今日は美大と全然関係ない話を。ちょっと気になることが重なったもので。


たまたま同時期にいただいた４つの企画書が「・・んで、何をどうしたいんですか？・・・」と感じる内容だったんです。
企業、個人、団体さん、学生さんと相手はバラバラ。
あ、手羽も時々「何が言いたいのかわからん」と言われることがありますが、それは置いといて（汗）


企画書はだいたい
１．自己紹介
２．過去プロジェクト紹介
３．現状問題点分析・仮説立て
４．新企画の目的・ターゲット
５．企画概要（具体的なプラン）
６．タイムテーブル
７．企画を実施するメリット
８．金額（お見積り）
こんな感じで構成されてることが多く、よく知ってる企業さんであれば１と２をすっとばして３から入るし、初めてお会いするような方だと１と２に時間をかけて説明されます。８はあったりなかったり。

「産学連携自体初めてで・・・」「武蔵美術大学さんは・・」とおっしゃる企業さんだと、むしろこちらから「学科紹介」「これまでの事例」「よくある進め方」、場合によっては「美大とは」「デザインとは」という話をし、先方のモヤモヤ感じてる問題点からゴール（のようなもの）を一緒に探すこともあります。
このケースは「どうすればいいかわからないけど解決したいことがある」からいらっしゃってるので、「何が言いたいかわからん」と思うことはありません。引っ張り出すのが仕事ですし。
進学相談会の時にブース前でモジモジしてる生徒さんに「『何を聞けばいいのかわからない』も立派な相談だよ」と言ってるぐらいですし。

でも、たまたまいただいた企画書が４つとも「熱い気持ち」だけが延々と語られてて、「何が売りなのか」「何をどうしたいのか」「何をどうしてほしいのか」かがはっきり書かれてなかったのです。説明を聞いてもよくわからない。
もちろん手羽の読解能力も関係してると思いますが、今の仕事をやるようになって３年で、3年前よりこの手の企画書が増えた印象。
その４つのうち1つは企画書というより依頼状に近い形なのに、企画趣旨が延々と語られてるわりには「んで、具体的にこっちは何をどうすればいいのか」が書かれてなく。そこが一番知りたいのに。

これが「こういう熱い気持ちを持ってるので、同じ問題意識を感じたら一緒に考えてくれませんか？」だとわかるんですよ。賛同できる内容であれば必死に考えます。
「これはあくまでも叩き台で」もわかるんです。何もないより話を進めやすいし。
ま、叩き台だというので叩いたら怒り出して「いや、あなたが叩けっていうから叩いたのに・・『叩かないで台』ならそう言ってくれたらいいのに・・・」と感じることがあったり、「たたき台の前にそもそもこの進め方は」な展開もあったりするけど。
経験上、後者は叩き台を出さなければ「何もないところから考えられない」と多分何やっても怒る方ですけど。
何の話だっけ。
あ、そうそう。

極端に書くと、「僕の熱い気持ちを聞いてくれ。あんたの話は聞きたくない」のケースが増えてて。
わかってもらえるかしら。この違い。
なんとなく、というか、ついモロモロの今起きてる社会情勢と絡めて考えちゃう。
「企画書」をテーマに書いてきたけど、「クレーム」も同じで。
クレームをつけるのはいいんだけど、そのクレームの先に求めてるもの、その人のメリットが何なのかよくわからないケースが増えてるような。「それはそちらで考えてください！」は前向きじゃない気がして。
最近のネット記事も「で、何が言いたいの？」と感じることがすんごく増えてる。


といいつつ、この記事こそ何が言いたいのかよくわからない内容になってますね（笑）
実はかなり具体的に書いてたんだけど、はっきり書くといろいろあるので全部消しました・・・あ、そういうことか。



以上、奥さんが「ここ数年の朝ドラで一番『まれ』が面白かった」と言ってて、「ああ、この人は周りの意見に流されない人なんだなあ」と感じた手羽がお送りいたしました。


今日のまとめ
●これで99記事目。さ、次回は記念すべき100記事目！！！何書こ


手羽美術大学★開設の野望が一歩近づいた！