冬の山形はあたたかい!? 山形の心あたたまる旅。国内アートスポット 【山形県編】

東北にとって、忘れることのできない3月11日。以降、東北には復興支援のためにたくさんのアーティストが訪れ、さまざまなものづくり、プロジェクト、活動が行われてきました。それらの取り組みは、アートが人々の力になる可能性を再発見する機会となり、また、東北のアートに目を向けるきっかけにもなりました。 緑に囲まれ、山々に囲まれながら、あたたかく人と人をつなぐ東北の地へ、ものづくりの箸休めに足を運んでみませんか。今回は、東北の中でもアートの賑わいを見せている山形から、おすすめのアートスポットを紹介していきたいと思います。

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◎町の通りにあるアートな古民家雑貨屋 @キャラメルフィールド

まずはじめに紹介するのは、可愛らしい外壁が目印の、古い家屋を改装してできた雑貨屋キャラメルフィールド。1階の雑貨屋には毎日新しい商品が並び、訪れるたびにドキドキワクワクな出会いがあります。生活雑貨や文房具、ナチュラル系の洋服・アクセサリーなど、並ぶ商品は心をくすぐるものばかり。作家さんによるハンドメイドのアクセサリーや、ポストカードなども並びます。山形らしい雑貨のお土産探しにオススメです。



また、2階がイベントスペースとなっており、ワークショップや個展、グループ展などのイベントが開催されます。東北芸術工科大学の学生による展示だったり、作家さんによるハンドメイド作品の展示だったり、多種多様な出展者が集まるので、山形を訪れる際はぜひチェックしてみてください。




◎あたたかく薪ストーブを囲んで @カフェEspresso

続いて紹介するのは、山形駅からは少々離れたところにある、市民の隠れ家的スポットとなっているカフェEspresso。30年ほど前に貨車を改装して建てられたこのカフェは、偶然居合わせた人みんなでお喋りができる、一人旅にはとても有意義で楽しいお店です。川沿いに建ち、窓からは対岸の並木道が見えるため、春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪と、一年を通して四季を感じることができます。



ある日私がカフェを訪れると、豊富な知識を持つカフェのマスターは、現役大学生の私よりずっと東北芸術工科大学を知っていて、話せば話すほど大学の面白さを教えてくれました。その時居合わせたお客さんからは、山形名物の「芋煮」事情や、隣町にある面白い名前の避暑地など、ガイドブックではわからない山形の魅力を話してくれました。本当の山形を知りたいならば、ここを訪れて話を楽しむのが一番ディープでわかりやすく素敵な思い出ができるはず。きっと、また山形に来る理由ができるでしょう。


◎自然がつくるアートを見よう @蔵王樹氷

冬は寒い山形。冬だからこそ見ることのできる、自然の芸術作品「樹氷」も山形ならではの名物です。その姿は、雪男のような、モンスターのような、はたまた動物のような、見る人によって様々な感想を持つでしょう。そんな樹氷の名所である蔵王温泉スキー場では、蔵王ロープウェイに乗って360°の大パノラマで樹氷を一望することができます。



みなさんはこの樹氷がどうやってできるとか知っていますか。
蔵王の樹氷は、針葉樹の「アオモリトドマツ」という木が、雪と氷に覆われることによってできています。「着氷(気に氷貼り)」「着雪(そこへ雪が付着)」「焼結(固まる)」という3つの現象の繰り返しによって、どんどん大きくなっていくのです。冬はライトアップや樹氷まつりが行われますが、蔵王の山々は一年を通して表情を変えるので、いつ訪れても新鮮な気持ちになります。制作に行き詰まった際は、ぜひ蔵王へ自然を感じに来てください。


いかがだったでしょうか。冬の山形でも、訪れてみると新しいきっかけや面白い人に出会ってしまいます。東京からは、新幹線で約3時間、夜行バスでも気軽に来れますので、山形へ出会いに、話しに、体感しに来てくださいね。お待ちしております!

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STUDENT WRITER

宍戸葵 / あおちゃん / ShishidoAoi

東北芸術工科大学企画構想学科。コトづくりを学ぶ美大生です。地方で学ぶ価値を伝えていきたい。好きなものはシロクマと漫画と映画館の椅子。