謎な「クリエイティブイノベーション」「クリエイティブリーダーシップ」という新たな学問分野周辺にはどういうものあるのかをまとめるクリエイティブなイノベーションをクリップする、略して「クリクリ!」シリーズ。
下記のようなキーワードに直接・間接的に関係しそうだと手羽が思った記事や本などをかみ砕いて紹介しています。
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「創造的思考力」「クリエイティブ思考」「クリエイティブビジネス」「クリエイティブテクノロジー」「クリエイティブヒューマンバリュー」「サービスデザイン」「ブランディング」「デザイン経営」「ソーシャルデザイン」「Iot、AI」「UXデザイン」「起業・スタートアップのプレイヤー」「クリエイティブマネジメント」「先端メディア表現マネジメント」「事業開発プロジェクトリーダー」「地域プロジェクトプロデューサー」「共創」「コワーキングスペース」「プロトタイピング」「オープンイノベーション」
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あ、「手羽が」なので全然違ったらすいません・・・そういうたたき台的な存在にもなればと思ってます。
まず、ドンピシャなものだと今週開催されるこれでしょ。
■ソーシャルクリエイティブ・イニシアチブ発足会
●日時:9月27日(木)18:30-21:00 (18:00開場)
●参加費:1000円
●参加方法:→こちらから申し込んでください
●会場:内田洋行 ユビキタス協創広場 CANVAS(東京都中央区新川2-4-7)
●主催:ソーシャルクリエイティブ・イニシアチブ
●協力:(株) 内田洋行、パワープレイス(株)、SDN Japan、Xデザインフォーラム
●プログラム:
18:30-19:30 ソーシャルクリエイティブのアプローチ
・ディスカッションのサマリー、長谷川敦士(コンセント)
・ショートトーク、発起人メンバー
19:30-20:30 ソーシャルクリエイティブのためのワークショップ
・イノベーション教育のワークショップ、小川悠(i.club)
・サービスデザイン思考のワークショップ、井登 友一 (インフォバーン)
・アート思考のワークショップ、西村真里子(HEART CATCH Inc.)
20:30-21:00 交流会
企業・行政・教育関連者が組織の壁を越えて、地域・日本・世界をクリエイティブにデザインするコミュニティ「ソーシャルクリエイティブ・イニシアチブ」がプレイベントを数回重ね、いよいよ発足式となりました。
プレイベントはデザイン・ラウンジも協力してまして、そのレポートはこちら。
■【おせっかい野郎達】「社会をクリエイティブにデザインする」に行ってきた
■【デザインがデザインであるために】「第2回 社会をクリエイティブにデザイン」に行ってきた(メディア芸術祭も)
自分でも驚いたのが発起人ですね。
2018年9月現在、発起人に名前があるのはこの方々。
原田 泰 (はこだて未来大学) | 三澤 直加(グラグリッド)| 松薗 美帆(リクルート)| 伊藤 喜久恵(Earth Channel Design Office)| 鈴木有吾(パワープレイス)| 梶文太郎(日本IBM)| 小川悠(i.club)| 吉田道生(木の空間プロデューサー)| 青木孝太郎(VIVITA)| 小島 健嗣(富士フイルム)| 篠原 稔和(ソシオメディア)| 丸山 幸伸(日立製作所)| 岩佐 浩徳 (リクルート)| 上田 義弘 (富士通デザイン)| 江渡浩一郎(産業技術総合研究所 )| 井庭 崇(慶應SFC)| 田中 浩也 (慶應SFC)| 山口 義宏(インサイトフォース)| 井登 友一(インフォバーン)| 上平 崇仁 (専修大学)| 原 雄司 (デジネル/デジタルアルティザン)| 辻 善彦 (アトリエTプラス 建築 地域計画工房)| 渡邉健太郎(SUSANOO)| 浅野 智 (経験デザイン研究所)| 武山 政直(慶應大学)| 伊賀聡一郎(PARC)| 李 ナレ (Yahoo! Japan)| 藤元健太郎(D4DR)| 西村真里子(HEART CATCH Inc. )| 河野泉(NEC)| 中村耕治 (DENSO)| 矢崎智基 (KDDI研究所)| 村越悟 ((社)PLAYERS)| 富田誠(東海大学)| 戸井田雄(machimori)| 玄正慎(Coaido)| 高橋克実(ホロンクリエイト)| 芹澤孝悦(PLANTIO)| 井口博美(武蔵野美術大学)| 長谷川敦士(コンセント)| 若杉浩一(パワープレイス)| 山崎和彦 (Xデザイン研究所)
半年前は9割知らない人達だったけど、今見るとすごいメンバーだとわかる・・。
今後は
・ソーシャルメディア(情報共有と情報交換のためのメディアを運営する)
・オープンイベント(情報共有と情報交換のためのイベントを開催する)
・ミートアップ(特定のテーマについてディスカッションして深める)
・共創プロジェクト(特定の目的のためのプロジェクト活動を推進する)
