バイトするならコンペに出そう

(続き)窓全開にして寝てるけど雨が降ったらどうすりゃいいんだ、お願い、火曜まで雨降らないで、の手羽です(涙)

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手羽の知ってる「夏が締め切りで、入賞すると賞金だけじゃなく商品化や具体化される可能性があるコンペ」をいくつか紹介します。
もちろん手羽なので、「宣伝して終わり」な記事を書くわけありません(笑)


コクヨデザインアワード2016


●テーマ:『HOW TO LIVE』
●募集期間:2016年5月13日(金)~7月29日(金)
●募集対象:身の回りにある文房具、家具、生活用品など
●応募資格:企業、団体あるいは個人やグループ、年齢、性別、職業、国籍は問いません。
●賞および副賞:
・グランプリ1点(副賞200万円)
・優秀賞 3点 (副賞各50万円)
●主催・後援
・主催 コクヨ株式会社
・後援 デザイン誌『AXIS』

●審査員:
・佐藤可士和(SAMURAI代表/アートディレクター・クリエイティブディレクター)
・鈴木康広(アーティスト)
・田川欣哉(takram design engineering代表/デザインエンジニア)
・植原亮輔(KIGI 代表/アートディレクター・クリエイティブディレクター)
・渡邉良重(KIGI/アートディレクター・デザイナー)
・黒田章裕(コクヨ株式会社 代表取締役会長)


審査員がかなり豪華ですね。
商品化された作品だと「カドケシ」が一番有名かな?



第7回 エイブル 空間デザインコンペティション


●テーマ:「未来部屋」
●諸条件:
・ワンルーム24㎡(幅4m×奥行き6m×高さ2.4m)の空間で表現
・バス・トイレ・キッチンを設置
●参加対象:
・学生限定(専門学校、大学、大学院に所属する30歳以下に限る)
・グループによる応募も可(グループの全員が学生であること)
●応募期間:2016年4月18日(月) ~ 2016年8月12日(金)
●賞金・特典
・ファイナリスト2組にTDW2016エイブルブースでの展示製作援助金50万円支給
・入賞者(三次審査:プレゼンテーション参加者)は「エイブルデザインチーム」の活動に参加できる権利を付与
●主催:株式会社エイブル / デザインアソシエーションNPO

「未来部屋」って結構難しいテーマかも・・。


LUMINE meets ART AWARD 2016


●募集部門:
1)エレベーター部門(2名) / ルミネ新宿 ルミネ1 エレベーター(2基)
2)ウィンドウ部門(2名) / ルミネ新宿 ルミネ2 スタニングルアー横、サラベス横(2箇所)
3)インスタレーション部門(1名) / ルミネ新宿 ルミネ2 スタニングルアー前
4)映像部門(1名) / ルミネエスト新宿(柱10本19面)、新宿南口(柱2本8面)ほかルミネ各店デジタルサイネージ
●応募期間:2016年 7月1日(金)~8月15日(月)
●各賞:
・グランプリ(1名) / 賞金100万円
・準グランプリ(1名) / 賞金 50万円
・ルミネ賞(1名) / 賞金 50万円
・入賞(3名) / 賞金 10万円
●参加資格:
・応募書類提出時点で20歳以上の方
・日本語でコミュニケーションが取れる方
・授賞式に参加できる方。ウィンドウ、インスタレーション部門は、搬入出にも参加できる方
●参加費:無料
●審査員:
・井口皓太(TYMOTE代表/CEKAI代表)
・岩渕 貞哉(『美術手帖』編集長 / 美術出版社)
・尾形 真理子(コピーライター/シニアディレクター/雑誌「広告」編集長)
・小池 博史(イメージソース代表)
・小山 登美夫(小山登美夫ギャラリー代表)
・堀 元彰(東京オペラシティアートギャラリーチーフ・キュレーター)
●主催:株式会社ルミネ
●協力:アッシュ・ペー・フランス 株式会社 / hpgrp GALLERY TOKYO



UTGP'17


  • 出典:https://partner-web.jp/article/?id=950
  • Tシャツデザインコンテストへの美大生なりの不安と疑問、ユニクロUTグランプリ担当者さんに聞いてきた

●テーマ:「任天堂(Nintendo)」
●応募資格:年齢、性別、国籍など一切問わず、日本国外からの応募も可能。
●特別審査員:
・宮本 茂(任天堂 代表取締役クリエイティブフェロー) & 任天堂特別審査員チーム
●募集期間:2016年7月1日~8月31日・ 日本時間23:59まで
●賞および副賞:
・大賞(1点) 賞金1万USドル、宮本茂が列席する授賞式へのご招待、任天堂宮本茂サイン入りNX(仮称)、特別記念賞品
・2位 (1点) 賞金3000USドル、宮本茂が列席する授賞式へのご招待、任天堂宮本茂サイン入りNX(仮称)
・入選(複数点) 賞金500USドル
*受賞作品は2017年春夏に商品化され、全世界のユニクロで販売予定。
●主催:株式会社ユニクロ


