1. 保存はマメにすること。
予期せぬ終了をされてもパソコンをののしらないこと。
特にデザイン科や映像科の美大・芸大生は、パソコンで制作をすることが多いと思いますが、パソコン作業で扱うソフトはデリケートなものばかり。特に容量の重いデータを取り扱うようになると、「予期せぬ終了」なんて日常茶飯事です!
「完成まであとちょっとだったのに‥‥」「こっからやり直しかよ‥‥」それはもう、悲劇です。
そんな「予期せぬ終了」を回避するのは、保存をマメにするしかありません。左手は、いつでも【command+S】が押せるようにスタンバイ!
2. 学校につなぎで来るのも和服で来るのも自由だが、
守衛室の前を通る時には爽やかに守衛さんに挨拶をすること。
朝の挨拶はとても気持ちがいいもの。
徹夜明けでげっそりした朝も、着替えるの面倒で家からつなぎで登校しちゃった朝も、守衛室で挨拶すると1日のスイッチが入ります。1日のスタートを気持ち良く切ることは、同じ1日もずっと違ってメリハリが生まれます!
爽やかに、元気よく!
3. こちらが一方的に知っているだけでも、
見たことのある教授には元気よく挨拶すること。
通学中のバスや電車で、エレベータの中で、研究室で、ばったり教授に鉢合わせなんてことは日常茶飯事!高校と違ってクラスメイトが多く、先生が自分のことを覚えていない場合もあるかもしれません。最初は恥ずかしいけれど、こちらから積極的に何度か挨拶をしているうち、顔を覚えてくれる可能性も!
ここでも元気な挨拶が大事。
4. 休みの日も昼まで寝るような事は決してしないこと。
規則正しい生活を心がけること。
ついついお休みの日は寝坊して、なんなら夕方まで寝てしまいたい‥‥、そんな欲望に駆られることでしょう。しかし、大学生でいられる時間は限られています。4年間なんてあっという間!そうしてゴロゴロしている時間にも、自分にたくさんの刺激を与えてくれるものが世の中には溢れています。あなたがクリエイターとして旅立つ日は案外すぐやってくるのです。貴重な時間を無駄にしないように!
5. 徹夜の数を自慢しないこと。
もし徹夜をしてしまっても、爽やかに昨夜の快眠をよそおうこと。
課題の忙しい時期になると、終わらなくてダラダラ徹夜をしてしまいがち。でも、徹夜自慢なんて自己管理が出来ていないことをさらしているようなものです。あー、恥ずかしい!もし徹夜をしてしまっても、爽やかに昨夜の快眠をよそおうこと。
良い作品は良い睡眠から!
6. 30°カッターには十分注意すること。
もし指を切り落としてもうっかり捨てちゃったりしないでちゃんと保健室に持っていくこと。
制作していると使うことも増えるでしょう、30°カッター。ところがこれ、本当によく切れます。指を切り落としたなんて話もちらほら……。慌てず、使い方を守って、安全第一で制作に挑みましょう。
そして、保健室の場所は、あらかじめきちんと把握しておくように!
7. お風呂に3日くらい入らないことはよくあることなので
正直に申告して、周囲への配慮を忘れないこと。
こんなこと、美大・芸大以外の方にはびっくりされるかもしれませんが‥‥。
「3日風呂入ってない、臭かったらごめん。」
「あー私も(笑)」
「よくある。」
これほんと、よくあります。
こんな日は、正直に言ってしまった方が気が楽です。はい。
8. 作業の一環だからといってむやみに公共の場で荷物を広げすぎないこと。
周りが見える人間になること。
ついつい教室やアトリエで、作業を始めるとあれもこれも‥‥、荷物を広げすぎてしまうことはありませんか。その教室、いくら制作のための場所といえど、みんなと共有している公共の場です。アートもデザインも人とのかかわり合いが必要不可欠。人間性が備わって初めて一人前です!
周りに配慮できる美大・芸大生になりましょう。
さて、制作の心得から、生活の心得まで。いろんな美大生の心得を取り上げてみましたがいかがだったでしょうか。在学生や卒業生から見ると「美大あるある」なことでしょう。心得を胸に、素敵な大学生活をスタートさせてくださいね。
引用元:PARTNER新入生歓迎特別号 2010年発行号より
Illustration by 岡部桜子(武蔵野美術大学)
PARTNER編集部より、美大生や卒業生にオススメのニュースを配信しています。展示情報やイベント情報、学校や学生にまつわる情報を提供します。