などを行いながら社会をよくするプロジェクトに繋げていくそうなので、「社会に対するデザイン活用がどのような状況か知りたい」「多様な立場の方とともに社会に対してデザインで何ができるかを考えたい」「自身が持つデザイン能力を社会のために活用したい」人はぜひ参加ください。
何かが生まれる瞬間に立ち会えますよ。
おっと、プレイベントはデザイン・ラウンジで開催してましたが、発足会は内田洋行 ユビキタス協創広場 CANVASなのでご注意を。地図を張っておきます。
「ソーシャルイノベーション」といえば、こういうイベントもあります。
■Hitachi Social Innovation Forum 2018 TOKYO
●日時:2018年10月18日(木)・19日(金)[9:30-18:00]※展示会場は10:00より
●会場:東京国際フォーラム(東京都千代田区)
●入場料:入場無料・事前登録制
●主催:(株)日立製作所
さすが日立さんは単独で国際フォーラムでやるんだなあ。
これも新学科や日立さんとワークショップやってなかったら全然手羽アンテナに入らなかった情報かも。
「イノベーション」というキーワードの話題を二つ。
■イノベーションを起こすのに最適な環境とは? 丸紅がWeWorkに入居を決めた本当の理由
■破壊的イノベーションとは?ジレンマ・種類・事例 | 大企業にこそ必要なワケ|ビヨンド
続いてリクルートさんの話題を2つ。
■「スタディサプリ」の生みの親が語る 事業を生み出せる組織の風土と考え方 | ファイナンス思考 | ダイヤモンド・オンライン
■リモートワーク導入でクリエイティブはどう変わるのか? クリエイターがリモワで働くリクルートコミュニケーションズの場合 - クリエイターのための総合情報サイト CREATIVE VILLAGE
働き方改革の話。
それにしても萩原幸也さんと武田夏澄さんはムサビ卒なんだけど、「真ん中の髪の毛が長い」ってプロフィールにいる情報?
「おっ!」と思ったのがこちら。
■Amazonがレジなし店舗「Amazon Go」を2021年までに3000店に増やす方針 - GIGAZINE
夏にAmazon Goで買い物した知り合いがいるんですが、レジを通さずにお店を出るのは万引きしてる感じで気持ち悪かったと言ってました。「レジ」という存在が「買った」という体験を与えてるわけで、UXにもつながる話。確かにドキドキしちゃいそう。
でもこういうのって慣れなんでしょうね。
お茶が缶で発売されたのが1984年、ペットボトルで発売されたのが1990年で、若い人は信じられないだろうけど最初は誰もが「お金を出してお茶を飲む人がいるわけないやん。ありえん、ありえん(笑)」と思ったもんなんです。「コーヒーや炭酸は買ってもいいけど、水やお茶を外で買って飲むバカがどこにいるんだ。家で飲むか、どうしても外で飲みたけりゃ水筒もってけ」と言われてました。いやいや、ほんとに。でも今じゃ普通になってますから。
ちょっと脱線しました。Amazon Goの話に戻します。
「Amazon Goスゲー!イノベーション最高!」と思う反面、全米スーパー小売店舗で働く130万人を代表する国際食品商業労働組合がこういう声明を出したのです。
■UFCW Statement on Amazon’s Expansion of Cashierless Stores
「AIなどによって将来無くなる職業」が最近あちこちで言われてますが、働き場がなくなるということは都市部への人口流入、治安悪化、スラム化が深刻な問題になるということでもあり、クリエイティブなイノベーションってそこまで考えないといけないんだろうなあ、と。
amazonといえばこういう記事も。
■絶版本も買える。必要なときだけ製本するアマゾンの「プリント・オン・デマンド」の仕組み - PC Watch
amazonの製本少数出版システムは前からあったけど、市川市配送センターがメディア向けに初公開されたそうで、いくつかの記事で紹介されてました。
最後はこの話と似てるようで真逆で、真逆のようで似ているものを。
■活版の魅力を味わえる。グッドデザイン賞を受賞したポータブル活版印刷機:一枚の名刺
鰹節削り器のようなデザインは、大きな塊があって一枚一枚名刺が削られてでてくるような「体験」が素敵。
でも「なんの意味があるんだ?!」「これを持ち歩くなら名刺を持つ」とあっさり言ってしまう人がいる悲しさもあって。活版で文字部分ちょっとへこんだ名刺って、もらうと嬉しいもんですよ。多分そういうリアル体験がないんだろうなあ。(この機械を買うかどうかは抜きにして)
以上、ムサビ出版局から「ムサビ日記は売れてるけどいっぱい余ってる」とネチネチ言われるので(涙)、本「手羽美術大学★」を出すとしたらamazonの製本少数出版システムで出版したいなあと思った手羽がお送りいたしました。
でも本の状態までもっていくのが大変なわけで・・・誰かやってくれないかな・・・。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。