世界初!アートの概念を覆す新会社「ART STAND」が設立!レセプションに潜入!

イベントからメディアまでアートに関わる多様な事業を展開する「株式会社モーフィング」。ITを駆使し様々な“モノ”を保存・管理する「寺田倉庫株式会社」。全く異なる分野のプロフェッショナルである二社が、共同で新サービスを立ち上げました。その名も「ART STAND」!まだまだ謎だらけのその実態を探るべく、本サイトオープンに先駆けて、「ART STAND」の世界を体感することができる展覧会、「ART STAND EXHIBITION」に、美大生ヤマシタフミがお邪魔してきました!これがただの展覧会じゃない!見て触れて体感する、新しいアートの形をお楽しみください!

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大きな作品の保存場所に困る、自分の作品をもっと色んな人に知ってほしい、作品で収入を得たい….そんなアーティストの思いと、アートを生活に取り入れたい、自分だけのオリジナルなシーンを作りたい、特別なイベントを演出したい…というユーザーの思い。
両者のニーズを満たしてくれるサービス、そして新会社が今月6日に設立されました。

それが、アートを借りて楽しむことができるサービス「ART STAND」!

ART STANDは、世界にひとつのモノマーケット。
アートをより身近な存在として日常のなかで楽しんでいただくための、
新しいオンラインサービスです。
使い方は、あなた次第。
シーンを問わず、アートを自由に取り入れることで、
世界にひとつだけの空間・時間・ストーリー作りをサポートします。


そんな今年の12月上旬より本格始動となる「ART STAND」ですが、今、品川区天王洲アイルにある寺田倉庫の本社ビルにあるギャラリーでは、リリース記念の無料展覧会が開催中!
ということで、初日レセプションと今月の17日まで開催中の展示会の様子をお届けします!

寺田倉庫本社ビル2階。エレベーターを降りて、ガラス張りのギャラリーに興味をそそられながらも入り口に向かうと、入り口ではART STANDのロゴマークや巨大なガチャガチャが来場者をお出迎え!さらにそこでは、素敵な贈り物をゲット!

こちらはART STANDオフィシャルアーティストでもあるmagmaのオリジナル作品です。
鼻に付いているネジを回すと眉毛とヒゲが動く仕組みになっていて、ついつい何度もネジを巻きたくなるかわいさ…!
(こちらのカラフル鼻眼鏡は、後半でご紹介する方法でゲットできるかも…?お楽しみに!)
あちこちで展示されている作品に目を惹かれつつも、まずはレセプションが行われるブースへ。

レセプションが行われるメインのブースにはART STANDのロゴマークが入ったダンボールが装飾されています。あのダンボールでアートが日本中に運ばれると思うと…!ワクワクしますね!

中央のスクリーンの脇には、今回のレセプションのために特別に用意された、クリエイティブチームhesoさんによる一風変わったケータリングが!

真っ白な台にクラッカーやサンドイッチといった真っ白なお料理。ここに天井からのプロジェクションマッピングが投影され、お料理が表情を変えていきます。見て楽しい、食べて美味しい!お料理が減っていく様子も面白い!

お隣は黒板塗料を使用したグラスに入った鮮やかなポタージュ!チョークで好きな言葉が書き込めるグラスやお洒落なメニューボード、ケーキスタンドや、ケータリングが乗せられたバーカウンターも、もちろん実際にレンタル可能な作品です。

ちなみにこちらの変わった自転車は、このあとトークセッションに登場する三輪ノブヨシさんの作品で、BARの文字は文字を組み合わせてワードにするというLetters8さんの作品です。

異なるアーティストの作品を組み合わせて楽しむのも、ART STANDならではですね!

お洒落で美味しいお料理を食べることほど幸せなことはありません。一通り全てのお料理をいただきました。本当に美味しかった…!


さてケータリングも堪能したところで、いよいよレセプションのスタートです。
今回の司会となる秀島史香さんのご紹介を経て、ART STANDの世界観を表現したイメージVTRがスタート!

ART STAND IMAGE MOVIE from artstandjp on Vimeo.


