令和7年度武蔵野美術大学卒業式に行ってきた #ムサビ #武蔵美 #卒業式

2026年3月14日(土)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2026年3月13日(金)、武蔵野美術大学鷹の台キャンパスで卒業式が挙行されました。
ムサビ卒業式の様子を裏話含めてレポートします。
ちょっとその辺の卒業式じゃないもので・・。
 
卒業式といえば、

卒業式と入学式の年に2回だけ校旗・・のようなものが掲揚されます。
ムサビは公式な校旗が存在せず、この旗はいつ誰が作ったのかはっきりとわからないんですが、なぜか昔からこの旗が挙がるんです。伝統ってそんなもんで。
 
ただ、去年昔の入学式のことを調べていたら、


  • 画像提供:武蔵野美術大学大学史史料室

1986年(昭和61年)の入学式に同じ旗が飾られていたんです。
恐らくデザイン系の先生がデザインされて、当時は校旗として扱っていたのかもしれません。このあたりはもっと調査が必要だなあ。


ここで注意!
ムサビは卒業式と入学式がほぼ同じステージ・演出なので、以降の記事は入学式のかなりのネタバレを含んでいます。入学式を楽しみに取っておきたい新入生(と保護者)はここで読むのをやめてください。

 

・・もう新入生は退出したかな?
では話を進めます。
まず時間を少し遡って、準備・リハ風景から

月曜日から舞台の建て込みが始まり(写真は水曜)、

前日の夜に通しリハーサル。
卒業式前日に学長を始め、登壇する学生さんにも集まってもらって、結構ちゃんとしたランスルーをやってます。
そりゃ、ぶっつけ本番であんなにうまくいきませんって(笑)
よくテレビで仮装卒業式が話題になったりしますが、演出陣も教員も学長も、授与者のパフォーマンスに協力するのがムサビ式典の最大の特徴なんですね。


そして卒業式当日。
数日前は雪が降るかもしれないと言われてたけど、なんとか空はもってくれました。
 
9時半に先生方に集合してもらって直前リハーサル。

全教員を集めて場当たり含めたリハをしてる大学卒業式は、これまた日本でムサビぐらいだけじゃないかしら。


  • 日本画学科


  • 油絵学科


  • 基礎デザイン学科


  • 撮影:丸山幸伸

来週、教員お別れ会があるのだけど手羽は出張で参加できないから、リハの間に視デ・齋藤先生に最後のご挨拶。「手羽さんのブログ、ちょっと間違ってたけど書いてくれてありがとう」と言われました。
あ。どこが間違ってるか聞くの忘れちゃった・・・。

準備も整ったので、あとは卒業生を迎え入れるだけ。

こちらが今年のリーフレット。重なりは4年間を表してるそう。
 
   
そして10時開場。

今年は体育館アリーナ入口側にステージがあり、卒業生はステージに上がってから入場する形なんです。全員が主役ってこと。
ちなみにリーフレットの形はステージのスロープも表しています。
 

ジャズ研でおなじみMODERN JAZZ SOCIETYによる生演奏付き。
ジャズ研は式典の間もずっと演奏してて、一番の功労者っすね。
 
校友会長の萩原幸也さんにステージを歩いてもらいました。

萩原「手羽さんが歩けばいいじゃないっすか」
手羽「いや、ここを我慢して歩かないのがかっこいい大人なのよ。手羽も大人になったのよ」」
と。

ジャズ研が盛り上げたところで定刻になり、ミラーボールがビカビカして、いよいよ卒業式スタート!!
 
まずは校歌斉唱。

学生サークル「MAUコーラス部」の皆さん。
 
毎年「校歌斉唱」というナレーションに会場はザワザワします。
「え。校歌なんて歌えないんだけど」と。
校歌はムサビの前身・帝国美術学校の校歌として1930年に制定されていて、作詞はなんと北原白秋!
北原白秋自筆の校歌も大学史史料室に保存されているんです。

当時は帝国美術学校だったから、歌詞の「帝国美術」を「武蔵野美術」と替えてずっと歌い継がれているのです。あ、ここで校歌を聞くことができます
 
ちなみに北原白秋といえば、童謡の「あめふり」の作詞者でもあるんですが、「あめふり」にでてくる「♪雨雨ふれふれ」の「ふれふれ」とムサビ校歌「♪武蔵野美術ふれーふれー」の「ふれーふれー」は同じ人が作った「ふれふれ」だっ!!、と手羽が大発見して、みんなにコーフン気味に伝えるんだけど「ふーん・・」という反応をされます。みんなつまらない大人。

