オープンキャンパスシリーズで後回しにしてた、四国旅を振り返ります。
手羽の四国訪問はこれで2回目で、学生時代にカメラマンの助手をやってる頃、愛媛県宇和島に住む大竹伸朗さんの作品撮影補助のためにカメラマンの車で行ったことがあるんです。
東京から四国に入るまでは高速をかっとばして結構スムーズについたんだけど、当時は四国の高速道路がまだ整備されてなく、四国に入るなりすぐに下道を走ることになって、そこから6時間ぐらいかかったんですよね。「次行くときは絶対に飛行機でいこう(涙)」と誓ったのだけは覚えてて(笑)
7月7日朝8時半、手羽は愛媛県松山市にある
済美高等学校に来てました。
「済美高校」と聞いて多くの人がパっと思いつくのは、
でも美術科もあり、美大受験生も多いんです。
済美高校ってことだと、ティモンディの母校でもあり、高岸さんの有名なフレーズ「やればできる」は済美高校の校訓だって知ってました?
で、済美高校に何をしにきたかというと、
油絵学科版画専攻・・いや、来年度からグラフィックアーツ専攻に名称変更する高浜先生が美術科全学年を対象としたワークショップをやることになり、サポートでついてきた、と。
タイトルは「アートブックを作ろう!」。
ドローイングって高校生には敷居が高いはずなんです。
「自由に線を描け」って実はかなり難しいことなんだけど、すぐに手が動いてたのはさすがとしかいいようがない。
それを8cm角にカッターでカットしたり、家から持ってきてもらった、いらないチラシやポスター、雑誌の面白いと思う部分も8cmにどんどん切っていきます。
あ、それ、東京造形大さんのオーキャンチラシ・・・。
大学でも準備はしてて、手羽も昔の大学ポスターを内職で切ってきました(笑)
それを組み合わせ、ページングし、
背に寒冷紗を張って製本用ボンドを塗って、
乾燥すればできあがり。
時間がないのでここで終わったけど、通常の製本と全く同じ工程なので、ここから背表紙を張ったりすれば、ちゃんとした本ができあがります。
ここからさらにやりたい人はぜひムサビに(笑)
みんなで記念撮影。
「高浜先生に質問ある人は前に出てきて。なんでもいいよ」と伝えると、
すぐに10人ぐらいが並びました。
受験の質問だけじゃなく作品性のこととか「え。高校1年生がそんなこと聞くの?」といい質問ばかりで。
そして、高速を走らせ、
パーキングエリアでうどんを書き込み、香川入り。
今回作品を積んで移動するためにレンタカーを借ることになったんで、初めて松山から高松までの移動時間を調べたんだけど、「え。こんなに四国って大きいの?・・」と気が付きました。
東京と埼玉・千葉ぐらいの距離・・高速使えば30分ぐらいのイメージでいたら、1時間半かかるんです・・。
皆さん、予想以上に四国は大きいから注意ね!
で、7月8日、向かったのは
香川県の県立高松工芸高等学校。
こちらもスポーツの強い高校ですが、建築科、デザイン科、工芸科、美術科があります。
立派な体育館の前には彫刻が並んでる。
こちらもグラフィックアーツ専攻の説明ではなく「作家としての高浜先生の講和」で、高浜先生はライフワークにされてる落石計画の話を中心に語ってました。
美術科では作家にインタビューして、それをフリーペーパーにする活動をされてて、過去にムサビの教員だと日本画の内田先生や彫刻の三沢先生も掲載されてましたね。なので後半はインタビュアーから質問をされる形。
高松工芸高校の生徒さんもすごくて、
事前に用意した質問ではなく、高浜先生の話をしっかり聞いてインタビューしてるのがすごく伝わってくる質問内容で。地頭のいい生徒さんばかり、という印象でした。
ちょっと裏話があって。
高松工芸高校の主任の先生は版画家で、高浜先生が学生時代から版画の雑誌でよく受賞者として名前を見かける方だったそう。「会ったことはなく顔もわからない同年代のライバル」という認識をずっと持っていたそうなんですが、主任の先生も高浜先生の名前を意識してたんですって。
その二人がここで初めて出会うって、なかなかエモい展開じゃないですか?
フリーペーパー用の写真を撮って、終了。
四国旅レポートは続くっ!
次は完全に観光編ですが(笑)
以上、高松空港へ向かう車の中で安倍さんが亡くなった報道を聞き、高浜先生と「高松工芸の帰りの車の中でこのニュースを聞いたことは一生忘れないでしょうね」と話した手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。