続いて、ART STAND株式会社代表取締役の加藤晃央さんと取締役の月森正憲さんによる挨拶とサービスの説明があり、お次はトークセッションが始まります!

ゲストに、現代アーティストでありマサチューセッツ工科大学の助教も務めるスプツ二子!さん、アーティストとしてだけでなくインテリアデザイナーとしても活躍されている三輪ノブヨシさん、司会に秀島史香さんをお迎えして、加藤さん、月森さんと共に、ART STANDのお話から現代のアートシーンについて、トークを膨らませていきます。

ーARTSTANDはアートへの入り口へ

秀島
「ゲストのお二人はアーティストとして、新サービスART STANDを率直にどう思われましたか?」

三輪
「作る立場からすると、夢のような話ですよ。やっぱり自分で作っている限りは、作品がアトリエに合ったサイズのものになっていくんですね。
普通、大きいものを作りたいなら、田舎に行くなりなんなりして、広いアトリエにしていければいいんですけど、自分のを活動したい場があって、金銭的な制約や物理的な制約もある。
それから解放されることは中々テクノロジーでは難しいところがあるんじゃないかと僕は思っていたんですけど、今回、もしかしたらこれはアーティストに解決を提案してくれるような制度が始まるんじゃないかっていう予感がしてますね。」

スプツニ子!
「やっぱりアーティストとして、自分の作ったものをユーザーの方が良いと思って、自分の空間に取り入れてもらうというのは本当に嬉しいことだと思うし、アートってそういうものだと思うんです。
この絵が素敵だな、このスカルプチャーと一緒に暮らしたいな、っていう自然な思いが、なぜか上流階級のクローズドな一部の人だけがやることで、私たちには関係の無いことだとか、アートは美術館で見るものだっていう考えが、日本では根強いなと感じることがあって。
でもアートって、もっと気軽にアクセスできるものだと思うんです。
だからこそ自分の好きなものに囲まれる生活の最初の一歩としてART STANDがとても良いんじゃないかと思いました。ここからどんなユーザーの方がアートに触れていくのか、楽しみですね。」

三輪
「うん。出品者としても、ART STANDっていう入り口ができたってことが嬉しいですね。やっぱり近くにいる人だけに作品を見てもらっていると、広がりが無くなるんです。
でもネット上で興味を持ってもらって、試しにレンタルしてもらって実際に感じてもらうことで、それが入り口になって買いたいと思う人が出てくるかもしれない。そういう良い可能性が感じられますね。」

スプツニ子!
「確かに。最初の一歩になって、こういう文化が根付いてくれたら、アーティストとして嬉しいです。」


ーアーティストの制約を解消し、ユーザーにとってのアートをより自由に

秀島
「アーティストの方としては、先ほどもあったように、作品の管理に困ったりなんてこともあるんですか?」

三輪
「そうですね。場所に制約されずに大きな作品を作らせてもらえて、その後の保管の事を悩まなくていいっていうのは、本当に夢のような話ですね。」

スプツニ子!
「そうですよね。私も『ムーンウォークマシーン』を作って、展示が終わったとき、置く場所に困って7割くらいを捨てちゃったんですよ。だからこういうサービスが、もしあの頃にあったら…なんてことを今でも考えます。」

秀島
「なるほど。この先、そんな悩みがART STANDによって解かれていけば、より自由な形に近づくと期待できそうですね。
では、ここまでアーティストの方々の立場のお話を伺ってきましたが、加藤さん、月森さん。ユーザーサイドとしては、どういった方に利用して欲しいですか?」

月森
「僕は、この中でいうとアートに馴染みのない人生を送ってきたんですが、そんな僕でも自分なりのセンスや感性、好みっていうのがある。それってアートという括りだけでなく色んなことに対して言えると思っていて。
たとえば殺風景な部屋に一つでも自分なりの飾りつけができたら、より豊かな暮らしができるんじゃないかなと。
このサービスは誰がアーティストで誰がユーザーとか、時間も場所も関係ないので、私のような今までにアート関係の経験を持たなかった人にも是非、使ってもらいたいなと思います。」

