あかりちゃんの自由研究2016

夏休み中だけど、リンクロウが高校受験でどこにも出かけられない手羽です。

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「子どもがいてありがたいこと」のひとつは「今どきのリアルな小中学校事情を知れる」です。

東京だけかもしれませんが、夏休みの宿題で今どきは「夏休みの友」は使わず、小4のあかりちゃんだと漢字と算数のプリントが数枚、簡単な読書感想文と自由研究、それと都道府県を覚えるぐらい。意外と少ないんです。

ただ、問題は自由研究。

はっきりいいます。
「10個のテーマから選びなさい」方式じゃないと小学生に自由研究は無理です・・・。
「いや、自分で興味のあるテーマを見つけさせることが大事。そこで失敗するのも勉強のうち」という高い教育理念をお持ちの方もいるでしょうが、それを求めていいのは他人の子供か高校生以上じゃないかな。そうしたいんだったら「どういうものがテーマに向いてるのか?」も教えとくべきで、それを小学校ではやってないんだもん。他人のお子さんだったら無責任に「自分でテーマを考えろ。それが勉強だ」と手羽も言いますが。

小学校であればテーマを選択制にし、フォーマットだけ自由にして着眼点と作り方で違いを出せばいいんじゃないかと。選択テーマにした方がその子の理解度もわかるし、先生も評価しやすいはず。
自由研究は一応工作でもOKなんだけど、理科・社会が昔より力を増してて、しかも区が力を入れてるのが理科らしく、自由研究が工作ではまずい空気になってるんです。あんなに「アニメの街!」とか宣伝してるくせに、こういう時だけ美術をおざなり・・。
なんもかんも自由にやらせる必要はないし、自由にやらせたいんだったら本当に子供の自由にさせろ、と。不自由な自由が子供にとってかわいそう。

先生も夏休み前の保護者会で正直にこうおっしゃってました。
「区の賞に選ばれるような自由研究は、たいてい親御さんの手が相当入ったもの。教師もそれは気がついてて『親御さんは大変だったろうなあ・・』と毎年思ってますが、今の段階はそれでいい」
自由研究は親とのスキンシップも兼ねてて、自由研究を見ると家庭の事情がちょっとわかるらしい。
てかそこまでわかってるのになんで自由研究を出す必要があるんだって話ですよ。
昔なら「宿題やらないのは子供の責任」で終わってたけど、今は完全に「親の責任」なんです。このあたりも昔と今で違うところ。


と、文句ばかりで自由研究をやらないわけにもいかない。
一応最初は自主性に任せて何がいいか本人に考えさせてたけど、このままいくと夏休みが終わってしまう。父ちゃんが夏休みの間になんとか終わらせたい・・。

んで、オリンピックをボーとみてたら閃いたんです。

「あ。都道府県オリンピックやればいいんだ」と。

各都道府県の野菜、果物、魚や肉の出荷量・生産量を調べ、それが日本で1位なら金、2位なら銀、3位なら銅を出そう!という企画。都道府県を覚えるタイミングだし、何より旬な話題にも関連づいてる。キタコレ天才!

「じゃ、それでいいからあんたそのデータ作ってよ」と奥さんに言われ、「え。調べ学習って自分で調べるもんじゃないの?」「そんなのできるわけないじゃん」というやり取りのあと、1日がかりで手羽が調べてエクセルにまとめたのがこちら。
果物情報サイト|都道府県ランキング
等を参考にさせてもらったけど、まとまったデータがなくて、47都道府県全部1個1個調べたの。
ほとんど手羽の自由研究(涙)
 

「でも全県書くのは大変だから、東北は北海道、九州は熊本とか地域を代表する県を一つピックアップすれば?」と提案したけど「全県やる!」とあかりちゃん。

その姿勢は偉いけど、ここから長い道のりが始まったのでした・・・。

赤シールは生産量、青は消費量でそれが日本1なら金シール、2位なら銀シールという具合。
北海道はさすがというか、奥さんが札幌出身ってこともあるのか手厚い感じがする。

作り始めて奥さんが「パパが作ったリストをそのまま書き写しただけじゃバカみたいだから、それに関係する料理とかも作ってみよう」と言い出し「こういうのは適当でいいんだよ」と手羽と揉めて、それは奥さんが担当することに。

確かにビジュアルがないと寂しいから、これはこれで正解だった気がする。

でも知ってました?
東京ってカリンやルッコラは出荷量1位、ブルーベリーは2位なんです。
ブルーベリーの栽培発祥の地が小平市ってのは小平市で働く人間として常識だけど、生産量が2位とは思ってなかった。
リスト作りながら一番勉強になったのは手羽かもしれない。

ただここで問題発生。

滋賀県のいいところが見つからない。

「ブラックベリー出荷量1位」とかはあるんだけど、「小学4年生がわかる食材限定」というルールにしたら「特になし」になっちゃうの。一応滋賀のために書いておきますが、食べ物以外であればこちらのサイトによると「スマートフォン普及率」「無印良品店舗数」「図書館蔵書数」「寺院数」が1位です。

「あかりちゃん、これどうする?」と聞いたら「別にいいんじゃない」と冷たい態度。確かに手羽も滋賀県に愛着はないけども、これはかわいそうだって・・だれか滋賀県のいいところ知ってる人いませんか?
成安造形職員さん、教えてください・・。


で、4日がかりで沖縄までいきました。あとは細かい部分を詰めていけば完成の状態。
夏休み中に家で仕事をやろうと思ってたけど全くできず、メールのチェックさえほとんどできなかった・・自分のだったらパパっとやっちゃうんだけど、「子供の自由研究を手伝い、最後まで終わらせるやる気を出させ、なおかつ親臭を消す」のがこんなに大変だなんて・・。
何度途中で「1日でできる自由研究 キット」というキーワードを検索したことか(涙)

「よーし、じゃ今日はお祝いにオシャレなカフェでランチでもする?」
「行くーー!!」
というわけで、三鷹台駅そばのオガワカフェへ。

28日までデ情OG・杉崎さんの「シンブンシキョウリュウ」展をカフェ内でやってるんです。
手羽がただでオサレなカフェに行くわけないっつーの。全部美大がらみだっつーの。だまされてやんのー!やーいやーい!

コホン・・。

さらに精度が上がった感がする新聞恐竜見ながら、手羽は夏限定メニュー「鶏手羽の韓国風煮込みプレート」を。うまし!

デザート食べながらあかりちゃんが一言。
「あ。読書感想文書いてなかった」


まだまだ手羽の夏休みが続きます・・。



以上、この自由研究を始めるまで手羽は「48都道府県」、奥さんは「46都道府県」と思ってた、地理はてんでダメ夫婦な手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカと銀魂と合体ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し日夜奮闘中