情報解禁になったので、5月に開催されるこの六本木のイベントを紹介!
■六本木アートナイト2019
●日時:2019年5月25日(土)10:00-26日(日)18:00
<コアタイム>5月26日(土)18:00-27日(日)6:00
●場所:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
●入場料:無料(一部のプログラムおよび美術館企画展は有料)
●主催:東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、港区、六本木アートナイト実行委員会 【国立新美術館、サントリー美術館、東京ミッドタウン、21_21 DESIGN SIGHT、森美術館、森ビル、六本木商店街振興組合
手羽も最初はどんな感じにやってるのかわからなかったので、初めての方が感じる疑問に答えていきます。
1.六本木アートナイトとは?
「生活の中でアートを楽しむ」という新しいライフスタイルの提案と、大都市東京における街づくりの先駆的なモデル創出を目的に行われてる一夜限りのアートの饗宴です。
2009年3月にスタートし今回で10回目を迎え、去年の延べ鑑賞者数がなんと76万人!
新宿駅の1日平均乗降者数が約77万人なんで、あれぐらいの数の人が六本木を夜な夜なウロチョコしてるってことです。1日の集客数では日本最大のアートイベントなはず。
イベント内容の最新版はこちらをご覧ください。
■六本木アートナイト2019プレスリリース日本語版(Vol.2)
今年のテーマは「夜の旅、昼の夢」。
2.開催時間は?
時々「日曜昼間に行ったけど、言われてるほど盛り上がってる感じがしなかった」という声を聴きます。
イベント名をよーく見てください。
六本木アートナイトは名前の通り、基本夜のイベントなんです。
開催期間が「5月26日、27日」となってますが、「26日と27日の二日間開催」ではなく「26日から27日にかけて夜通し開催」という意味なんですね。
作品展示などは終日やってるけど、一番盛り上がるのはやっぱり夜。アートナイトなので(笑)
日の入り→日の出までの時間帯を「コアタイム」と呼び、この時間帯にトークショー、パフォーマンス等のイベントが集中してます。だから 「土曜の昼にパっと見て帰る」 「日曜に行く」ってのは、このイベントに関してはもったいなく、「早くいって夜も過ごす」「夜を過ごしてそのまま昼も」が一番楽しめる方法。
「でも夜までやってたら家に帰れなくなるじゃん」という方、ご心配なく。
例年は無料シャトルバスが出てるので、だいたいの都内の大きな駅までなら戻れます。そこからは知らないけど(ぼそっ)
3.どこでやってるの?
オープニングなどを行うメインステージは六本木ヒルズです。
でも作品展示・パフォーマンスが行われる場所は大きく「国立新美術館エリア」「六本木ヒルズエリア」「東京ミッドタウンエリア」「六本木交差点中心エリア」の4つのエリアに分かれてます。
便宜上エリアを分けただけで、各エリアをつなぐパフォーマンスもあるし、森美、21_21 DESIGN SIGHT、サントリー美術館、アクシスもそうだけど、美大生がよくお世話になってるようなギャラリーもこの日ばかりは遅くまで営業してます。普段入れない夜の美術館もいいもんですよ。
また、町中や商店街でもイベントが常に発生してるので、「どこかの施設でまとまってやってる」ではなく「六本木全体で同時多発的に」なんですね。ここまで周辺施設が全面協力してるアートイベントもそうそうないっす。
こんな感じであちこちでやってるから、一か所に留まってたら非常にもったいなく、アートナイトを満喫したい方はずっと六本木を夜な夜な徘徊してるイメージでいてください。
六本木はそんなに広くないエリアに施設が密集してるので、重たい荷物さえなければサクサク回れるとは思います。
ちなみに今年はプレプログラムを開催することになっていて、
六本木アートナイトのメインイベント5日前の5月20日から毎日、六本木エリアの異なる場所に直径4.5メートルの巨大な赤いボールが出現する「RedBall Project」が行われます。
RedBall Projectはアメリカ出身・カート・パーシキ―が世界中の32都市で行ってきたプロジェクトで、日本では今回が初の取り組みなんだそう。
4.なんで手羽がそんなに宣伝してんの?
よくぞ聞いてくれました!