加藤
「そうですね。僕もアートに馴染みなかった方々に気軽に使っていただきたいと思っていて、僕自身、美大に行ったんですけど、身内ながら偏見があったりもしたので。
アート作品と言うと一歩引いてしまうと思うんですが、アートの価値の話は少し置いておいて、作品を利用するとこんな風に自分らしく演出できますよっていうように、アートの敷居を下げて取り入れることで、大量生産じゃない手作りの良さをどんどん知ってもらいたいなと思います。」

秀島
「皆さんのお話を聞いていると、アートの概念が変わりそうな予感がしてきますね。」

スプツニ子!
「そうなんです。アートって難しくないんですよ。好き!って思ったら好きで良くって、欲しい、飾りたい、ちょっと手元に置いてみたいっていう軽い気持ちからで全然オッケーなんです。」

秀島
「ART STANDさんが、どうアートの概念を壊していくのか、楽しみですね。では、あっという間にお時間が来てしまいましたが、ここでアーティストのお二人にこれからのART STANDに期待することをお一言ずついただけますか?」

三輪
「実際にやってみないと、どんな形になるか分からないし、僕からリクエストすることはないんですけど、このシステムがどんどん変化して大きくなっていって、日本の人々の生活に、今までになかった豊かさが広がっていくといいなと思います。」

スプツニ子!
「期待すること…というか、個人的に私は今、巨大な新作を作っているので、もう二度と作品を捨てることがないように…二年前は涙を飲んだので。是非このシステムを利用したいなぁと思います!」


私達も、いつか三輪さんやスプ子さんの作品をレンタルできる日が来るかもしれない…!?そんな夢のあるトークセッションでした!

さて、レセプションも終了し、いよいよ展示会へレッツゴー!

しかし!展示会と言ってもこのART STAND EXHIBITION、ただ作品が並べられた展示会ではありません!

しる

ふれる

みにつける

くつろぐ

などなど、その作品の魅力を最大限に楽しむことができる展示会になっているんです。
もちろん、会場では写真の他にもたくさんの平面・立体アートが展示されています!

こちらはスプツニ子!さんもお気に入り、スパゲティーの立体アート。思わずこんな写真、撮りたくなりますよね〜!

こちらは私のイチオシ、動物のアート。どう考えても一家に一作品、とても欲しいです。素敵。

さらにさらに、会場内の全ての作品にはART STANDオリジナルのタグが付いており、レンタル価格や販売価格が表示されています!とってもユニークでART STANDの気軽にアートを取り入れられる世界観にぴったり!

他にも、会場の至る所にフォトエリアが設置されており、(もちろんこちらのフォトエリアもレンタルすることが可能なアート作品です!)写真を取ってハッシュタグを付けてSNSに投稿すると、先ほどの会場入り口にあるガチャガチャを実際に回すことができます!

展示会期間中は大当たりがでると、magma×ART STANDコラボのオリジナルグッズ、冒頭でご紹介したカラフル鼻眼鏡がゲットできるそうですよ〜!

もちろん私もやらせていただきました!いざ!!

結果は…やったー!ART STANDのシールをゲット!ロゴがとてもかわいい。気に入りすぎたので、帰ってさっそく手帳に貼りましたとさ。


今回のART STAND EXHIBITION。私自身、入場無料の展示会がこんなにも楽しいとは…驚き、そして目一杯楽しませていただきました!
ユニークな展示会を体感し、ART STANDの本格始動がますます楽しみに…!期待が膨らみます。
美大生のみなさんも自分の作品をART STANDにレンタルし、より多くの人に楽しんでもらうチャンスですよ!

アーティストとして、ユーザーとして、少しでもART STANDに興味がある方は、是非、ART STAND EXHIBITIONで、ART STANDの世界を覗いてみてはいかがですか?


ART STAND EXHIBITION

会場      寺田倉庫 T-Art Gallery
        〒140-0002 東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫本社ビル2F

会期      2015年10月7日(水)〜10月17日(土)
        休館日:10月13日(火)

開館時間    11:00〜17:00
入場料     無料
主催      ART STAND 株式会社
お問い合わせ  contact@artstand.jp



執筆 ヤマシタフミ

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