「あなたの顔をください」山田太郎プロジェクトin六本木アートナイト2015まとめ

今回六本木アートナイトで実施した「山田太郎プロジェクト」をスタッフ目線でまとめます、な手羽です。

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山田太郎プロジェクトとは。
匿名である「山田太郎」が偶然出逢ったお客様の顔をiPad上の自分の顔にする、今年ムサビ映像学科を卒業したノガミカツキくんによるアートパフォーマンス。
・・簡単に書くとこうなるんですが、ノガミくんの言葉を引用すると
SNSでは自分もしくは有名人やアニメのキャラクターなどの顔写真を自分の顔としています。そういった一時的で匿名性のあるインターネットを表したパフォーマンスです。<中略>画像がインターネットで世界を超えている当たり前の事実をもっと体感的に無理矢理ひきだしました。
と、単なる「電子お面」をかぶったパフォーマンスじゃないことがわかります。
パっと見は「ああ。iPadのカメラで顔を撮ってるだけね」なんですが、実はモバイルルーターを隠し持ってて、wifiで同期しあってました。

さて、さっそく六本木アートナイトでの動きを振り返ってみましょう。

事前ルート確認をしてるところ。

恐らく「山田太郎」プロジェクトでは初めてとなる「あちこち移動してのパフォーマンス」で、しかも場所が東京ミッドタウンというレギュレーションの厳しいガチガチの商業施設。
「突然出没!」と言いながら、分刻みに近いスケジュールとルートが求められてました。
生放送なのに「泉谷しげる暴れる!」とテレビ欄に書いてあるような「予定調和なゲリラ」というか。

ノガミくん的にはもっと周りの空気を読みながら本当のゲリラをやりたかったと思うけど(そうさせたかったけど)、ここは我慢。

ミッドタウンでイベントをやる人間は必ず受けなくちゃいけないホスピタリティ研修、通称「おもいやり研修」を受け、あっと言う間に本番。

17時から1回目の「山田太郎」を開始。
この後すぐにヒルズへいかなくちゃいけなかったので、この回は様子見に近かったです。

去年の「とりじんアンサンブル」は音が出るからすぐに「なんだ?なんだ?」と人が集まってきました。「こういう場所だと音の集客力はすごいな」と感じたもんだけど、「山田太郎」にいたっては問題なかったですね。
すぐに人が集まってきて、むしろ分散させなくちゃいけない状態に。

しかし、「あなたの顔をください」ってセリフ、考えてみたらすごい(笑)
そしてそれで「顔をくれる」お客さんもすごい(笑)

で、17時半にミッドタウンを出て、18時からヒルズアリーナ行われる開会式に参加。

アートナイトディレクターの日比野さんと齋藤さんの顔をした山田太郎軍団が登場。
オープニングパフォーマンスとしては一番目立ってたんじゃないでしょうか。

開会式が終わり、そのままアリーナはディスコ会場に。
ただ、山田太郎軍団はこの後のプログラムがあるので、そそくさと退場。

ヒルズさんと違って「平和」なミッドタウンに戻って休む間もなく準備を。

そういよいよ次は「国立新美術館の冒険の巻」なのです。

ミッドタウンを出て、国立新美術館までトボトボ歩きます。
この段階で既にデフォルトが日比野さんと齋藤さんの顔に決まってました(笑)
日比野さんは特徴的なお顔なのでわかるんだけど、斉藤さんは(以下想像に任せます)


手羽はこの回が一番興奮したかな?
山田太郎は屋外向きかも。
ただ人が集まりすぎて少し警備員さんから怒られました・・。
いや、そりゃそうですよね。

手羽はスタッフやってたんで、「まとめ」といいながらあまり写真が撮れてなく。
近日中にデザイン・ラウンジサイトに写真がアップされると思うのでそっちでご確認ください。
しかし、スタッフやってると他のアートナイトイベントを全然見れないのが悲しい(涙)

バックヤードで説明をするノガミくん。
「予定調和なゲリラ」といっても、状況は常に変わります。
「思ってたほどその場に人が集まっていなかった」「予想より人ゴミができてる」「行ってみたら聞いてないアート作品がある」とか(笑)
インカムで連絡をとりながら、その場で微妙にルートを変えたこともありました。
ただ全然変えてしまったらそれは「ゲリラ」になってしまうので、ゲリラにならない範囲で。

ちなみに22時はガーデン(芝生広場方面)出没の回ですが、21_21さんの前は入場行列ができてましたね。


最後にキャノピー・スクエアへ出没し、山田太郎プロジェクトは無事に終了。


個人的な感想は「今までのラウンジ企画の中では一番アートナイトらしい企画だったかも」です。
お客さんとコミュニケーションが取れ、最初に書いた主旨とは違っても「人の顔を表示する」という伝わりやすい面白さや、今年のアートナイト裏テーマである「メディアアート」であり、なおかついろんな場所に出没する演出も含まれてる。
なによりノガミくんの「山田太郎プロジェクト」というパフォーマンスが立ってたのが大きいわけですが。

ノガミくん、そして今回の山田太郎プロジェクトに関わってくれたムサビ生・・・となぜか芸大生やタマビ生w・・・の皆さん、どうもありがとうございました!!


以上、今後のラウンジ企画に関わりたいムサビ生の方、4月28日(火)18時からミッドタウン関連のコンペ等説明会をやるので

東京ミッドタウン&デザインハブ関連 コンペ等説明会
●日 時:2015年4月28日(火) 18:00-19:30
●会 場: 武蔵野美術大学 1号館103(第1講義室)
●説明内容: 「Tokyo Midtown Award2015」、「JAGDA学生グランプリ2015」、「ミッドタウン主催夏キッズプログラムの参加」等



よかったらそれにも参加して欲しい手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。