ラーニング・アーキテクチャー展とパッケージ幸福論!

今日を過ぎるとちょっと落ち着く手羽です。・・・落ち着くのか?・・・

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考えてみたら、この六本木・青山方面の3つの展覧会をちゃんと紹介するの忘れてました・・・。


いよいよ今週金曜からこちらが始まります!!
東京ミッドタウン・デザインハブ 第54回企画展
ラーニング・アーキテクチャー2015|建築、学びの冒険─大学の建築設計課題の動向展

●会期:2015年11月20日(金)-12月26日(土)
●時間:11:00-19:00 ※初日は18:00まで
●会場:東京ミッドタウン・デザインハブ

●出展大学
・筑波大学 芸術専門学群デザイン専攻建築デザイン領域
・東京藝術大学 美術学部建築科
・東京大学工学 系研究科・建築学専攻・Advanced Design Studies
・東京理科大学 理工学部建築学科
・東洋大学 理工学部建築学科
・法政大学 デザイン工学部建築学科
・明治大学 大学院理工学研究科
・横浜国立大学 大学院建築都市スクールY-GSA
・早稲田大学 創造理工学部建築学科
・Architectural Association+東京藝術大学ワークショップ
・武蔵野美術大学 造形学部建築学科


武蔵野美術大学は、年に1回デザインハブで大きな企画展をやってます。
第1回は美術館・図書館主体の「ムサビのデザイン展」、第2回は工芸工業デザイン学科主体の「これからのくらし、これからのかたち展」、第3回は去年行われた空間演出デザイン学科主体の「いろは展」。
そして今回の第4回は建築学科が主体となった展覧会なのです!!


この展覧会は大きな特徴が3つありまして。

一つ目は、「建築の思考プロセスの展覧会」。
「建築の展覧会」と聞くと、やっぱり模型を想像しませんか?
でも、建築学科・鈴木明先生から「模型よりも建築家が考える課題解決や思考のプロセスを見せたいよね」というキーワードが出てきて、「それを見せるとなると建築学科がやってるユニークな課題があるんで、その意図・進め方、また指導、さらにそれに応えた学生さんによるスケッチや模型、コンセプト、設計プロセスが面白いんじゃないか」と展開になり、今回の展示に至ったと。
「デザイン思考」という言葉があるならば、「建築思考」を明らかにする、とでもいいますか。
思考してる最中のラボ・工房をモチーフにした展示空間なので、デザインハブでよくあるコジャレた展示ではなく、ムサビ8号館3階の建築学科実習室な雰囲気になるはずです(笑)


そして2つめの特徴が、「関東・海外11大学の建築系学科連携展示」。
コンペ以外で11大学の建築系学科が協働で展覧会を開くのは多分初めてのことじゃないかと。研究会みたいなものはあると思いますが、「展覧会」となると意外とないんですよね。
しかも、筑波大学、東京藝術大学、東京大学、東京理科大学、 東洋大学、法政大学、 明治大学、横浜国立大学、早稲田大学でっせ。国立・私立も理系・文系も関係なく。
美大初心者の人に「ムサビには建築学科がある」と説明すると、だいたい驚かれます。
私たちからするとそれが普通なんだけど、一般の方すると「なんで美大に?」みたいで。。
ちなみに最近受験生が増えてる学科が建築学科だったりします。

そうそう。デザインハブでたくさんの大学が展示すること自体も久しぶりなんですよ。
ムサビがデザインハブに入居する前は九州大学さんが入ってまして、その時に「デザインスクールリーグ」という展覧会を開催されてますがその時以来。実に7年ぶり。
今回の実施にあたり、九大の当時担当だった方からいろいろ方法論を教わりました(ありがとうございました!)


そして3つ目が「毎週土曜に各大学のレクチャー」。
国内外で活躍する出展大学教員である建築家に、幅広い世界の展望から、それを支えていく新しいクリエイター人材をどう育てていくのかにフォーカスして話しもらいます。
いろんな大学の建築教員がこれまたゴチャマゼで毎週レクチャーってこれもちょっとすごいと思いません?

【各大学建築学科の教員・建築家によるレクチャー】
ケンチクの未来は? 新しいケンチクの学びとは? 建築教育の現場からの報告。
会場: インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター(東京ミッドタウン・デザインハブ内)
参加費: 無料
■第1回. 11月28日(土) 17:00-19:30
●講師: 小渕祐介(東京大学工学系研究科・建築学専攻・Advanced Design Studies)
●司会=菊地宏(武蔵野美術大学建築学科)

■第2回. 12月5日(土) 16:00-19:30
●講師:貝島桃代・花里俊廣・加藤研(筑波大学芸術専門学群デザイン専攻建築デザイン領域)、トム・ヘネガン(東京藝術大学美術学部建築科)、吉村靖孝(明治大学大学院理工学研究科)、藤村龍至(東洋大学理工学部建築学科)
●司会=源愛日児(武蔵野美術大学建築学科)

■第3回. 12月12日(土) 17:00-19:30
●講師:小嶋一浩(横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA)、高橋晶子・長谷川浩己(武蔵野美術大学建築学科)
●司会=高橋晶子(武蔵野美術大学建築学科)

■第4回. 12月19日(土) 16:00-19:30
●講師:渡辺真理(法政大学デザイン工学部建築学科)、古谷誠章(早稲田大学創造理工学部建築学科)、岩岡竜夫(東京理科大学理工学部建築学科)、中山英之(東京藝術大学美術学部建築科)
●司会=布施茂(武蔵野美術大学建築学科)

基本的に上記サイトからの事前申込ですが、当日座席に余裕がある場合はご参加いただけますので。


ちなみにお隣の21_21 DESIGN SIGHTさんでは、


建築家 フランク・ゲーリー展 “I Have an Idea”
●会期:2015年10月16日(金)- 2016年2月7日(日)
●休館日:火曜日(11月3日は開館)、年末年始(12月27日- 1月3日)
●開館時間:10:00 - 19:00(入場は18:30まで)


をたまたまやってるので、建築好きな人が六本木に来ない理由がないっすよね。



以上、手羽がお送りいた・・・と今日は終わろうと思ったんですが、ある人から「これ宣伝してよ」と頼まれまして・・。

第7回「パッケージ幸福論」

●会期:11月15日 ~11月23日*会期中無休
●時間:11:00~19:00(最終日は17:00迄)
●料金:入場無料
●会場:Gallery 5610東京都港区南青山5-6-10 5610番館


●参加デザイナー:赤井尚子(コーセー)、石田清志(アンダーライングラフィック)、井上大器、大上一重(鹿目デザイン事務所)、籠谷隆(大日本印刷)、近藤香織(資生堂)、田中健一(テントデザイン)、長崎佑香(資生堂)、廣瀬賢一、山崎茂(コーセー)、湯本逸郎(花王)
●総合プロデュース:鹿目尚志
●ディレクション:中島信也

はい。その人とはCMディレクターの中島信也さんです(笑)

メーカーの中で製品などのパッケージデザインを担当しているメンバーが集まって、パッケージデザインを通して“幸せ”について考えていく展開。7回目となる今回は日本酒がテーマなんですって。
中島さん、今後ともどうぞよろしくお願いいたします(何を?)

 
以上、先週、中島信也さんのインターンシップ演習にモグりこんで、信也さん直伝の「地鶏に見えない地鶏」をやってきた、こういうことやってるから落ち着かない手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。