*最後に大事な情報があります。
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10月11日(土)午前10時、
雨の二子玉川ライズへ。
二子玉川ライズと言っても「??」な人もまだ多いかもしれませんが、私達世代には「二子玉川園から最終的にはナムコ・ワンダーエッグになった場所の跡地を再開発して生まれた場所」で通じるんじゃないかと。
手羽がニコタマに来る理由はほぼ1つしかなく、
多摩美術大学×二子玉川ライズ 地域連携アートプロジェクト「タマリバーズ」を見るためです。
「タマリバーズ」は、多摩美術大学上野毛キャンパスで学ぶ学生たちが二子玉川ライズ開業イベントにパフォーマーとして参加したことをきっかけに、以降毎年開催しているタマビと二子玉川ライズによる地域連携アートプロジェクトです。今年が第14回公演で、2016年度からはPBL科目として産学連携カリキュラムになっています。
手羽は家からニコタマが近いんで都合がつけばできるだけ行くようにしてて、今回で観覧するのは7回目。そのへんのタマビ職員より全然見てるはず(笑)
なので、このガレリアの景色は2年ぶり。
気合が入りすぎて、初日11時からの初回公演を見に行ってきましたよ!
会場ではサブイベントもやっていて、
「たまたまマーケット」では、タマビ生たちの作品販売をやってて、その売り上げの一部は一般社団法人二子玉川エリアマネジメンツに寄付され、二子玉川のまちづくり活動など公益還元の取り組みに役立てられます。
ではタマリバーズの話に。
今回は歌舞伎の演出が使われていて、
それぞれの役が出てくるときには見栄を切るシーンがあり、みんなで「たまりば!」と大向うを叫んだり。
歌舞伎の演出ってよく考えられてるなあ、と思いながら見てました。
今年のおおざっぱなストーリーを紹介すると、無邪気に遊んでた童たちが、フタコタマ川の禁域に舟で入ってしまい、祠を壊してしまうところから始まります。
すると、それまで見えなかったものの姿が見えるようになってしまいます。
座敷童、からかさ、提灯お岩、河童、濡れ女、狗神、鵺、八咫烏、カラス天狗たちは、祠を壊してしまったことを、川上にいる「川の主」に謝りに行かせようとします。
でもそこに台風がやってきて・・・はたしてどうなってしまうのか!!!!!!という話。
川の主とは、宿場町にあった遊郭の遊女の想いがはいった「女郎蜘蛛」。
そう、単なる妖怪ではなく、全て二子玉川の思い出がカタチになった妖怪らしき存在なんですね。
ここが地域連携アートプロジェクトの核で、「タマリバーズ」は学生たちが二子玉川の歴史を調べ、それを子供たちや地域の方に楽しく伝える・・という構造になっているのです。なので、手羽は「今年はどういうアプローチでニコタマを紹介するんだろ?」というのを楽しみに来ています。
あ、ちなみに地元の方は「ニコタマ」ではなく「フタコ」と呼ぶんですって。
今回のタマリバーズ公演名は「はいしゃっく」。
「ハイジャック」と「拝借」を掛け合わせた造語で、「思い出が詰まっているモノや記憶をいただき、新しく作り変えて返す」意味があり、美術や衣装も"はいしゃっく"したものからできてたりするそう。
とかなんとかやってたらエンディング。
エンディングは動画で撮影しました。
最後に「日曜もやってるから、タマビ生の頑張りをぜひ見に行ってください!!」と書こうと思ってたんだけど・・、
pic.twitter.com/7EM0dMhtoA— タマリバーズvol.14『はいしゃっく』 (@tama_rivers) October 11, 2025
ライズさんで事故があったようで、初日の第2回目公演途中から中止になり、日曜も中止が決定してしまいました。
つまり最後まで上演したのは手羽が見た初回だけだったよう。
学生さんたちのせいじゃないだけに可哀そう・・来週八王子キャンパスで再演できないだろうか・・
家へ帰る前に
タマビ上野毛キャンパスの工事をチェックしたりしたけど、それはまた別の記事に書きます。
以上、
タマビパーカー着てたから、タマビスタッフと思われてたんじゃなかろうか、の手羽がお送りいたしました。バリバリのムサビ人です。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。