大学職員・美大職員についてシリーズで書いています。
これまでの話はこちら↓
■【実は隠れた人気業種】君も大学職員になろう1
■【大学職員インタビュー手羽編】君も大学職員になろう2
今回は大学職員になりたい人向けに発信されてるサイトや手羽がいつも参考にさせてもらってる大学職員SNS等を紹介します。
「大学職員希望者」なんてすごくニッチな世界ですが、意外と大学職員採用試験向けの情報は存在します。
例えば参考書系だと、
こんな感じで。
大学職員希望者向けのサイトもいくつもあります。
■大学職員への道
■大学職員に就職・転職する方法
などなど、下手すると対策系は美大受験情報よりも豊富かもしれません(笑)
でも逆の言い方をすると、もちろん雇用する側もチェックしてるので、このあたりの質問にフォーマット通り答えてたらダメだし、事業報告・事業計画をサラっと読んで「御校の教育理念に感銘し、若い人の支援を」ばかり言ってたら「またか・・」となっちゃうってことでもあります。
個人的には「採用試験を受ける前に知っておくべきデータや用語」として、「3ポリシー」「ナンバリング」「ジョイント・ディグリー・プログラム」などが入ってるけど、試験で「3ポリシーとは何か?」と質問する可能性は・・大規模大学の1次筆記試験とかではあるかもしれないけど、ほとんどないんじゃないかしら。そんな単語は入職が決まってから勉強すればよくて。
あ、せめて「大学生は『生徒』ではなく『学生』」ぐらいは把握しててほしいです。「生徒」は高校生までなので。
3ポリシーとかは知らなくて当然だからマイナスポイントにはならないけど、「御校の窓口業務に配属されましたら、生徒とコミュニケーションを大事に取りながら」と言ってたらやっぱ勉強不足というか、気づき不足は否めない。教員でも「うちの生徒は」と言っちゃう人がいるけども(ぼそっ)
大学専門用語を一夜漬けで覚えるよりも、大学業界や教育業界の最近の大きな動きを知ってた方が全然いいと思ってます。もし不採用だったとしても、3ポリシーなんて他業界じゃ使えない単語よりも教育業界の抱えてる問題等を学んだ方が他業界で使える可能性がありますし。
勉強になりそうなところだと、旬なやつは、
■今ここにある危機とぼくの好感度について - NHK
NHKでやってる大学広報職員が主人公のドラマ。
「広報スタッフがそこまで動くことはないかなあ・・」と思ったり、ドラマなので参考になることはあまりありませんが、「正論ばかりの教員」「お調子者で学生の味方に付きたがる教員」「会議を半目でやり過ごす」など笑いながら見てます。
でも実は、大学関係者目線でのこのドラマの最大のポイントは「日本大学文理学部で撮影してること」なんですよ。
■日本大学文理学部 | 【TV撮影協力情報】松坂桃李さん主演NHK土曜ドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」放映について
日本大学文理学部キャンパスって、アメフト部の練習場があるキャンパスでもあり。
そこで大学広報マンが理事や教員、学生に挟まれ悪戦苦闘するドラマを撮影するって、この懐のデカさが日大さんの凄さだと思いながら毎回見てます。
手羽がほぼ毎日チェックさせてもらっているサイトがこちら。
「大学職員になりたい人」以外に「若手大学職員」「大学職員として何を知ればいいの?」な人向けのオススメサイト。
■大学ニュースクリップ
■大学ジャーナルオンライン
■大学プレスセンター
■大学職員.net -Blog/News-
■Clear Consideration(大学職員の教育分析)
■high190twitter
■大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ
■「大学アドミニストレーターを目指す大学職員ブログ」管理人のコラムと日々日常
■大学職員の書き散らかしBLOG
■花岡正樹のnote
■大学について考えるブログ
■玉山@大学職員人事|note
■山内太地twitter
■新・筆者のつぶやき←試験を受ける人よりも教職担当者必見サイト。
現役大学職員の人が発信してたり更新頻度も高いので新しい確実な情報を入手できます。
他にも大学職員としてのグチを延々と語ってるSNSもあり、これから目指す人にはそういう方が参考になるかもしれませんが、ここでは割愛させてもらいます。
実名で活動されてる有名大学職員さんもいて、例えば追手門学院大学の谷ノ内識さんは
■大学広報ゼミナール|月刊広報会議
は広報会議で連載されてるし、神奈川工科大学の寺尾謙さんは4月末から動画配信を始めました。
■【5minutes SD】 進・大学職員論 第01回 ジンザイ
今日現在第3回までアップされてます。これ新人職員さん含め要チェックかも。
「更新頻度が高い」とかではないけど、押さえておきたい情報ってことだと、
■カレッジマネジメント|リクルート進学総研
は大学管理職がよく読んでる一冊かもしれません。
特集記事や大学紹介はいつも読みごたえあるし、吉武博通さんが連載してる「大学経営改革」シリーズはコピーして取っておきたいレベルだし、毎年発表される「進学ブランド力調査」を手羽は毎年チェックしてます。
また、
■OECD Education2030プロジェクトが描く教育の未来:エージェンシー、資質・能力とカリキュラム
これは大学教育ではないのだけど、文科省はこの動きをかなり参考にしてるので、一度サラっとでも読んでおいた方がいいやつです。
大学職員なら企画書の中に「OECD Education2030では・・」なフレーズが入るときっとハクがつくはず(笑)
筆記や面接のネタとして約に立つかもしれないのが、毎年この時期に発売される「大学ランキング 2022」 (AERAムック:朝日新聞出版)。
例えば、
これは「大学ランキング 2022」に出てくるtwitter関連のランキングです。
昨年の総ツイート数ランキングだと、近畿大が1位なのはなんとなくわかるけど、9位に京都精華大、10位に東北芸工が入っているんですね。デジハリもあるし、実はSNS発信って美大強いんですよ。またフォロワー数だとタマビが1万4千で全国20位に入ってます。たかだか1学年1000人ぐらいの美大でこれはすごい。
SNS発信が大事なのは誰もがわかってることなのに、なんで同じ規模のあの美大の名前が出てこないんだろう、問題点はなんだろう、等いろいろ考えることができるし、どのランキングに入ってるか調べることで、普段はわからない「強み」が見えることもあります。
この時期、昼休みに「おっ、今年はここに入ったか」「去年より下がってるやん」と独り言いいながら、マーカーで美大をチェックしていくのが手羽の恒例行事になってます(笑)
手羽が重宝してるのはコレ。
■ SDのための速解大学教職員の基礎知識 2021年度版+コロナ
新人職員さんに読むよう勧めてる本だけど、個人的に毎年購入してる本でもあります。
ちょっとした大学関係の書き物をする時にデータや言葉を探しやすい(使いやすい)んです。
そういうのってネットで調べた方が早いように思うけど、根拠があいまいだったり、いつのデータかよくわからなかったりすることが多くて。
あ、この本を出してる学校経理研究会が入職10 年以内職員を対象とした研修をやるそうです。
■ 私立大学職員の新人研修 @ オンライン のご案内
よかったらどうぞ。
そして、大学職員向けではないけど、
■立教大学 経営学部 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する | NAKAHARA-LAB.net
立教大・中原先生のブログは組織論やリーダーシップ論の勉強になり、今若手職員から「おすすめは何ですか?」と聞かれたらNAKAHARA-LAB.netと答えちゃうかも。
もちろん
■手羽美術大学★
が大学職員、特に美大職員目指してる人には一番ためになるはずですが(これが書きたかった)
続く。
以上、ここまでは「大学職員」だったけど次からはいよいよ「美大職員」について書いていきます、の手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。