【やっぱりオリンピックつながり】国立公文書館と隈研吾展とギンザグラフィックギャラリーに行ってきた

2021年8月3日(火)

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8月2日、手羽は国立公文書館にいました。

言わずもがな、重要な公文書等を歴史資料として保存・利用する施設。
研究者は頻繁に通う場所だと思いますが、手羽は10年前に全国大学史資料協議会の研究会で見学させてもらった時以来。
オカタイ場所だけど、企画展を見るためにフラっと立ち寄れる場所なのは意外と知られていない事実で、現在は文書管理法施行10周年として、
企画展「文書管理の歴史を紐解く-古代~近世の文書の管理・保存・利用-」
を開催してました。

業務日誌や日記などから昔の文書管理の歴史を見るという面白い切り口。
手羽も過去のブログを見ることでいつどこで何をしたかわかるし、日記って便利なツールなんですよね。

大学史業界でよく言われてるのが「100年前の資料を見れるのは、100年前の人が残してくれたから」というのがあります。
例えば日本書紀の現物は存在しないのに私たちがその中身を知り研究できるのは、昔の人が模写をして残し続けてくれたから。残そうという意識があったから残ってるわけで、今のうちのスタッフにその意識があるかな、将来の後輩のこと、150周年のこととか全然考えてないでしょ?、と不安になることはちょっとあります。

常設展では近代の資料が展示されてて、最近の一番人気だとこれでしょ。


  • これも立派な公文書。永久保存が決定し国立公文書館に移管されました。あ、これは現物ではなく複製。


  • こっちの「平成」は現物です。

これは1964オリンピックに向けて特別措置の法律を公布しまっせ、という文書。貴重でしょ?


国立公文書館はこれくらいにして、お隣の建物に移動。

東京国立近代美術館です。
さっきは偉そうに語ってましたが、こっちが本来の目的地で、予約時間までちょっと時間があったので国立公文書館で涼んでただけです(笑)


何を見に来たかというと、
隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則

●会期:2021年6月18日(金)~9月26日(日)
●休館日:月曜日[ただし8月9日、30日、9月20日は開館]、8月10日(火)、9月21日(火)
●時間:10:00-17:00(金・土曜は10:00-21:00)
●会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー


隈研吾にネコってそれは行くでしょ。
撮影OKなものもあったので撮ってきました。


  • すんごい造りだなあ。


  • おっ、これだけでわかる!スターバックスの太宰府店ですね。見たことあります


  • 中国美術学院のクラフト・ミュージアム。


  • ホテルロイヤルクラシック大阪


  • 下北沢の焼き鳥屋さん。こういうのもやるんだなあ。


  • 高輪ゲートウェイ駅

2020年に完成した東京工業大学のHisao & Hiroko Taki Plaza。
東工大に行ったのは2019年夏が最後で、その時工事中だったけどできたんだなあ。早く見たいなああ。

んで、この時期に隈さんと言えばもちろんこれですよね。

新国立競技場。
模型しか撮影できないけど、試作品とかいろいろ展示されてます。


  • 模型でも人がいるように見える


  • 国立競技場で使われてる照明

タクラムとのコラボでやった猫企画は・・・どうだったんだろ。手羽的にはちょっと、というかかなり微妙な企画、美大の卒展だったらアリだけど・・・な展示だったけど。この気持ち、誰かと共有したい。

同時開催の「MOMATコレクション 特別編 ニッポンの名作130年」がすごく良かったです。さすがのコレクションでした。

東京国立近代美術館に初めて来る人は多分びっくりすると思うけど(自分がそうだった)、正面が皇居なんです。なんか中が見えそうでドキドキしちゃうのは手羽だけではないはず。


あああ。1964東京オリンピックの特別措置法とか国立新美術館の模型とか見ちゃったから、お口の中がオリンピックになっちゃった。
ついでにあそこも行っとくか!と向かったのが、

ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)です。
手羽美★で訪問レポート書くのは初めてかな?
大日本印刷株式会社(DNP)がグラフィックデザインの素晴らしさを伝えるために1986年に作ったギャラリーです。


現在開催してる展覧会はこちら。
オリンピック・ランゲージ:デザインでみるオリンピック

●会期:2021年7月20日(火)-8月28日(土)
●会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
●時間:11:00am - 7:00pm
●休館:日曜・祝日 / 入場無料
●協力:日本スポーツ振興センター、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会


デザインの面で画期的だった1964年東京、1968年メキシコシティ、1972年ミュンヘン、1994年リレハンメル、2004年アテネの5大会に焦点を絞り、エンブレムやポスター、ピクトグラム、聖火トーチなどのデザインを探る展覧会。
 

もちろん他の大会も素晴らしいんですが、どうしても1964東京大会の資料に目が行っちゃいますね。「へー、若かりし頃の勝井先生は水泳のパンフレットを作ってたんだな」とか。
こうやってじっくり1964のデザイン関係の資料を見るチャンスはないので、美大生は行った方がいいっすよ。

マスコットもいっぱい。
ん。ここにもミライトワとソメイティがいない・・。


以上、「最近一番印象に残ってる事」は、猫たちの世話を10日間手羽がやってたんだけど、トイレをきれいにしてあげると、ほんとにすぐにウ●チをすることを知った事だった手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。