 
そして教員紹介。


  • 空間演出デザイン学科。津村先生のお召し物がかっこよかった


  • 建築学科


  • 芸術文化学科


  • デザイン情報学科。白石先生はアフロじゃなくなってパンチが弱くなった気がする


  • 通信教育課程


  • 映像学科

映像学科の黒坂先生は今年度で退職されるので代表で挨拶を。
「よく『いつまでも学生気分でいるな』と言われるけど、学生とは『学びを生きる人』という意味。いつまでも学生気分でいてください」というメッセージはちょっとジーンときました。


  • 教職課程研。会場から「三澤せんせーい!」と黄色い声が飛んでた


  • クリエイティブイノベーション学科(CI学科)

いつもどおりのCIポーズで決めっ!
教員以外やってる人を見たことないけど(ぼそっ)
 
最近は先生たちも仕込みをいれるようになってきてて、

油絵専攻版画専攻は応援うちわ。
版画専攻は2023年にグラフィックアーツ専攻へ名称変更してるから、今回卒業する学生さんが最後の「版画」の学生さんなんです。


  • 工芸工業デザイン学科

工デはクラッカー!!
後ろの巨大旗も山中先生が前日に作ったそうです。

そして、メインイベントの学位授与式へ突入。

これが年々凝ってきてて・・。
今年多かったのが大人数で登場するケースかな。


  • 油絵はみんなで東京音頭を踊りながら


  • クリエイティブイノベーション学科も行列タイプ

デ情は「デ情といえば」な巨大カラーキューブを台車で運び、カラーキューブの中から授与者が登場。

映像学科は着ぐるみ。

そして今年から生まれたのは教員や研究室スタッフを巻き込んだパフォーマンス。
日本画学科は


  • 主任教授の間島先生を学生さんが突如連行し

学生さんを正気に戻す・・というパフォーマンス。
演技をする間島先生というレアシーン。
 
彫刻学科は伊藤誠先生がやはり今年度で退任ということで、


  • 伊藤先生の写真をプロジェクターで投影したあと、

全員で伊藤先生のお面をつけて登壇。
でも実はこの中に

伊藤先生本人もいた、というオチ。
 
視デは映像&パフォーマンスで

それを見て楽しんでる視デの先生たちを盗撮。
  
ほとんどの学生さんが何らかのパフォーマンスをするようになったから、

むしろ普通に1人で登壇した方が目立って記憶に残る、という逆転現象も。
ただ、この空デの学生さんは学生広報局をやってた学生さんなんですが、自分が一から作った革ジャンを着てたんですよ。
ある意味、彼が一番美大らしい卒業式パフォーマンスだったのかもしれません。

卒業制作・修了制作優秀賞授与者には、視覚伝達デザイン学科・白井先生がデザインした懐中時計が贈られ、授与式も終了。
 
ここから祝辞コーナー。


  • 樺山学長


  • 長澤理事長


  • 基礎デ・小林先生。小林先生も今年度で退任なんです。仲が良かった先生が今年は沢山定年退職される・・


  • さっきも登場してもらった校友会長のデ情卒・萩原幸也さん


以上で卒業式は終了。
ジャズ研の派手な演奏が始まり、

卒業生はステージを上がりながら退場。

動画も撮りました。 

この後は、各学科に分かれて授与式が行われます。 

授与式が終わって、みんなで記念写真を撮ってた。

自分もそうだったけど、4年間で一番平和な時間がこの時かもしれない。

会場ではコーラス部、ジャズ研、スタッフで記念撮影。
皆さん、素敵な卒業式をありがとうございました!!

ムサビの卒業式・入学式は「在学生や教職員が一緒になって、卒業生を送り、新入生を迎えいれる」という形でやっています。
今年のプロデューサーは昨年度と同じく工デ・伊藤先生、演出・空間設計・照明を担当された遠藤治郎さんはムサビ建築卒で、多分この規模のものを代理店を入れて業者さんに完全外注したらすんごいお金がかかるはずですが、プロフェッショナルなフリーランサーのチーム、卒業生の力を総動員してやってるんです。
新入生の皆さんも楽しみにしててね!


以上、

手羽はいつムサビから卒業できるんだろう、の手羽がお送りいたしました。
「そういわれてみると、ちゃんと手羽さんを卒業させてあげないと、死んでからもムサビにずっといそうですね」と言われた。
確かに。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。