手羽の1週間の出来事をまとめてお送りします。
活動記録になるから日記って便利。
9月15日(月・祝)・・だけど授業日
休みに学生さんや先生が大学にいるんだったら、せっかくだから高校生にそれを見せちゃえ、と去年から祝日授業日に合わせて大学見学会を始めました。
テーマは「裏オープンキャンパス」で、何にも演出されてない美大の姿を見てもらった方がいいよね、と。
まずは手羽が大学説明をして、キャンパスツアーへ出発。
オープンキャンパスだと(暑いのもあって)30分ぐらいで終わらせてるけど、授業を見ながら1時間ぐらいかけて学内を回るツアー。
事前に「この授業を見学させてもらいます」と研究室には伝えているけど打ち合わせはせず、その場にいる先生や学生さんを捕まえて話を聞くスタイルを取ってます。はい。演出をあえていれてないんです。
最後は美術館前で解散で、手羽はみんなを待ってる間に
彫刻学科の伊藤誠先生が相手をしてくれてました。
9月16日(火)。
朝からずっと会議。
9月17日(水)。
この日も朝から打ち合わせと会議。大学が動き出したって感じ。
9月18日(木)。
プラっと学内を回ると
今年好評だったデジタルペインティングング/コンセプトアートチャレンジプログラムの募集が始まってますね。
某ゲーム会社さんがバックについてるので(どこかは張り紙確認)、学生さんはぜひ。
9月19日(金)。
考えてみたら5日連続で鷹の台キャンパスにいるのは6月以来かな。
午後は学生募集広報プロジェクト研修2025の最終日。
高校説明会、進学相談会、オープンキャンパス等は広報チームの業務なんですが、他部署の若手スタッフも加わり、高校へ行ったり、オーキャンの運営をやってもらってます。それが学生募集広報プロジェクトで、今年で4年目となりました。
大学によっては他部署職員に1時間ぐらいの研修をしてポイっと「高校説明会に行ってこい。これも業務」とやってるところもあるんですが、高校生にとってそんなアンサービスなことはなく、ムサビや美大、美大生のことを学んだ上で自分のキャリアと重ねて高校生や親御さんと接してほしくて、半年間月1で研修会を開いてます。
で、3年前の広報プロジェクト研修最終回は
多摩美術大学プロダクトデザイン学科教授・和田達也先生をゲスト講師にお迎えました。
2年前のプロジェクト研修ラストのゲスト講師は、
やはり多摩美術大学で広報をされてる平澤さん。
ムサビのことを語るには、やっぱりタマビのことも知らないといけないので。
で去年は、
京都芸術大学の吉田大作さん。
美大広報関係者に「一番元気な芸術大学は?」と聞いたら多分全員「京都芸術大学」と答えるんじゃないかしら。無理言って京都からこのためだけに来てもらいました。
別名「手羽の友達に話してもらおうシリーズ」。
で、タマビ、瓜芸ときて今年はどうしたかというと、
株式会社OFFICE HALO代表取締役の稲葉裕美さんにワークショップをやってもらったのです!
稲葉さんはムサビ芸術文化学科卒で、2014年に「クリエイティブ教育をイノベーションする」というビジョンのもと、ムサビの仲間と共にOFFICE HALOを設立起業した方。
2016年にデザイン・ラウンジと共同で日本初のデザイン経営の学校「WEデザインスクール」を開校した時からの付き合いです。
初回(プレ開校)の様子はこちら↓
■WEデザインスクール プレオープン体験講座Vol.1【社会人のためのデザイン超入門】レポート
木反橋(きたんばし)くんが書いてくれてます。しかし、もう10年になるんだなあ。
そして去年、「美大式 ビジネスパーソンのデザイン入門」を発刊されました。
デザイン初心者のビジネスパーソンに向けて「デザインとは何か?」を言語化した入門書で、美大の教育メソッドをベースに感覚的・曖昧だと思われがちなデザインを、論理的かつ実践的に書かれてます。
去年の参加者アンケートで「高校生に説明するためにもデザイン思考・アート思考についてもっと知りたい」とあったので、「あ。となると稲葉さんだな」とひらめき、お願いしたというわけ。
美大職員といっても9割は一般大学卒。
講師を教員にお願いする手もあるんだけど、どうしても「HCDでナラティブにダークパターンなサービスデザイン」と専門用語がたくさん入ってきちゃうんですよね。
デザインバックボーンがない方にもわかる日本語で「デザインとはなにか?」を説明するとなると、いろいろ聞いてきた中では稲葉さんが一番だと思ってて。
手羽は「なるほど。こういう言葉や実例を使えば高校生にも伝わるんだな」という視点で聴いてたし、みんなの満足度も高かったんじゃないかしら。
どんな話をされたかは、こちらのタマビの動画をご覧ください(笑)
9月20日(土)。
武蔵野美術学院さんへ。
視覚伝達デザイン学科の説明会に同行。
講師は中野先生。
ちなみに、市ヶ谷キャンパス2階1/M(イチエム)で開催中の視デ・沢田先生企画「LOOK OF THE GAMES TOKYO 2020展」のギャラリーツアーの時間とかぶってて、
他の視デの先生と研究室スタッフはそっちに行ってたそう。
9月22日(日)。
埼玉県立近代美術館へ。
黒川紀章が初めて設計した美術館で、屋外彫刻作品が豊富にあるから、いつも気持ちがホクホクします。
館内に入ると、
ジャコモ・マンズーや舟越保武さんの作品と並んで、
今年5月に収蔵されたばかりのムサビ彫刻卒・永井天陽さんの作品も展示されててビックリ。
見た瞬間に「永井さんの作品だ!」とわかるってのは強みですよね。
まずは企画展をチェック。
「Nerhol 種蒔きと烏 Misreading Righteousness」が10月13日まで開催中なんですが、
Nerhol(ネルホル)は、彫刻家の飯田竜太さんとグラフィックデザイナーの田中義久さんのアーティストユニットで、田中義久さんはムサビ空間演出デザイン学科卒。
ここでもムサビOBの作品に出会えるとは。
で、埼玉県立近代美術館にやってきた理由は
ムサビ校友会(同窓会)埼玉支部設立40周年展をやってて、その最終日のフォーラム「アートが社会にできること」に呼ばれてたんです。
第1部は「アートと心の健康」がテーマで、
医療法人山柳会・塩味正雄理事長による基調講演。
そのあとは医療法人山柳会が運営するコンフォルト朝霞で埼玉支部の方が芸術支援活動をされてて、その報告など。
第2部は「社会におけるアート」がテーマで、
東京藝術大学・東京都・公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京・ NPO法人 Art’s Embraceによる「TURN」プロジェクトの話。
こちらはArt’sEmbraceの天羽絵莉子さん。
で最後が
手羽で、「美術大学が社会にできること」をテーマにしゃべってほしい、とリクエストがありまして。
20分が持ち時間だったんだけど、タイムテーブルが1時間近く巻きで進行してる様子。
第1部の話を聞きながら「この話も入れた方がいいな」と思ったんで、「予定より長めにしゃべってもいいですか?」と了解もらって休憩時間にスライドを付け足しました。30分ピタリ。
貴重な機会を作っていただきありがとうございました!
以上、
こう見ると確かに痩せたな、の手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。