【登録有形文化財内で展示】「Arts in Bunkacho 〜トキメキが、爆発だ〜」開会式に行ってきた

2017年3月10日(金)

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いよいよこちらが昨日からスタートしましたよ!

Arts in Bunkacho~トキメキが、爆発だ~

●会期:平成29年3月9日(木)~6月30日(金)※土日祝日を除く
・時間:10:00~18:00
・会場:文化庁パブリックスペース(旧文部省庁舎1F,3F,屋外)

●コンサート:
・第1回 3月13日(月)18:30~19:00
・第2回 3月13日(月)19:05~19:35
・第3回 3月16日(木)18:30~19:00
・第4回 3月27日(月)18:30~19:00
・会場:文化庁(旧文部省庁舎)2F
*時間などは予定。変更になる場合があります。

●全て自由参加(入場無料)

全国56の芸術系大学が参画する全国芸術系大学コンソーシアムと文化庁主催のイベントです。
上記のチラシをよーーく見てください。決まったばかりのbeyond2020マークも入ってますね。
実はちょいちょい手羽が去年から藝大さんに行ってたのはこの打合せだったんです。


今回の企画には恐らく2つの新たな試みがあります。

ひとつは、美術系大学と音楽系大学合同の、これほど大規模な芸術系大学連携イベントは初めてってこと。「美大合同の展覧会」「音大合同のコンサート」「国公立芸大合同」「関東の芸術系大学」なら多分今まであると思いますが、北は秋田公立美大さん、南は沖縄県立芸大さんの全国16の芸術系大学の学生や卒業生36人が参加しています。

そして二つ目は「文化庁全体を使ってのイベント」ってこと。
文化庁は1932年に建てられた旧文部省庁舎で、現在は登録有形文化財になっています。なのでなかなかレギュレーションが厳しく、「ここで展覧会をやりたい。文化芸術の振興のためにある庁内で展示できないっておかしくないですか?」と思っても「はあ?何言ってるの?」なのね。普通は無理だからそんなことを考えること自体おかしなことで。
でも元藝大学長で現文化庁長官で東京2020大会マスコット選考検討会議座長である宮田さんの「文化庁を変えたいんだ!!」という強い気持ちに答えるために、文化庁内を使って展覧会や演奏会を開催することになった、と。
もう一度よーーーくチラシの上の方をご覧ください。イルカの着ぐるみを来た宮田長官(らしき人物)がいるの、わかります?(笑)
ちなみにこのチラシは藝大生がデザインして、マンガデザイナーズラボさんが制作しています。


正直「展示場所としてベストな空間なのか?」ということには手羽も疑問に思ったりもするけど、「あえて文化庁内で展示する」「オープンスペースだけでなく、職員さんしか入れないオフィスフロアにも展示する」ってことにこの展覧会の本当の意図があるように感じてます。

こちらは数日前に撮影した準備風景。
事務局をされてる藝大さんはほんと短い準備期間でよくここまでやったなあ、と感謝というか、手羽的には藝大の底力みたいなものを気が付かされた出来事だったかも。
 

オープニングは文化庁のエントランス階段。よく写真でみる光景ですね。
 


  • 宮田長官の挨拶


  • 藝大・澤学長による挨拶

宮田文化庁長官、芸術コンソーシアム会長でもある澤 藝大学長の挨拶のあと、
 

ドラの音とともにテープカット。もう宮田長官っていうとドラってことになってますね(笑)
ちなみに一番右の女性は、協賛されてる損保ジャパンの部長さんです。

そのあとは内覧会。

 
ほんとにいろんな場所で展示してまして、

文化庁のいたるところに油絵だったり彫刻だったり工芸作品があります。
昨日の様子がさっそく記事になってますが、
東京新聞:霞が関の庁舎に学生の作品展示 文化庁からアート発信
旧大臣室でも展示してるんです。


ただ、土日祝日は文化庁自体が閉まってるので休館となります。
そして公開してるのは屋外、1F,3Fの作品で、上述したようにオフィスフロアで展示してる作品もあるので、そこにある作品は一般来場者は基本的に見ることができません。
ご来場の際はご注意くださいませ。

作家さんが作品の前で、来場者の方にコンセプト説明をしてました。
衆議院の方も来てて若手作家さんは緊張してましたね。
 

 

ムサビからは日本画・油絵・彫刻の助手さんが出品してます。
それにしても、この山本麻璃絵さんの作品の空間のなじみ感はハンパない(笑)
 
そしてオープニングパーティ。

思ってた以上に出品者や大学関係者が来てて、70名ぐらいいたかな?
 

藝大卒業生による演奏。これだけ近くで見ると迫力があります。
会期中に新進気鋭の音楽家たちによる木管五重奏,弦楽,邦楽等の演奏会も実施されますので、ぜひ。

手羽の色紙もこっそり置きたい。


  • 宮田さん、テンション高めだなあ・・。

・・と、いかにも手羽が行ってる風に書いてきましたが、実は仕事の関係で急きょ行けなくなっちゃって(涙)
タマビさん女子美さんから「こういう場に手羽さんがいないなんて珍しいですね、絶対いると思った」と言われてたそうだけど、趣味で秋田や京都に行ってるだけじゃなく、仕事を優先することもあるんです!
なので今回の記事は開会式に参加した社会連携チームの木反橋くんとクマアカさん、そしてタマビ・メグリンの写真を使わせてもらってます。てへ。
 



内閣官房2020年オリンピック・パラリンピック東京大会推進事務局長の平田さんが最後に挨拶をされ、

宮田長官による一本締めで終了。
宮田さん、テンション高めだなあ・・。
木反橋くんによると、宮田長官が「文化庁を変えたいんだ」としきりにおっしゃっていたのが印象的だったそう。これが第一歩になれば。

会期は6月いっぱいまでなのでぜひ!!

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。