六本木ヒルズアリーナ横の唐草模様の風呂敷パビリオンで「FUROSHIKI TOKYO」展が開催されたり、ミッドタウンガーデン芝生広場でバンクシーの初監督作品『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』が上映されたり、スプツニ子!+西澤知美による「東京減点女子医大」だったり気になるものが多いのもあるし、六本木アートナイト参加作品の公募を行う「オープンコール・プロジェクト」にムサビOBOGの角文平さんや上坂直さん達が選ばれたり、ミッドタウンアワード2018入賞者の油絵大学院生・泉里歩さんが公開制作するのもあるけど、毎年デザイン・ラウンジとして参加させてもらってるからなんですよ。
去年は、
ムサビ生による舞台制作グループ「epa!」に幻想的なパフォーマンスをやってもらいました。
詳しくはこちら。
■六本木アートナイト2018に行ってきた(ミッドナイト編)
んで今年はこの方にパフォーマンスをやってもらうことになったのです!
■中村 悠一郎 / 武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ 《ガチャむらや II》
マスターから出題される「問い」に答えないと回せないガチャガチャ「ガチャむらやII」。
世界とは、人類とは、社会とは…?果てしないスケールの問いの前で、あなたの本当の 考える力が試されることでしょう。固定概念を取りはらい、マスターとの対話を通じて 「答え」を導き出してください。果たしてあなたは景品をゲットすることができるのか?
●日 時:5/25(土) 19:30〜23:00、5/26(日) 11:00〜14:00、15:00〜18:00
●場 所:東京ミッドタウン 外苑東通り沿い ガレリアゲート前
●参加料:無料
中村 悠一郎くんは視覚伝達デザイン学科を卒業後、なんと大学院彫刻コースに進学しこの3月に卒業した方。(意外とデザイン系からファインアート系大学院に進む学生さんはいます)
今年の五美大展で作品・パフォーマンスを見た人も多いはずだし、手羽の卒展レポートでも紹介させてもらいました。
■【ファイン系を中心に】2018年度ムサビ卒業・修了制作展に行ってきた2
「これ、アートナイトでやったら面白いだろうなあ」とひらめき、五美大展搬入日に出演交渉した、と。手羽にとって芸祭や卒展は「アートナイトとかで社会に紹介したい作家さんを探す」という目的もあって。社会連携ってそういう仕事もあるんですよ。
最近のアートナイトのデザイン・ラウンジ企画はepa!やとりじんあんさんぶる等団体にやってもらってましたが、過去には「山田太郎プロジェクト」のノガミカツキくんにお願いしたこともあって、久しぶりに個人への依頼となりました。
ノガミくんの時も卒展で「あ。この人のパフォーマンスをもっと社会に知ってほしい」と思いスカウトしたんです。
にしても運命ってわからないのは、その2015年にノガミくんの友達として来てたタマビ生が、まわりまわって今はラウンジスタッフやってるからね(笑)
パフォーマンスの内容を簡単に書くと「マスターから出題される問いに答えると景品がもらえる」です。「それのどこがパフォーマンス?」と思った方は、やり取りがラジオにあがってるのでこちらを聞いてみてください。
■第11回 美術作品《ガチャむらやⅡ》(ゲスト:中村悠一郎)|すいかとかのたね|note
卒展で手羽はマスターとのやり取りで、嫌な「夢」を見た時のような、嫌な汗をかきました。
あの感覚を皆さんにも体感してもらいたく。
ちなみに現在中村くんは「旅商人ガチャむらや」として放浪旅を続けています。視デOBとして宇都宮美術館「勝井三雄展」の手伝いとかやりながら(笑)
tweetみると、18日はJAXAで旅商人ガチャむらをやってたみたいだけど、それ以降消息不明。
アートナイトの時には無事に東京に到着してることを皆さん祈っててください。着いてなかったら・・・手羽が代わりにマスターをやってるかもしれません・・。
あ。パフォーマンス場所の「東京ミッドタウン 外苑東通り沿い ガレリアゲート前」ってマップには出てこないから場所がわかりにくんですよね。
このピンクの丸のあたりです。
パフォーマンス時間は5月25日(土) 19:30-23:00、5月26日(日) 11:00-14:00、15:00-18:00とラウンジ企画としては最長。はたして体力が持つのか・・。体調優先なんで無理しないようにね。
以上、今年のアートナイトはスタッフではなく観客として初めて参加する手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。