アートを身につける、「オットー・クンツリ展」が東京都庭園美術館で開催中

ドイツ・スイスでも人気を博したコンテンポラリー・ジュエリーの展示が、国際巡回展の最終会場、東京都庭園美術館にやってくる。オットー・クンツリ(1948年スイス・チューリッヒ生)は、コンテンポラリー・ジュエリーの世界にとどまらず、多くの人々に受け入れられている。ぜひこの機会に覗いてみてほしい。

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アートとしてのジュエリー?
「ジュエリーとは何か」という本質的な意味を問いかける


アートとしてのジュエリーを創造するコンテンポラリー・ジュエリーの分野を代表するオットー・クンツリ(1948年スイス・チューリッヒ生)。1960年代に生まれたコンテンポラリー・ジュエリーの動きに"コンセプチュアル・ジュエリー"という新たな方向性を打ち出したパイオニアであり、今もなお最も重要な存在だ。
彼はジュエリーが持つ身体との関係性、さらに他者や社会と結びつけるコミュニケーションの触媒としての性格を巧みに利用して、ジュエリーを普遍的な人間存在や社会のメタファーへと変換させてきた。





彼の表現はコンテンポラリー・ジュエリーの世界にとどまらない
今日の表現に関心のある全ての人々に見てほしい展示


一貫してコンセプチュアルなアプローチを続けながらも、そのユーモア溢れる表現はコンテンポラリー・ジュエリーの世界にとどまらない。人間や社会にむけた鋭敏なまなざし、着想の先鋭性とウィットに富んだ表現、そして造形の美しさは普遍的な魅力をそなえているのだ。
その意味で、本展は、コンテンポラリー・ジュエリーに限らず、今日の表現に関心のある全ての人々に向けたものといえる。

この展示は、ドイツ・ミュンヘンのディ・ノイエ・ザムルング-国際デザイン美術館からスタートし、スイス・ローザンヌのMUDAC現代デザイン応用芸術美術館を経て、最終会場として開催される国際巡回展。東京展は、1967年の初期作から本展のための最新作まで長いキャリアを網羅するジュエリーのほか、写真、ドローイング、インスタレーション約200作品によって構成される。




▼展示概要
会期:2015年10月10日(土)〜12月27日(日)
開館時間:10:00–18:00(入館は閉館の30分前まで)
会場:東京都庭園美術館(本館・新館)
休館日:第2・第4水曜日(10/14, 28・11/11, 25・12/9, 24)
*12月23 日(水・祝)は開館、翌24 日(木)休館。

観覧料:
一般:1,000(800)円
大学生(専修・各種専門学校含む):800(640)円
中・高校生・65歳以上:500(400)円


詳細はこちらでご確認ください。

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