【(株)明治とムサビも協力】佐藤卓ディレクション「デザインの解剖展」が始まります!

今日は21_21 DESIGN SIGHTの展示紹介です、の手羽です。

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さらっと「21_21 DESIGN SIGHT」と書きましたが、みなさん、なんと呼んでます?


「トゥエンティーワン・トゥエンティーワン」でも「ニジュウイチ・ニジュウイチ」でもありません。
「ツーワン・ツーワン・デザイン・サイト」が正解です。
いつもは「ツーワンさん」と呼んでます。

でも、これ教わらないと誰も読めませんよね・・私も最初わかりませんでした・・。
恐らく美術・デザイン業界での「今更読み方を聞くのが恥ずかしい単語」のひとつかもしれません。ムサビでも「ニジュウイチ」と呼んでる先生がいますし・・。
21_21の認知度がイマイチ上がらないのは「わかるけど読めない→会話に取り上げにくい」が原因じゃないかと思ってて。いわゆる「スタバに行きたいけど頼み方がわからない(怖い)から入れない」みたいな。手羽のことか。


そんなツーワン・ツーワンで、もうすぐ始まる展覧会がこちらです。

デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法
●会期:2016年10月14日(金)- 2017年1月22日(日)
●休館日:火曜日、年末年始(12月27日-1月3日)
●開館時間:10:00 - 19:00(入場は18:30)
*10月21日(金)、22日(土)は22:00まで開館延長(入場は21:30)
●入場料:一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
●特別協力:株式会社 明治
●協力:株式会社ニコンインステック、武蔵野美術大学、株式会社 佐藤卓デザイン事務所
●展覧会ディレクター:佐藤 卓
●参加アーティスト:荒牧 悠、aircord、奥田透也、小沢朋子(モコメシ)、柴田大平(WOW)、菅 俊一、鈴木啓太、中野豪雄、原田和明、細金卓矢

 
 

にほんごであそぼ」のアートディレクションや「デザインあ」の総合指導をされてる、グラフィックデザイナー佐藤卓さんディレクションの展覧会です。


佐藤卓さんといえばいろんな有名なデザインがありますが、高校生たちに話して一番「ああ。それ知ってる!」と言ってくれるのは



この二つでしょうか。

大学関係のロゴもいろいろされていて、



首都大学東京や京都造形さん、武蔵野美術大学美術館・図書館のロゴ(VI)も担当されています。
 

今回の展示は、佐藤卓さんが2001年から取り組んでいるプロジェクト「デザインの解剖」が核となってて、これまでロッテ「キシリトールガム」、富士フイルム「 写ルンです」、タカラ(現:タカラトミー)「リカちゃん」等の製品ロゴやパッケージのレイアウト、グラフィックはもちろんのこと、製品の原料や製法、製品管理から流通に至る幅広い要素を様々な視点で解析してます。
今回は新たに株式会社 明治さん協力のもと、「きのこの山」「明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン」「明治ミルクチョコレート」「明治おいしい牛乳」「明治エッセルスーパーカップ」の5製品を、様々な分野で活躍する若手クリエイターと一緒に解剖してるそう。
もうこの説明を聞くだけで、「あ。この展示、絶対に面白い」と思いますよね(笑)


んで、なんで手羽がこんなに熱く説明してるかというと、佐藤卓さんがムサビデザイン情報学科の客員教授だった時に「デザインの解剖」を授業でされてたんです。(オープンキャンパスでの展示でご覧になった方も多いはず。)


  • 武蔵野美術大学 デザイン情報学科 デザイン情報学演習 "デザインの解剖"[2005年- 2014年](Photo: Yasuhito Nakagawa / parade-inc.)

  • 武蔵野美術大学 デザイン情報学科 デザイン情報学演習 "デザインの解剖"[2005年- 2014年](Photo: Kiyoshi Obara / parade-inc.)

10年以上続いた授業「デザインの解剖」は佐藤さんが退いた後も継続されて、これまで約50の製品を解剖しました。これらの授業成果も展示されることになってます!ぜひ見てほしいの!!


関連プログラムもいろいろありますよ。

デザイン解剖室へようこそ!「デザインの解剖展」ギャラリーツアー
・日時:2016年10月21日(金) 18:00-19:30
・案内:川上典李子、岡崎智弘、中野豪雄、鈴木啓太

オープニングトーク「解剖展の解剖」
・日時:10月22日(土) 18:00~19:30
・出演:佐藤 卓、岡崎智弘、本展参加作家

トーク「アートとデザイン」
・日時:2016年10月29日(土)16:00-17:30
・出演:大竹伸朗、佐藤 卓

■ワークショップ「みんなでカイボウ!見る方法」
・日時:2016年11月19日(土)14:00-16:00
・講師:岡崎智弘、橋本俊行(aircord)、他

■トーク「『分かる』ことと、『感じる』こと。」
・日時:11月26日(土) 17:00~18:30
・出演:養老孟司(解剖学者)、佐藤 卓

■トーク「解剖学から考える "美とはどういうものか"」
・日時:2016年12月10日(土)14:00-15:30
・出演:布施英利(美術批評家)、佐藤 卓

■トーク「『好奇心』て、どこから来るの?」
・日時:2017年1月14日(土)16:00-17:30
・出演:茂木健一郎(脳科学者)、佐藤 卓

特に記載のない限り参加費無料(当日の入場券がいるけど)ですが、要予約のものもあるので詳しくは公式サイトをご確認ください。すぐにチケットはなくなるでしょうね・・あ、大竹さんの名前もある。


以上、この展覧会に合わせて

佐藤卓さんのラウンジ公開講座を企画したのに、一瞬(公開講座史上最速)で150席が満席になってしまった手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。