【学生運営最大のアートフェス】アタミアートウィーク2018を応援する

2018年2月21日(水)

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皆さんは熱海って行ったことありますか?

残念ながら手羽はありません・・・関東に住んでる以上、フラっと行ってみたい場所ではあるんだけど、いつも箱根どまりで・・東海道新幹線に乗ると「熱海かあ・・いいなあ」と毎回思うけど、どうしても「少しさびれた温泉地」というイメージが先行して、あと一歩向こうがなかなか難しく(笑)
箱根だと観光する場所をいろいろ思いつくんだけど、熱海は「貫一・お宮の像」と熱海秘宝館ぐらいしか思いつかないんですよね。でも秘宝館には子供とはいけないし・・・。
ブラタモリでも紹介されたし、徐々に賑わいを取り戻しつつあると聞いたこともあるんで、「もひとつなんか強いきっかけがあれば行くんだけどなあ・・・」と思い続けてる場所が手羽の中の熱海。


そんな熱海で現役美大生たちが頑張ってるっていうじゃないですか!

アタミアートウィーク2018

●会期:2018年3月17日(土)-25日(日)
●時間:平日 12:00-18:00|土日祝 11:00-19:00(初日、最終日は全会場16:00まで)
●観覧料 | 無料(一部チケット制)

●主催: アタミアートウィーク運営委員会
●後援: NPO法人 atamista/熱海市/熱海市教育委員会/熱海市観光協会
●共同代表: 田坂和実/渡邉昌平
●開催地:熱海各地
●拠点: ツキイレンタルスペース/熱海市銀座町8
●出展作家:約50名
https://www.facebook.com/atami.art.week
https://twitter.com/AtamiArtWeek


アタミアートウィーク(AAW)は、2012年に熱海出身の東京藝大生が年々増加傾向にある熱海市の空き家率改善案として、 「学生や若手作家が制作・発表を通して地域と人との交流を生み出すこと 」 「街の外からやってきてわかる熱海の魅力を発掘すること」を目的として、空き家や空き店舗を会場とした展覧会やワークショップを始めたのが最初。
現役美大生・社会人有志による運営委員会方式の展覧会で、今回で6回目のイベントとなります。
展示だけでなく、滞在制作、ピアノコンサート、パフォーマンス、芸大院生による拓本取りワークショップなども行われます。(2月末には情報が出そろう予定とのこと)


手羽がアタミアートウィークの存在を知ったのは2014年頃かな?
手羽ブログでも毎年簡単に紹介させてもらってたんだけど、つい最近まで「ムサビ建築学科出身の戸井田くんが主催した混流温泉文化祭の1企画」ぐらいの認識で、毎年「戸井田くん、熱海で頑張ってるなー。応援してあげないと。でも3月は年度末で動きにくいんだよなあ・・」と思ってました。

実は藝大生がスタートした企画で、藝大・ムサビ・タマビ・東京造形・筑波大学・東京学芸大等の学生さん達が関わり、展示者・スタッフ含めて約90人の美大生たちが動いてると聞いてビックリ。
そんなことなら昔からもっと宣伝してあげればよかった・・・。


ただ、言い訳じゃないんだけど、アタミアートウィークの全貌がわかるサイトが今までなくて。学生さんが作るサイトって「みんな知ってるよね」「やります」前提で書かれてて、「どうやって始まった」とか「どういう人たちが」「目的」などの「素材」がちゃんと書かれてないことが多く(笑)
特に「その企画の売り」が書かれてることはめったになく。

でも今年はクラウドファンディングサイトにちゃんと書いてあります。

うんうん。こういう情報が欲しかった(笑)
紹介したい側からすると「いつどこで」も大事だし「打ち合わせやってまーす」なSNS的情報もいいけど、バックボーンがわかった方が興味を持って書きやすくなるんです。「打ち合わせやってまーす」情報だけで記事を書こうとは思わないもんで。
それにしても、「学生が自ら主催する地方でのアートプロジェクトでは最大級」だとは知らなかった。確かにそうかもしれないね。
今回初めて「熱海って他に何があるんだろ?」って検索しちゃったもんね。

で、見つかったのが「ブルーノ・タウトが設計した旧日向別邸」という単語。
ドイツの建築家・ブルーノ・タウトが設計した日本で唯一現存する建物(厳密には地下室だけ)があるのが熱海なんだな。これは見てみたい。

ちょっとムサビ豆知識を。
ブルーノ・タウトはムサビの先生だったんです。
・・本当はちょっと違うけど。

昭和10 年に「月に2 回、2 時間ずつ出講」という条件で10月から帝国美術学校(現在のムサビ)の教授に就任するはずだったんですね。当時の「実習担当教員・図案工芸科」一覧にも名前が出てきます。
でも昭和10年とは西暦1935年。ムサビタマビ関係者ならこの西暦を見てピーンとくるはず。
日本の美大史に残る「同盟休校事件」が起きたのが1935年5月、ムサビとタマビ(多摩帝国美術学校)に分裂したのが9月、帝国美術学校が授業を再開したのは11 月と、帝国美術学校にとって超激動のタイミングで、結局タウトは1回も授業をせずに姿を消しています。。。
興味を持った人は、ぜひ出版局から出てる「タウトが撮ったニッポン 」をご購入ください(笑)

 
話を戻して。

クラウドファンドの締切は2月25日。

今日現在達成率が21%。
これまで個人・企業からの協賛金と参加学生によるカンパで運営資金をまかなってきたそう。
皆さん、美大生たちの頑張りをほんの少し応援してみませんか。手羽もポチっと支援。


以上、
手羽「3月に熱海行かない?」
奥さん「でも熱海って秘宝館しかないんじゃないの?」
な無駄なやり取りを今でもしてる手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。