【ムサビ生限定】4/13東工大EDPと4/16社会連携活動説明会を開催します

2018年4月10日(火)

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ムサビ生限定ですが、今週・来週と社会連携チームがらみの説明会が開催されます。

まずは今週金曜日。
■東京工業大学エンジニアリングデザインプロジェクト(EDP)参加者募集説明会


  • いい写真がなかったので去年の東工大WSの写真です・・。

●日時:4月13日(金)16:30-(1時間程度)
●会場: 2号館2階206講義室
●説明者:東京工業大学EDP担当教員,昨年度受講ムサビ生
●主催:法人企画グループ社会連携チーム
*EDPは学部3年以上及び大学院生しか申し込めませんが、説明会は全学年参加可能です。


エンジニアリングデザインプロジェクト(以下EDP)とは、ムサビ提携校の東京工業大学が開設する異分野融合型授業で、協力企業が策定したテーマに基づいて、東工大生・藝大生・ムサビ生・社会人・企業人が一緒になりチームで課題を発見し、解決手法を提案する授業です。「デザイン」とつきますがEDPは学科・コース不問です。
例年夏にやっている東工大合同WSの長期実践版といいますか。あ、夏の東工大合同WSの方はもう少ししたら募集スタートします。

どんな授業なのかは
東京工業大学エンジニアリングデザインプロジェクト
上記サイトか、

去年12月に発売された「エンジニアのためのデザイン思考入門 」をご覧くださいませ。

公式単位互換授業じゃなく、ほぼ1年間隔週東工大で行われるので、「対象は3年生以上」としてますが実際は4年か大学院生じゃないと参加は厳しいかもしれません。
でも、ここ数年油絵学科・視覚伝達デザイン学科の学生さんに参加してもらってるけど、みんな「かなりハードだったけど参加してよかった」とコメントしてくれてます。
満足度がかなり高く他美大では体験できないプログラムなのでムサビ生はぜひ。
あ、ムサビ生はTA(Teaching Assistant)としての参加なので時給と交通費がでまっせ。


続いて4月16日(月)は、
■社会連携活動説明会

●日時:4月16日(月)17:00~(1時間程度)
●会場:2号館205教室
●主催:法人企画グループ社会連携チーム


「社会連携」という言葉には様々な意味があるんですが、ムサビでは「産官学連携」「地域連携」「大学間連携」「美術・デザインの振興・普及」など「大学と社会とのつながりに関係するもの」をおおざっぱに「社会連携」と定義付けしています。
最終的にはなんでも「ムサビと社会とのつながり」になるので、他部署から「これも社会連携ですよね?」と仕事を押し付けられることがよくあるけど(ぼそっ)


ムサビには(大袈裟ではなく)1週間に1,2件は産官学含めて社会連携がらみの依頼があります。
で様々な社会連携活動をしてるんだけど、その代表例はやはりグッドデザイン賞を受賞した「旅するムサビプロジェクト(旅ムサ)」でしょうね。

中学校から「生徒に本物の美術作品を見せたい」という相談が教職・三澤先生にあり、学生の作品を中学校に持ち込んで鑑賞授業を行ったことからスタートしたのが旅ムサ。
そこから派生的に


  • 地域に滞在して制作する「旅ムサステイ」


  • ご存知「黒板ジャック」


  • 中学校などの空き教室でムサビ生が制作に取り組む「公開制作」


  • 中学校を美術館に作り替えてしまう「ムサビる!」

などが生まれてきました。
滞在型の「旅ムサステイ」は今年も北海道や鳥取でやりますよ。

また、読売教育賞2017「カリキュラム・学校づくり」部門優秀賞を受賞した三ヶ島中学校の「朝鑑賞」は、ムサビ生から作品を借りて実施していて、今年は他高校でも開催することが決まっています。最大の特徴は「美術の時間に美術の先生が」ではなく朝の時間に国語や体育などの先生がファシリテータになること。
あ、そうだ。その朝鑑賞の取り組み報告会を文科省の東良視学官をお呼びして今週土曜日に開催することになりましたよ。

●日時:4月14日(土)15:00~
15:00-15:40 三ヶ島中学校職員による報告
15:45-17:00 鼎談「朝鑑賞の成果と可能性」
沼田芳行(三ヶ島中学校長)×東良雅人(文科省視学官)×三澤一実(武蔵野美術大学教授)
17:30- 懇親会
●会場:武蔵野美術大学2号館2-201教室
●参加費無料(懇親会参加者は3,000円)

高校の先生で「学校を変えたい」と思ってる方はぜひ。

旅ムサがらみ以外だと、東京ミッドタウンさんが連休中に開催してる「アートこいのぼり」に毎年ムサビが協力してたりするし(今年もやります)、似顔絵描きからワークショップまで、お金をもらえるものもあれば完全なボランティアもあり、その形態はさまざま。


んで、旅ムサを始め、これらを全部取りまとめてるのが社会連携チームで、なおかつ

「MAUクリエイターズバンク」です。
やる気のある学生さんだけ登録してもらい、そのメンバーだけに社会連携チームが厳選した依頼を紹介するシステムで、私たちは略して「MCB」と呼んでます。


「在学生や卒業生のWEBポートフォリオを公開し、クライアントとマッチングさせる」というやり方は、だれもが一度は思いつく、美大新人職員さんが最初に提案しそうな企画なんだけど(笑)、「はたして事業が成立するほど依頼と新規登録者があるのかな?」ということに疑問を感じてて。
「どうマッチングさせるか?」「その依頼の意味・意義は?」などの判断を人が間に入ってやったり、ある時は「一本釣り」しないと無理だろうなあ、というのが手羽の考え。実際に始めてみたけど1年後には衰退していったマッチングサイトをいくつも見てきました。
MCBのやり方はかなり「人力」「アナログ」だけど、ちゃんとやろうとするとこれしかないだろうと。


昨年度のMCB登録者は約200名です。約4000人の大学で200名ってすごいと思いません?
そしてなにがすごいって、去年の説明会では

これくらいの参加者がありました。
この写真を見るだけで、ムサビ生の社会連携の意識の高さがわかるんじゃないかと。


MCBだとボランティアものもあるのでなんともいえないけど、普通のアルバイトは他大学生でもできることで。
東工大EDP、MCBに参加して、「ムサビ生じゃないと体験できないこと」をやってみませんか?

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。