大学として、夏休み、春休みなど長期休暇期間は普段できない大掛かりな企画を行うには絶好の機会でして、この夏もムサビが仕掛けるプロジェクトが開催されます。
今日はそれらを紹介。
まずは今週末開催されるこちらを。
■ムサビる! この夏、アートに恋をする。
●日程:2015年8月8日(土)、8月9日(日)
●時間:9:00-16:00
●会場:東大和市立第五中学校、東大和市立第二中学校
「ムサビる!」は、ムサビOBの中学校美術教諭・未至磨明弘先生が「子どもたちに本物の美術に触れてもらいたい」と(黒板ジャックでおなじみ)ムサビ・三澤先生に相談し、「じゃ、普段中学生が通っている学校にムサビ生や教員の作品を展示して美術館にしてしまおう!」と2009年から始まったプロジェクトです。
別名「中学校美術館化計画」で、7回目となる今年はなんと2校同時開催!
ワークショップや中学生による展示企画もあります。
去年は日程が合わなくて行けなかったんだけど、今年は行きますよ!
ちなみに本体である旅するムサビ(黒板ジャック)は奄美大島だったり、
■ 7/14 奄美市立小湊小学校 黒板ジャック!
長崎だったり神戸だったり(これは秘密)、長野だったり
■ 【長野スケッチ大会2015】試作をしました
まさに名前の通り、旅してます(笑)
そして次の週は、ミッドタウンで2日続けてワークショップ!!
■船を作って、ミッドタウンへとびだそう!
●日 時:2015年8月11日(火) 11:00-18:00 ※随時参加可
●場 所: 東京ミッドタウン アトリウム
●定 員:なし
●参加料: 無料 (当日受付)
●企 画: 武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
●実施主体:MAUセイラーズ
http://d-lounge.jp/2015/07/6504
形、色様々なパーツを組み合わせて自分だけの船を作って、作った船は21_21前の川辺に浮かべて遊ぼう!という企画。
■親子でなぞっ手サマー
●日 時:2015年8月12日(水) 11:00-18:00 ※随時参加可
●場 所: 東京ミッドタウン アトリウム
●定 員:なし
●参加料: 無料 (当日受付)
●企 画: 武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ
●実施主体:むさびてなぞり隊
http://d-lounge.jp/2015/07/6506
手の影絵をペンでなぞって、カラフルな海の生き物を作ろう!というもの。
MIDTOWN ♥ SUMMER2015(「ミッドタウン・ラブズ・サマー」と読みます・・) の「なつやすみ キッズが楽しむミッドタウン みんなでつくろう日本の夏」にデザイン・ラウンジも協力してまして、今年も2企画実施しますよ。
思い起こせば、4月28日に説明会&企画団体募集を行い、5月20日のミッドタウンマネジメントさんの前で行った2次審査プレゼンから2か月以上たつんですね・・。
ちなみに両企画とも、たまたま代表者が基礎デザイン学科の学生さんで。
商業施設でのイベントでは、「最優順位1番はお客さん、2位は商業施設(今回はミッドタウン)、3位自分たち」という関係があります。
「お客さんが喜んでくれたら、ミッドタウンさんも喜ぶし、最終的に自分たちも嬉しい」という構造。
「そんなの言われなくてもわかってますよw」なんだけど、普段の美大イベントの来場者層は「それを目的に来る人」がほとんどなんですよね。
オープンキャンパス然り、芸祭然り、卒展然り、旅むさ然り、ムサビる!然り、何かのワークショップ然り。
「誰がやってるか?」が大事だったり、お客さんも「覚悟」のようなものを少しもって、その場に来てる。
でも商業施設でのイベントの場合は・・・もちろんそれを目的に来る人もいるけど、「ちょっと買い物しに」「六本木観光で」「たまたま通りがかって子供がやりたいと言ったから」がほとんど。
極端な話、失敗しても普段なら自分、もしくは大学が致命的になるだけですが、商業施設ではそのお店の名前に傷をつけることになる。
特にオサレなミッドタウンでみっともないもの、文化祭のようなレベルのものをやるわけにはいかない。
「表現の自由」「好きなことをやる」「頑張って作った」は2の次なんです。
なので、2次審査通過した2グループとは何度も打ち合わせをして、かなりハードルをあげてきました。
そのかいもあってか、手羽もあまり経験のないようなワークショップに仕上がりましたんで、お時間がある方はお子さんと一緒にいらっしゃってください。
現在、立川で開催中なのが、
■MUSABI ART BOOK FAIR 2015
●期間:7月18日(土)~8月22日(土)
●会場:オリオン書房ルミネ立川店
株式会社武蔵野美術大学出版局によるフェアです。
で、会場では、「ムサビしおりデザインコンペ2015」を同時開催してるんです。
「ムサビしおりデザインコンペ」では、ムサビ生orOBOG14名のしおりデザインをフェア会場で展示し、ご来店のお客様からの投票で1番票をあつめた作品をそれぞれ実際にしおりとして制作します。
信じられないと思いますが、このしおり、全国の書店に配布されるんです。一見地味なんですが、実はすごい企画。
会場では、書籍やムサビオリジナルグッズも いっぺんにご覧になれます。もちろん「ムサビ日記」も!買って!いや、買え!(涙)
で、最後に紹介するのは、こちらも恒例になったこのプロジェクト。
■わらアートまつり
●会期:平成27年8月29日(土曜:午前10時から午後4時)、8月30日(日曜:午前10時から午後3時)
●会場:上堰潟(うわせきがた)公園(新潟市西蒲区松野尾1番地)
http://www.city.niigata.lg.jp/nishikan/event/kanko/waraart2015.html
「うちの村には名物とかなんにもね。藁ぐらいしかねw」
「じゃ藁で巨大アート作って名物にしましょ」
「えっ」
と基礎デザイン学科・宮島先生が始めたのがこのわらアートまつりです(実話)。
宮島先生は作家ではなく、地域の産業を活かしたブランドづくりを全国各地で実践されてる方。
なので単純に「学生がわらでアート作品作りました」ではなく、骨組み制作を知識とテクニックがある看板屋さんなどに協力してもらったり、コト・モノ・ヒト・カネが動く仕組みを含めて活動されています。
黒板ジャック同様、今や全国から制作依頼が来るプロジェクトになりました。
今日紹介したのは、研究支援センターが関係してるものだけで、・・というのも空間演出デザイン学科・小竹ゼミがやってる
■「ハイパーベンチレーション ランド Hyperventilation Land」 ~海女さんの「いそぶえ」が聴こえた!~
だったり、小泉ゼミが参加してる
■LIVING ART in OHYAMA 2015
や芸術文化学科の
■カミヤマート2015
などなど、各学科研究室がこの夏に全国各地で行ってるプロジェクトをひろいだすとキリがなくて(といいながら紹介してる)
ちなみに今日はWEEKEND学長トーク最終回「今、だからムサビ」がデザイン・ラウンジで開催されるけど、定員は満たしてるので特に告知はしません(と言いながらしてる)
あ、真夏のオープンキャンパスもよろしくです。
え?
「アレを紹介するの忘れてるでしょ」って?
大丈夫。
明日単独記事で書かせてもらいますから(笑)
大きなイベントが待ってるんです。
今日のまとめ
●文科省の改革総合支援事業ってほとんど「大学がある地域」が対象になってて、ムサビみたいに全国の地域でやってるとなんとなく損しちゃうのはなんとかならんものだろうか・・。
よし、手羽美術大学★開設の野望がまた一歩近づいた!!
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。