芸術大学の沿革を紹介します。
1878年に幸野楳嶺、望月玉泉、久保田米僊が京都府知事に画学校設立を建議し、1880年に 日本初の公立の絵画専門学校として「京都府画学校」が発足しました。(東京藝術大学美術学部の前身である東京美術学校は1887年発足)


  • 学内の幸野楳嶺像

途中「京都市立美術工芸学校」等と名称変更しながら、1950年に「京都市立美術大学」となり、京都市立音楽短期大学と統合して、1969年「京都市立芸術大学」が開学し、1980年に今の西京区大枝沓掛へ移転します。
手羽の上の世代・先輩たちはギリギリ「京都市立美大」って言ってましたね。
ちなみにこの起源にはもう1つ面白いルートがあるんですが、それは「その4」あたりで紹介します(笑)
 
日程的にはちと京都へ行くのは厳しかったんですが、なんで10年以上ぶりに京都市立芸大の卒展へ行ったかというと、

2023年10月にキャンパスが移転するんです!
詳しくはこちらをご覧ください。
大学移転 | 京都市立芸術大学
 
手羽は2018年から移転先をちょこちょこチェックし始めていて、


↑これは2018年に撮影したものですが、ほぼ同じ場所で2月9日に撮影したのがこちら↓

思ってた以上にでかい・・・。
ほんと京都駅から徒歩5分ぐらいの場所なんです。

A地区、B地区、C地区となっていて、上記写真はC地区の交差点北側から見た景色。
模型も公開されています。


  • C地区を北側上空から。色がついてるのがキャンパスです。


  • C地区の建物を南側上空から見るとこうなります。真ん中は吹き抜けになってるんですね


  • A地区、B地区を南側上空から。グランドもあります。しかし線路ギリギリにできるんだな・・

10月移転ってことは沓掛キャンパスでの卒展は最後。
「夏のオープンキャンパスに行くのは多分厳しいから、合法的にキャンパスへ潜入できるのは今回がラストチャンスじゃね?」と気が付いてしまい、急遽弾丸で行くことを決めた、と。

 
前置きはこれくらいにして、ここからキャンパスを散策しながら、作品展を見ていきます。
自分のアーカイブのためにも写真・動画多めで撮影してきたので、ちと長いシリーズになります。
 
まず、正門までのアプローチと、正門から中央棟へ。


  • ロータリーを抜けて

中央棟に到着。

中央棟は美術学部・音楽学部の両学生が使う施設がまとまっていて、講義室・図書館・食堂・売店のほかに

事務局や学長室等も入っています。

学生時代はあまり興味ないかもしれないけど、とっても大事な講座の張り紙もありました。

展示はこうなってます。


  • デザイン基礎Iの展示


  • 在学生と卒業年次生の展示が混在してるんで、どれが卒業制作かパっと見はわからない・・。

部屋全体を使った作品もありました。

手羽が一番興味を持ったのは、

木の加工から全部やった楽器の作品。これで卒業制作じゃなく漆工3回生ってのがすごい。
この木琴のほか、

ギターも完全手作りで、気軽に演奏してくれました。

これがいい音で。
 

中央棟を少し出て、広場へ。
さしづめムサビなら中央広場って感じかな。
動画撮りました。

今回の訪問は中央棟の前にある、これを見に来たようなもんでもあり。

「池」です。
美術家・藤浩志さんが1985年の大学院修了制作でハニワを池に投げ入れるパフォーマンスをしました。そしてその30年後に授業で藤さんのハニワをリサーチして制作したものがこの池に沈められ、この2体のハニワ伝説がずっと引き継がれてました。
そして、2022年5月に引き上げられたんです。その様子はこちらから。

芸術大学らしいエピソードですよね。

ちなみに池の正面に食堂や売店があるんだけど、

営業してませんでした・・・。
最後の卒展くらい営業してたらいいのに公立は厳しいなあ、と思ったり。
 


  • これは噴水だったのかな?

中央棟からちょっと歩くと、

屋外に円形ステージがあります。
京都市立芸大といえば、この場所が象徴的ですよね。
後ろの建物は、

大学会館で、


  • あ、これって音響彫刻ですね。

おお!!!
手羽は見た瞬間に誰のサインか、そしていつぐらいに書かれたものかわかりました。
だって、ずっとこの曲ばかりYoutubeで見てた時期があるんだもん(笑)


中に入ってみます。

おおおおお!(って叫んでばかり)
このホールは感動ですね。回転しながら動画撮影してきた。

 


  • ん。地下にも行けるぞ。何か展示されてるのかな?

と思ったら奈落だった。でも回転舞台の構造がよくわかる。
 

大学会館には、芸術資源研究センターも入ってます。

「ゲイシケン」って略すんですね。

コーヒーメーカーやプリンタなどがあるコワーキングスペースみたいな場所もありました。
こんな感じで配信にも使われてたみたい。


  • この小屋も芸資研関連なのかな?

ハニワもそうですが、京都市立芸大さんのこういう自由な気風が手羽が大好きなところだったりします。

屋外には作品が展示されてました。

続いて、アトリエ棟を紹介・・と行きたいけど、長くなったので続くっ!!
ちなみに今日紹介したのはこのあたりです。

 

以上、今日はある事情で1日国立新美術館にいる手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。