手羽が気になった全国の美術系大学関連情報をプライスレスでピックアップして紹介する美大ネタまとめ。
前回6月4日以降の情報です。
■東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト2025審査結果
2019年度に始まった企画公募事業『東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト』の公募枠が以前発表されてましたが、先日審査結果が公開されました。
例えば、「アートDX領域およびケア&コミュニケーション領域」だとこんな感じ。
他の審査結果を見ても教員企画が採択されてることが多いけど、それでも企画に対しこれだけの支援が出るのは学生さんにとってはありがたいこと。
東京藝大ネタは続きます。
■国立台北芸術大学及び愛媛県との文化芸術国際交流に関する覚書の締結について
台湾の国立台北芸術大学と愛媛県、東京藝術大学の三者が、文化芸術を柱とした様々な分野における国際交流の覚書を締結。
こういう大学と海外大学と地方の三者連携ってかなり珍しい。
■アート×デジタルで挑むまちづくりと産業振興、天草市(前編)|新・公民連携最前線|PPPまちづくり
天草は東京藝術大学、京都芸術大学、武蔵野美術大学と、美術系3大学と連携を行っています。
ムサビはクリエイティブイノベーション学科が天草市に1ヵ月滞在する「天草プロジェクト」をやってて、天草に惚れ込み、合計4人の卒業生が天草市に移住し、天草酒造、地元ケーブルテレビ局、航空会社の天草エアライン、地域おこし協力隊などで活躍しています。
というわけで、ここで紹介されたムサビと京都芸術大学の話題を続けて。
まずはムサビから。
■【武蔵野美術大学】工芸工業デザイン学科木工研究室4年生による展示販売「ONE WEEK」を市ヶ谷キャンパスで開催!
2025年6月25日(水)~28日(土)までの4日間、工芸工業デザイン学科木工研究室4年生が市ヶ谷キャンパス1階「MUJIcom武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス」で、POP UP STOREをオープンします。
「販売」「自分の作品を伝える」学びを中心においたプロジェクトで、制作からポップアップストアの展開、ECサイトのプラットフォーム構築を行います。
学生さんだけじゃなく卒業生も頑張ってますよ。
■阿久津朋子さんがドラマ「完全不倫」(日本テレビ)の脚本を担当
阿久津さんは芸術文化学科卒。
2025年7月1日(火)24:24 放送開始!!
■理事長紹介・法人役員等|武蔵野美術大学
私事ですが、6月18日付で学校法人武蔵野美術大学の理事になりました。
クリクリ!でも紹介したけど、こちらにも。
■武蔵野美術大学は三菱みらい育成財団助成事業に採択されました
プロジェクト「Project Tangible ~デザインのチカラで高校生の探究活動を次のステージへ~」が、一般財団法人 三菱みらい育成財団の2025年度助成事業カテゴリー3に採択されました。
カテゴリ3で採択された他大学は神戸大学、東京大学、名古屋大学で、「ほんと空気読めなくてすいません・・」な感じですが。
続いて京都芸術大学ネタ。
■新しい入試がはじまります|京都芸術大学
「受験チャンスが8回から10回に増える」「探究プロセス型を導入」など様々な入試変更があるのですが、3年連続で入学定員を増加させ1,110名に。
すごいなあ。
■「美の感性」ねぶたに新たな風 美大・芸大卒の3人 名人・竹浪比呂央さん門下で修業(Web東奥)
青森県外から移り住んだ3人は、田中悠志さんが京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)卒で、井上舞さんは京都市立芸術大学卒、青木凜さんは多摩美術大学卒。
というわけでタマビネタを。
■【参加者募集中!】多摩美術大学が野田秀樹名誉教授による5日間の演劇ワークショップを今年も開催決定! 舞台経験のある一般の方も応募可能(6月29日応募締切)
●会期:2025年8月19日(火)・20日(水)・21日(木)・22(金)・23日(土) 計5回
●会場:多摩美術大学 上野毛キャンパス
●受講料:44,000円
●クラス定員:25名程度
●応募資格:基本的に舞台経験のある方(書類選考あり)
●協賛:株式会社ワコールCW-X
野田秀樹名誉教授による5日間の演劇特別ワークショップ。
これは受けたい人多いだろうなあ。
締切は6月29日。急げ!!
