【通称ゲイブン】富山大学 芸術文化学部に行ってきた

2018年11月27日(火)

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11月26日(月)午前、富山県の高岡駅に到着。

高岡といえば藤子F不二雄先生の出身地で、高岡市美術館の中に「高岡市 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」があったり、駅前には

こんな銅像があったりします。
ちなみに手羽が美大に行くきっかけは恐らく小学校の頃の「ドラえもん事件」にあると自己分析してまして・・・って、この話は記事の最後に書きます。

今回は見れなかったけど、路面電車にはドラえもんバージョンもあるそう。

この日は電車のつながりが全てよく、バスもちょうどやってきたので飛び乗る。

えーーと・・ここはどこですか?!

やらかしましたね。完全にやらかした。
全然違う行先のバスに乗っちゃった。
30分ぐらい乗って、あきらかに違う方向・・富山駅の方向にもどってるのがわかったので怖くなって降りたんです。
悲しいのが無意識に「大学」と名前がつく停留所で降りたことですね。なんか「大学」とついてたらなんとかなるんじゃないかという大学職員の悲しい習性というか。
タクシーも全然走ってないし、向かいのバス停に移動し高岡駅へ戻ることに。

原因は恐らく

バスロータリーの同じ乗り場から出てる「富山駅行」に乗っちゃったことだと判明。
てかあれだけ乗り場があって、同じ場所からこんな違う方向に行くバスを出すなよって話で。うん、手羽は悪くない手羽は悪くない。ドジっ子なんかじゃない。

しかし、料金が高くないっすか?
バスで660円っすよ。往復で1320円。西武バスさんは安いんだなあ・・。

また高岡駅に戻ってきちゃった。
延々とここから抜け出せないループに入ってしまったのではないだろうか。

怖くて某所へはタクシーで行くことに。予定外の出費・・。

といろいろありましたが到着しました。

富山大学 高岡キャンパス!
事前にざっくりと高岡キャンパスの方向を把握してたんで、「あれ?北陸新幹線にそって富山駅に戻ってね?」と気が付くことができたんです。調べなかったら絶対に富山駅まで戻ってたはず。手羽偉い(何が)

高岡キャンパスは芸術文化学部のキャンパスで、美大愛好家として一度行ってみたかった場所だったんです。

「ん?高岡の美術系大学といえばあの短大があるんじゃなかったっけ?」と思った方、正解です。

元は高岡短期大学のキャンパスだったんです。

高岡短大は1986年に開設された数少ない国立短期大学。
2005年に高岡短大、富山大学、富山医科薬科大の再編統合によって「国立大学法人富山大学 高岡短期大学部」となり、2009年に全面廃止となりました。

そして2010年に生まれたのが富山大学 芸術文化学部なのです。
収容定員数は455名。「芸術文化学部 芸術文化学科」の1学科制で、昨年度まで5コース(「造形芸術コース」「デザイン工芸コース」「デザイン情報コース」「建築デザインコース」「芸術文化キュレーションコース」)でしたが、今年度から「美術・工芸コース」「デザインコース」「建築デザインコース」「地域キュレーションコース」の4コースに再編されています。デザイン情報が無くなっちゃった(涙)

キャンパスの配置はこんな感じ。

ではまず外回りから見ていきますかね。
手羽が作った格言で「美大は建物の裏を見ろ」というのがありまして、ちゃんと作品を作っている美大かどうかは建物裏を見るのが一番手っ取り早いんです。


  • これは建築系のグループ課題かな。毎年一個ずつ作ってるぐらいの数


  • 彫刻工房っぽいものが見当たらなかったけど、ここで石を彫ってる様子。奥には大きなグラウンドもあります


  • 「絵具」か「絵の具」か問題

次はいよいよ建物内へ。

正面玄関から入ってみます。


  • ツママホール。「ツママ」ってなんのことかわからなかったけど高岡の市木なんですね。右側はオフィスが固まっています


  • いけね。富山まできて三沢先生の展示見るの忘れちゃった。


  • 学生の交流用ホワイトボード。朝飯会とかシェアハウスメンバー募集とかうさぎ飼いたい人の募集とか


  • 2階はラウンジスペースになってる。いい感じ


  • 反対側も


  • ツママホールの左側は学生スペースが固まっていて談話スペースなどもありました


  • 学食でランチ。これで530円ぐらいだったかな?