●テーマ:「欲しい!共感するプロダクト」
●提出締切:2016年7月22日(金)
●登録料:無料
●応募対象:量産可能な工業製品。なお、作品は国内外未発表のものに限る。
●応募資格:
個人、グループ、団体あるいは企業であって年齢、職業、国籍は問いません。1次審査を通過した場合に、2次審査に必ず出席可能な方

●賞と賞金
・とやまデザイン賞 1点(副賞50万円)
・ 準とやまデザイン賞 1点(副賞30万円)
・黒木靖夫特別賞 1点(副賞10万円)
●審査員:
・安積伸(プロダクトデザイナー/法政大学教授)
・川上典李子(デザインジャーナリスト)
・鈴木マサル(テキスタイルデザイナー/東京造形大学教授)

特徴的なのが「著作権の扱い:全て応募者に帰属」という点かも。
世の中のほとんどのコンペは「全ての権利は主催者に帰属する。応募者は受賞作品に関し著作者人格権を行使しないものとする」という記載がほとんどで、最近は例の件以降「権利は全部うちにあるけど、パクリとかで揉めたら全部あんたの責任ね」と書かれるようになってます。
賞金自体は50万円と今回紹介した中では低い方だけど、商品化全体のコンペだとのちのちこっちの方がいい・・という考え方もありますね。
過去の入賞・商品化作品見ると知ってる商品ばかり。
 


●テーマ:「技術の裏づけ・生活の潤い」
●個別課題:課題A~課題Fの6課題があります
・課題A 純マグネシウム製ワイン・日本酒グッズ ~ワイン・日本酒の新たな楽しみ方の提案~
・課題B 日本を感じさせる石製のインテリアグッズ
・課題C 摩擦圧接技術が産み出す新しい生活用品
・課題D 切削加工技術を活かした、オフィスや家庭で使用するプロダクト
・課題E 保育園・幼稚園で使用する木製スタッキングチェア
・課題F 金属の板で作る立体パズル・立体オブジェ
●賞/賞金
・グランプリ1点(賞金100万円) 優秀賞2点 入賞4点 賞金総額150万円
●応募資格と条件
・2017(平成29)年1月24日(火)開催の最終(公開)審査会と表彰式に出席できる方(グループ・企業での応募も可。応募点数の制限はありません。複数の課題にも応募できます)
●作品応募受付期間:2016(平成28)年9月1日(木)~9月20日(火)午後7時(必着)
●審査員:森山明子(審査委員長)、倉方雅 行( 副委員長)、高橋正実、戸谷毅史、武者廣平


ちなみに高校生部門もあります。
第21回かわさき産業デザインコンペ高校生部門作品募集!

企業が「課題提出企業」として参加してるのが特徴的ですね。


あ、これも宣伝しとかないと六本木方面から怒られる(笑)
Tokyo Midtown Award 2016 デザインコンペ 概要
●テーマ:「Anniversary」
●登録受付期間:2016年7月25日(月) 
●審査員:小山薫堂、佐藤 卓、柴田文江、原 研哉、水野 学
 

 
  
「こういうコンペがあるんだけど学生に宣伝してくれないか」「学生さんに絵を描いてほしいので募集してくれないか」という話がちょいちょいあります。
「ポスターとチラシ送ってもらえたら適当に宣伝しますよ」と答えるのですが、必ず付け加えてるセリフがありまして。それは
「皆さんが思ってるほど応募がないと思いますがいいですか?」と。
審査員が著名な人ばかりとか、賞金がかなりいいとかじゃなければ、在学生が4000人以上いるムサビでさえ、10人興味を持てばいいくらいでして。聞く限りだと他美大さんでも同じ傾向のようです。

理由はいくつか考えられるんだけど、「美大生は忙しい」んですよね。
特にデザイン系は課題が大変なので、授業以外の作品を作ってる時間がとりにくい・・・美大生って絵ばっかり描いてて気楽で暇そうなイメージを持たれてるけど(笑)、現実はそうじゃないんですよ。団体主催のグラフィック系コンペで一部の大学や専門学校ばかり入賞してる時が時々ありますが、多くは教員がその団体に所属してて授業内で指導してるケースだったりします。


ただ、課題だけやってると、いよいよ就活でポートフォリオを作ろうとしたら「あれ。授業をずっと頑張ってきたのに載せられる作品があんまないなあ・・」とその時に気が付くかもしれません。課題は長いスパンで1,2作品作るケースがほとんどなので「完成した数」ってなると意外と少ないんです。
就職を考えてる人は、夏休みとか長期休業期間に「どれくらい課題以外の成果を残せるか」が大きく、「リア充かっこ悪い」とか言ってないで、こっそりでもいいから自分のために積極的にコンペとかに応募した方がいいっすよ。
しかも美大生のメリットは「肉体労働しなくても稼げる手段がある」ってことでもあり。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。