みんな大好きヘボコンの審査員にタマビ・久保田晃弘先生が選ばれました。
6月29日(日)渋谷の東京カルチャーカルチャーへ行くべし!
2025年のタマビといえばこれで。
■多摩美術大学創立90周年記念事業
上野毛の工事写真も更新されてます。
クレーンも撤去されてだいぶ完成に近づいてきましたね。
90周年事業のひとつになってるのが、
■アーティストと学生のプロジェクト・びびびが始動、第1弾は糸井幸之介の書き下ろし
多摩美術大学90周年記念事業として、多摩美シアタープロジェクト びびび vol.1「アートマーザー」が9月13日から15日まで埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 小ホールで上演されます。
「多摩美シアタープロジェクト びびび」は、多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科の教員でもあるアーティストと学生が同志として創作に臨むプロジェクト。
2026年に創立60周年をむかえる東京造形大学が60周年マークを発表。
イオニアスパイラルがモチーフになってますが、なんか筋斗雲みたいで手羽はこのデザイン好きです。バッチとかネクタイピンとかグッズ化がしやすそう。
10月には創立60周年記念企画「生きるキャンパス展 〜ZOKEI 学びの環境とその広がり〜」が開催されるそうなので、これも行かなくちゃ。
「造形大学」といえば、
■教育機関初!? 名古屋造形大学 参画!「おかしなサマースクール」
春日井製菓が「大好きな愛知を面白く盛り上げよう!」と声をかけスタートした「おかしなサマースクール」。初年度の2023年は11社共催で始まったけど、3回目となる2025年は46社コラボ・27の学びイベントが行われるそう。
面白いのは「コラボレーションとはロゴを並べたりお金を出すことじゃない。collaborationとは『ともに働く』という意味で、一緒にガチャガチャやろうよ」というコンセプト。
共創デザイン学科の学生が、小林製薬株式会社の人気ブランド「サラサーティ SARA・LI・E」とコラボレーションした限定デザインが、本日6月26日(木)より数量限定で発売。
生理用品をテーマとした産学連携は(無理ではないけど)男女共学の大学ではハードルがあり、女子美さんだからできた企画かもしれません。違う切り口だと共学でもできるかな。
■人口100万を割った山形の芸大学長が描く、賢く縮む社会のデザイン:朝日新聞
会期:2025年7月3日(木)-8月17日(日)
会場:京都国際マンガミュージアム
●出展作家/トピック
こうの史代/ステレオタイプ|星野ルネ/肌の色、または人種|都留泰作/マイノリティ集団の社会的地位|鳥飼茜/ジェンダー|西岡由香/障害者|ヨンチャン/デジタル分野における人権|しりあがり寿/思想と表現の自由|竹宮惠子/生存権|今日マチ子/健全な環境に関する権利|さそうあきら/自由で公正な世界に関する権利
京都国際マンガミュージアムが国連人権高等弁務官事務所との共催で人権をテーマにした展覧会を開催。
ここからは美大に直接・間接的に関係する話題をまとめて紹介します。
■海外美術大学への留学奨学金 「リクルートスカラシップ アート部門」7月1日より募集開始!
公益財団法人江副記念リクルート財団がリクルートスカラシップ アート部門の奨学生募集を7月1日より開始。
金額はアメリカ 2,700ドル、イギリス 2,000ポンド、EU諸国 2,300ユーロ(※留学先により異なる)で、採用人数は2名程度。
審査員は現代美術家の塩田千春さん、株式会社ロフトワーク共同創業者・相談役の林千晶さん、金沢21世紀美術館館長の鷲田 めるろさん。
世界堂さんが「高校生が日頃抱える疑問や不安を忖度なしに、現役美大生に質問しそれを率直に答える交流会イベントを開催する」ためにクラウドファンディングを立ち上げ。
7浪美大院生・まいけるさんも応援。
■つくるよろこび 生きるためのDIY 展 展覧会公式サイト|東京都美術館
DIYの手法や考え方に関心を寄せる、5組の現代作家と2組の建築家を紹介する展覧会。
これは面白そう。
■令和キッズの憧れの職業「イラストレーター」って食べていけるの?名門美大を出た本職の人が語る“リアル” | ニュース3面鏡 | ダイヤモンド・オンライン
美術評論家で京都芸術大学客員教授の沓名美和さんとイラストレーター・Rellaさんの対談。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。