知る人ぞ知る、巷で噂のボロ家屋スポットといえばここです。
ここにいるのは美大を卒業後、やりたいことやるためだけの場所を求めて集まった男女7人。
得意なことはバラバラです。(店舗内装、仮面作家、絵描き兼バンド、ウェブ、デザイン、etc..)もっと各々がやれることを活かしていけたらなーて皆であれこれ考えながら新宿の西武珈琲でたむろする日曜日。大井町じゃないっていう。
スタジオでなにをしてるかというと、主に9割以上は制作。そして改装作業。
他、ワイワイご飯食べたり、寝泊まりしたり、ねずみやゴキ、ときどき嵐と戦います。(屋根がとばされないために)
毎日いる人もいれば、普段は会社で仕事して、休みの日にいく人も。ゆくゆくはできればここの活動そのもので、スタジオの維持費くらいは捻出できたらいいね、て模索中です。
学生時代は、起きたら大学のアトリエ行って、作品作って、疲れたら家帰ってごはんたべて寝るだけでした。いまは生きるためのいろんな試練を抱えながらも、それでもやっぱりやりたいことを諦めないで続けたくてあがいています。
そんなときに一緒に頑張れる仲間がいるのは良いです。
髪の毛から靴の先まで白い粉とペンキまみれになっても、自分だけじゃないとまぁ大したことないか。と思えます。(そのまま帰りに電車に乗って後悔します。)展示やイベントを次々とこなすメンバーの活動に刺激を受けたり、ひとりじゃ絶対持てないような大きな作品を協力し合って運ぶことができたりします。
ショップをやりたい、作家として作品を売っていきたい、かっこいいおじさんになりたい、、個人の思い描くビジョンがあります。
スタジオとしてのビジョンも、たくさんあります。思いつきも。
リビングを打ち合わせスペースに、一角をコーヒースタンドに、2階をホワイトキューブにして企画展示、庭にウッドデッキ敷いてBBQ、ライブ、などなど。
制作場所メインでありつつも、人と交流したいのです。
たくさんの人にきてほしい。
ただしそれが叶った場合このオンボロスタジオ、床が抜けて崩れるんじゃないかって懸念は棚にあげます。
もちろんメンバーによって考えてることは全然ちがうと思うので、ほんとのところはぜひ実際に宝田スタジオに来てひとりひとり顔を合わせて聞いてみてください。近所のネコと触れ合うことだけを楽しみにしてるメンバーもいるかもしれません。わかりません。
見守ってくださる近隣のみなさまに感謝しつつ、困ったことがあれば近くの自販機でカルピスソーダを買いつつ、過ごしていきたいと思います。
執筆者:上原唯(画家 / グラフィックデザイナー )
@ueharayui
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転載元:
「新卒を捨て、いきなり海外でフリーランスになってみて思うこと」
本記事は「宝田スタジオ」から提供を受けております。
著作権は宝田スタジオに帰属します。
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