若手アーティストとキュレーター育成のための展覧会機会！

美大生ならば、作家になるのもキュレーター（学芸員）になるのも長い道のりだということは耳にすることが多いだろう。そんな若手アーティスト・キュレーターの育成支援を目的とした企画「1floor 2015 対岸に落とし穴」が、神戸アートビレッジセンターで開催される。2008年より実施しているこの企画は今年8 回目を迎える。

テーマは「対岸に落とし穴」
2名の作家川田知志と山城優摩の企画が形に

公募を勝ち抜いたのは、2名のアーティストだった。巨大な壁面を使ったインスタレーション作品を制作している作家川田知志と、シェイプドキャンバスをエリア（場）と見立て独自の世界を作り上げる作家・山城優摩。

展示テーマ「対岸に落とし穴」だ。

これまで6月からミーティングを繰り返し、それぞれのアトリエなども訪問しながら展示プランを綿密に練ってきた。

特色の違う2つの空間「KAVC ギャラリー」と、コミュニティースペース「1room」を使った展示に挑む。共に平面出身の作家でありながら、全く違ったアプローチをする彼らが、どのように空間を使い展覧会を創りあげるのだろうか。



川田知志「展覧会に来る人の度肝を抜いてやろう！」

「サブカルチャーが好きで、『DOPPEL※』が雑誌に紹介されているのを見て、すごくカッコイイ！と思っていた」という川田はその影響もあって巨大な壁面を使ったインスタレーション作品を多く発表。今回も展示に向け、いろいろなテストをし、ベストを尽くすべくプランと手法を常に考えて進めているそうだ。「展覧会に来る人の度肝を抜いてやろう！と言う気持ちでやっています。」
※「DOPPEL」BAKIBAKI(山尾光平)とMON(大山康太郎)によるライブペインティングデュオ。

川田知志（kawata satoshi）
1987年　大阪府生まれ
2013年　京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画細目修了
▶作家インタビュー
▶作家ホームページ



山城優摩「展示空間において、鑑賞者と作品のスケール感が重要」

「学生時代に制作をよく手伝わせて頂いた中川佳宣さんには、既成品のキャンバスを使うのではなく、支持体も含めてゼロから作品を立ち上げていく感覚を学びました」という山城は、シェイプドキャンバスをエリア（場）と見立て、その中を自身が散歩するようなイメージで独自の世界を作り上げる。

山城優摩（yamashiro Yuma）
1987年　大阪府生まれ
2011年　京都精華大学芸術学部造形学科洋画コース卒業
▶作家インタビュー
▶作家ホームページ


来年はあなたが企画をし、展示をするかもしれない。
そんな期待も込めて、足を運んでみてはいかがだろうか。





▼展覧会概要
展覧会名：1floor 2015「対岸に落とし穴」
会期：2015 年 10 月 31 日(土)~11 月 23 日(月・祝) 12:00~19:00
休館日：火曜日休館 ※11月3日(祝・火)は開館、翌日 4日(水)休館
会場：神戸アートビレッジセンター(1 階 KAVC ギャラリー・コミュニティースペース 1room)
料金：無料
出品作家：川田知志・山城優摩

▼関連企画
・出品作家によるギャラリーツアー&オープニングパーティー
出演：川田知志、山城優摩
日時：10月31日(土)17:00〜 料金:無料

・KAVC 倶楽部のひとつぼワークショップ「展覧会の写生大会」
日時：11月 7日(土)13:00〜16:00
会場：KAVC 1F・ギャラリー、1room
料金：500 円(展覧会カタログ付き)※別途 KAVC 倶楽部会費 1000 円
定員：20 名

・ピクニック気分で展覧会を楽しもう!「対岸に落し穴 ピクニックディ」
對中剛大がプロデュースする1日限りのスペシャル企画。
展覧会とピクニックの融合した新しい作品の楽しみ方を提案します。
日時：11月14 日(土)12:00〜19:00
17:00〜ギャラリートーク「アート&ピクニック」 對中剛大と出品作家によるトークショーを開催します（トークは要予約)
料金：無料
ゲスト：對中剛大(たいなかまさひろ)ピクニックコーディネーター/ランドスケープデザイナー


主催：神戸アートビレッジセンター [ 指定管理者:大阪ガスビジネスクリエイト株式会社 ]
展覧会ホームページ：http://www.kavc.or.jp/art/1floor/2015/