生活とアートの融合をテーマに発信してきた「スパイラル」が30周年!

美大生のみんなは足を踏み入れたことがあるだろうか?表参道の駅を出てすぐ、青山にある文化施設スパイラル。いつも魅力的な展示やイベント、雑貨屋さんなども楽しめるこの場所が、なんと30周年を迎える。これを契機にスパイラル展示のテーマは連続体を意味する「スペクトラム」をテーマに活動する。開館30周年の記念すべき展示に足を運んでみてはどうだろうか。

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トップ画像:榊原澄人 参考作品『Solitarium』(2015) イメージドローイング(本文中フルサイズ画像あり)



青山のシンボル的文化の発信地「スパイラル」

1985年に青山に誕生したスパイラルは、「生活とアートの融合」という活動テーマのもと独自の文化活動を発信し続け、2015年10月に30周年を迎える。
スパイラルは、ギャラリーと多目的ホールを中心に、レストラン・バー、生活雑貨ショップ、トータル・ビューティ・サロンなどで構成されるこの施設は、オープン当初から「生活とアートの融合」をコンセプトに活動してきた。現代美術やデザインの展覧会、演劇・ダンスなどの舞台公演、コンサート、ファッションショー、シンポジウム、パーティなど極めて同時代性が高く、またジャンルを融合するようなアート・イベントを数多く送り出している。



30周年記念のイベントでは「スペクトラム」がテーマ

今月26日(土)からは、開館30周年を記念し「スペクトラム ーいまを見つめ未来を探す」展が開催される。時代の流れを見つめ、アートと向かい合った30年。

テーマとなった「スペクトラム」とは、英語で“連続体”や“領域”、プリズムを介して生じる“色彩の配列”を意味する。光はプリズムにより多彩な色に分離できるが、色と色の間に境界はない。クリエイションの先端を走る才能たちも、テクノロジーや表現技術の進展により、現代美術、音楽、ダンスなどの既存のありとあらゆるボーダーを超え、国籍も世代も性別も問わず立場を超え、活動領域の連続体の上を自由に動き回り表現を追究している。

そんな意味を込め、この展覧会では現代の窮屈な日常や、時代の閉塞感に立ち向かい、表現領域にとらわれることなく、多様な文化、思想、表現を吸収しながら新しい価値を提示する、栗林隆、榊原澄人、髙橋匡太、毛利悠子の4名が参加する。


  • 髙橋匡太 参考作品 『ライティングプロジェクション』(2013)豊田市美術館 Photo:Seiji Toyonaga


  • 毛利悠子 参考作品 『アーバン・マイニング──「春の祭典」のための』(2014)東京芸術劇場ホワイエ Photo:Yohta Kataoka


  • 栗林隆 参考作品 『INVISIBLE』(2013) Chelsea College of Art and Design,London UK


  • 榊原澄人 参考作品 『Solitarium』(2015) イメージドローイング




▼開催概要

会期:2015 年 9 月 26 日(土)~10 月 18 日(日)11:00~20:00
入場無料
会場:スパイラルガーデン(スパイラル 1F)

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