  • 個人研究室。「プロジェクションマッピングを作ろう」じゃなくて「探偵団」なんですね

中庭正面に図書館があります。


  • 図書館1階


  • 2階からのぞいてみた


  • 牛さん


  • これも建築系の課題なのかな?


  • なんと講義室が白い机に白い椅子!


  • 建築製図室

ちなみに京大や東工大もそうでしたが、国立大学を中心に「スペースチャージ制度」を導入する大学が増えてきました。教育研究スペースに比例した使用料を課す制度で、富山大さんも一律1,000円/㎡を各部局から徴収してるそう。
運営管理側からすれば「もっとスペースを与えろ!」と教員に言われたら「じゃお金ちょうだい」と言える強みがあるけど、外部資金を入れていかないと広いスペースを確保できないから、より先生は大変になるし、特に美大系だと「大きなものが作りにくくなる→小さな作品ばかりになる」という循環も考えられます。稼ぎにくいファインアート系は特に。
なかなか難しい問題だけど、少子化が進めば徐々に私立大学にも広がっていく気はします。


  • 高分子材料実験室があった


  • 荷物を廊下などに仮置きするには「仮置き理由書」がいるようです


  • 途中で気が付いたので2か所しか撮ってないけど、トイレの男女サインが全部違うっぽい


  • こちらのトイレも

何が素晴らしいかって、ギャラリーαMのポスターをツママホールの目立つ場所にちゃんと張っていただいてることですな。
ムサビが運営するギャラリーだと知らずに張ってる可能性が高いけど。


  • この写真がわかりやすいですが、全部の建物が2階で回廊状態につながっています。

うん。いい大学だ。


さて高岡駅に帰りますかね。
バスは・・


  • シャトルバスの時刻表


  • 大学前のバス停時刻表。本数の少なさ以前に読めない(涙)

地方だと学生さんは自家用車かバイクで通学するからあまりバスは必要ないってことなのかな。裏に大きな駐車場もあったし。

帰りは無事に高岡駅に着くことができ、

新幹線ではなくチンタラ金沢へ行くことに。

1年ぶりの金沢到着。
SNSチェックすると、中島信也さんがちょうど金沢を出られた時間で、信也さんとは熊本も福岡もいつもすれ違いだなあ(笑)

なんだかんだ金沢にはちょいちょい来てるので今更観光ってこともなく、なおかつ今日のアレのためにホテルにこもってスライド作りなわけですが、兼六園がライトアップやってるっていうんで、

きれいだったけど、やっぱりいいカメラじゃないとうまく撮れないっすね。

金沢編は後日に続くっ!(と思う。書けたら)


あ。小学校の「ドラえもん事件」の話でしたね。

小学2年の時に学級文集を作ることになって、その表紙に当時流行っていたドラえもんを描くことになったんです。で絵を描くのがうまいと言われてたのがクラスに二人いて、一人は手羽、もう一人がセイジローでした。
絵だとセイジローの方が上手だったけど、ドラえもんなら手羽の方がうまかった・・のに先生がセイジローにドラえもんをこっそり描かせてね。自分に依頼されるとばかり思ってたから小学2年ながら本当にショックで。しかもこっそりなのよ。気が付いたら表紙が手羽のドラえもんじゃないショック。今でもあの時の悔しさを忘れません。
これが「絵で負けたくない。褒められたい」と感じた初めての経験であり、今思うと美大に行くことになる原点はここにあるんじゃないかと。



以上、そんなトラウマを抱えながら本日

美大生について語る手羽がお送りいたしました。
おかげさまで60名の申し込みがありました。・・ブログなんか書いてないで早くスライドを仕上げないと・・。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。