FONTのHONT話。まずは、漫画からどうぞ!
いかがでしたでしょうか。
ここからは、このストーリーのこぼれ話をお届けします。
グラフィックデザインを学んでいる人には共感ポイント満載かもしれません!
白井先生とスズケンくんのトークをお楽しみください。
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スズケン 学校で制作する場合、共コン(共同コンピューター)を使えるのでスペックが高くて作業効率がいいんです。でも家で制作しようと、データを入れ替えて移行してやろうとしたら書体が入ってなくて困っていました。そんなことが理由で、フリーフォントとかしか使えないっていう状況があります。先生、フォントは自分で持っていないと使いこなしていけないものでしょうか?
白井先生 やっぱり自分で持っていると意識しますからね。資料になる書籍もそうだけど、借りてきたものより、買ったものは線を引いたりできますよね。
お金が無かったりで、なかなかそうも行かないこともあると思うけれど、できればデザイナーだったら、自分の道具は自分で買う。それが上達の近道だと思います。
それから、良いものにタダのものは無い、タダほど怖いものは無い。タダというのには何かあるんですよね。ちゃんと購入するということは、いろんな意味で品質が高いってことが言えるし、信頼できるもの。学生のうちから本物を使った方が良いと思います。
スズケン そうですよね。僕は、視覚伝達デザイン学科で学んでいて、伝達をするという立場にいるのに、文字が扱えないと根本的にヤバいなって焦ります。どうやって勉強すればいいんだろうとか、色々考えたりもして。
白井先生 そうやってフォントのことを本気で考え始めてから購入するのがいいと思いますよ。
武蔵美の視デの場合だと、まず1年の授業で、活字って何だろう?というところから、実際に活字の組版が出来る工房で学びますよね。
スズケン すごく楽しかったです!
白井先生 それが下地作り。学び進めていって、あ、やっぱり必要だなと思ったタイミングで買うのが一番効果的ですね。
スズケン 先生は、モリサワ以外にも色んなフォントある中「モリサワのこんなところがいいよ」って思われるポイントはありますか?
白井先生 Macが出て来て、グラフィックデザインが、デジタル化する時期80年代半ばのことですが、モリサワは、新しい書体開発を続けていて、写植からデジタルタイプに移るのが一番早かったんです。デジタルタイプでどういうことが出来るのか、そういうことをしっかり見据えていて。あれからもう30年ですよね。そんなにも長い間デジタルタイプをやられているので、それに対する信頼は高いです。
それから、ここ5年~10年くらいの間、他の書体メーカーのものもライセンスをとって売られるようになっていますよね。タイプバンクの書体も使えるし、大日本スクリーンの書体も使えるし、リョービというメーカーの書体も使えるし、秀英体も使える。モリサワのパスポート入れば、モリサワの書体だけじゃなくてもそれ以外の書体でもだいたい使えるというところが近年の大きなメリットだと思います。
それから、OSのバージョンアップに応じて、書体の精度もアップされていっていますね。そういう目に見えない精度の上げ方をしています。例えば、初期の頃は横線がちょっと細かったり、画線処理をされたりということに始まって、あとは文字の種類が圧倒的に拡張していっています。ウェートが細いものから太いものまで、段階が飛び飛びだったものが間に細かい設定が入って、ファミリー展開がされていたり、使い勝手がどんどん良くなっている。メインの、リュウミンだとか、ゴシックMPといったフォントだけじゃなくって、あまり頻繁に使われないような書体でも、そういうところまで、丁寧に手が入っていたりしますよ。
スズケン モリサワの社員さんが大学にいらして授業を受けたときに、フォントを作る現場の映像があったんです。それを見て、当たり前のように見ていたフォントの、その一字一字がすごい研究がなされていて、何回も繰り返し作っているのを見ていると、その価格の意味が分かってきて、大きな価値に気付いた時に、このまま今使っている書体だけでは、表現の幅も限界があるんじゃないかなって思いました。表現が広がるんじゃないかと思ってモリサワのパスポートを購入して良かったです!
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