【速報】東京4美大の2017年度一般入試志願者数が確定しました

2017年2月1日(水)

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今日から2月、女子美さんと東京造形さんは本日一般入試初日でいよいよ美大入試シーズンに突入しました。
受験生の皆さん、頑張ってください!


で、女子美術大学、東京造形大学、多摩美術大学、武蔵野美術大学の2017年度一般入試志願者数(確定版)が発表されましたが、
女子美術大学|2017年度芸術学部一般入学試験(A日程)・(センター利用Ⅰ方式・Ⅱ方式)/短期大学部一般入学試験(A日程)志願者数発表
東京造形大学|2017年度 一般入学試験 志願者数(確定)
多摩美術大学|2017年度 美術学部一般入試志願状況
武蔵野美術大学|平成29年度造形学部一般入学試験の志願者数(一般方式・センターA方式確定数)
武蔵野美術大学|平成29年度造形学部一般入学試験の志願者数(センターB方式確定数)
大学公表データには昨年度の数が入ってないんで、一番気になる「てか去年とはどうなの?減ったの?増えたの?」がわからないのです。

なので親切な(余計な?)手羽が昨年度との比較表を作ってみました。といっても、非公表のデータを使ったわけじゃなく、各大学で公開されてる過去データをくっつけただけですが。


先に補足をいくつか。

志願者の動向は数年分見てみないとわかりません。
昨年度が大きく落ちたから今年が増えたように見える(「下げ止まり」「底をついた」「より戻し」と表現します)だけで、5年分見てみたら下降ラインには間違いない・・・またはその逆ってことがよくあります。
作っといてなんですが、昨年度比較だけで「●●学科は人気が落ちた!」「上がった!」と一喜一憂するのはどうかと。

定員を去年と微妙に変えてたり、他学科・他美大を併願してることを見越して合格者数は定員より多めに発表するんで、倍率の変化もほとんど参考にならない数字だったりします。
増減率も「1000人が900人に減った」と「3人が6人に増えた」では、率だけでみると「10%減」「200%増!」になるけど、全然意味合いが違うのは言うまでもありません。

そして、もひとつ補足するならば。
以前はほとんどの大学が一般入試志願者数を入試前に公表してました。
でもAO・推薦入試で定員の7,8割を確保してる大学が多くを占めてる現状では「一般入試はオマケ」な状態になっており、そして大きく定員割れしてる大学が増えてきてるので公開しない大学がどんどん増えてます。
なのでいまだに試験前にちゃんと一般入試志願者数を公開してるこの東京4美大を褒めてほしいな、と。


去年は一般方式のみの表を作ったんですが、傾向が見えてきたので今年はセンター方式も入れて全体像がわかるようにしました。
ちなみに表に「センターI方式・II方式」「センターA方式・B方式」と出てくるけど、「センターI方式・A方式」は「センター+大学独自専門入試(実技や小論文等)」で、「センターII方式・B方式」はセンター試験だけで受験可能(大学独自入試は無し)な仕組みです。
基本的に一般方式とセンターI方式・A方式は、学科試験を大学で受けるかセンター使うかだけの違いで(配点や科目の違いはあるけど)、独自専門科目は大学へ行って受験しなくちゃいけないから両方を併用する受験生が多く、センターII方式・B方式は大学へ行かずにセンターだけでいいんで、ほとんどA方式・I方式受験生とかぶりません。


朝3時間ぐらいで作った完全手羽オリジナルなので、数字が間違ってたら指摘してください。正確な数字は上記公式大学サイトの情報で必ずご確認くださいませ。


では、まずは女子美さん。

女子美さんは立体アート・プロダクト・アートプロデュースの減り方が気になりますが、一方でヒーリング表現の受験生が増えてます。
ただ去年ヒーリング表現は私たちが予想してた以上に志願者数が減ったので、「より戻し」と考えた方が無難かも。これが「去年だけの比較だけじゃわからない数字」ってやつです。 
あ、タイトルで「確定しました」と書いてるけど、女子美さんはB日程があるんで厳密には確定ではありません。
 
 
次に東京造形さん。

映画・アニメーションが減ってますが、造形さんは全体的に順調。
去年からセンターB方式を導入し7%増になったけど、今年も2%増。2年連続の志願者増は4美大では東京造形さんだけです。
50周年、エンブレム効果なのか。
 
 
次に皆さんが気になってる多摩美術大学さん。

版画・劇場美術がかなり減らしてるけど、やはり一番目がいってしまうのが統合デザインの減り方です。2年前に「受験生は既に志望学科を決めて勉強してるから、アレの影響が出るとしたら今年じゃなく翌年だろう」と書いたけど、どうなんだろ。

また、グラフィックが10%近く落としたのはあまり記憶にないですね。
今年は全学科で推進入試を導入した年だから、それも少し関係してるのかもしれないんでもう少し分析が必要かな。
ただこの結果をみる限り、来年情デと統合はセンターII方式を導入するんじゃないかしら。



そのまま、武蔵野美術大学へ。

一般・センターA方式は減ってるけどB方式が2割増えてるんで、全体で見たら1%増、という結果。
やはり版画の減り方が気になります。

先ほど「タマビグラフィックデザインが減った」と書きましたが、それでも視デより200人ぐらい志願者数が多いんです。推薦入試は約180名の志願者を集めてるし、一般方式にいまだに900名近い受験生集めてるのは、やっぱりすごい。

また、「競合学科である統合デザインが大きく減って、基礎デがほとんど変わらないのはやっぱりアレの影響なのかな・・」という考え方をどうしてもしたくなるけど、志願者数だけ比較するとセンターI・A方式の差は3名だけなんで、「新学科ご祝儀が終わって安定値に入った」と考えるのが妥当かもしれません。
ただ4年前に統合デザインができてから、ずっと基礎デ志願者数よりも統合デザインの方が多かったんですよ。それが今年逆転し、基礎デの方が多くなった事実は記しておきます。
 

この一般入試志願者データだけじゃわからないことが他にもあって。

先週はいろんな美大職員さんと会う機会があったもんで、どうしても時期的に志願者数の話になっちゃうんだけど、どの大学も「外国人・留学生受験生がすんごい増えた」とおっしゃってました。

これはムサビのデータですが、去年よりも100人以上志願者が増えてます。ムサビは極端かもしれないけど、どの大学も気になるぐらいの増え方のほうですね。
 

 
「気になる」というレベルでなく、全美大関係者が注視しなくちゃいけないのが、タマビの一般入試志願者が一般方式3000人、全体で6000人を切ったことです。
藝大志願者は既に2900人台になってるし、あのタマビを一般方式で受験しようと思う人が2900人いないのは、これはタマビだけのことではなく、美大が考えなくちゃいけない問題だと感じてます。「基礎デが統合に勝った!」「センターBが増えた!」とかノンキに言ってる場合じゃないのは明らかで。



以上、これで予定してた内容は書けたのでしばらく更新をお休みします、の手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカと銀魂と合体ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し日夜奮闘中