大学の壁を越えたインターカレッジ・アニメーション・フェスティバル2015開催!

「夏休みとりまーす」と宣言したところで、すぐに生活時間を変えられるはずもなく結局朝3時に起きてる手羽です。

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いろんな美大が関係するこちらのイベントを今日は紹介します。


Inter Collage Animation Festival
●会期:2015年8月28日(金)~31日(日)
●会場:国立新美術館 3F講堂および研修室
●入場料:無料
◎Web http://www.icaf.info/
◎Twitter https://twitter.com/ICAF_info
◎Facebook https://www.facebook.com/InterCollegeAnimationFestival



今年のこの時期は会場の国立新美術館でちょうど「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展も開催してるので、すごくタイミングがいいですね。

さて、このInter Collage Animation Festival、略称ICAF(「アイカフ」と読みます。アイカツじゃありません)とはなにか?
開催趣旨文から引用しますと・・

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インター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル(ICAF)は、大学や専門学校などの教育機関で制作された学生作品を上映する映画祭です。

各校の作品は教員の推薦によって決まります。そしてICAFの歴々の出品者を見ると、TVアニメーションの分野で活躍する方はもちろん、アカデミー賞、カンヌやベルリン映画祭出品・受賞監督。広島、アヌシー、オタワ、ザグレブなど世界各地で行われているアニメーション映画祭の常連監督が名を連ねています。

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一言でいうと、「学生が作ったアニメ作品、一挙上映だってばよ!」とでもいいますか。

今年度の参加校はこちらで、

女子美術大学(幹事校)、東京藝術大学(ICAF2015担当校)、東京工芸大学(幹事校)、東京造形大学(幹事校)、多摩美術大学(幹事校)、武蔵野美術大学(幹事校)、阿佐ヶ谷美術専門学校、アート・アニメーションのちいさな学校、大阪芸術大学、大阪電気通信大学、金沢学院大学、金沢美術工芸大学、京都精華大学、京都造形芸術大学、神戸芸術工科大学、札幌市立大学、専門学校 札幌マンガ・アニメ学院、創形美術学校、玉川大学、東北芸術工科大学、トラインデントコンピュータ専門学校、長岡造形大学、名古屋学芸大学、日本大学芸術学部、比治山大学短期大学部、広島市立大学、文化学園大学、北海道教育大学岩見沢校、北海道芸術デザイン専門学校

歴代最多29の参加校から出品された計190本の学生作品を四日間に渡り上映されます。
なんと総上映時間は13時間!!


この「参加29校」というのは実はすごいことで。

例えば業者主催のイベント(進学相談会とか)だったら、もっといろんな大学が参加するケースもあります。
でも、「教員による実行委員会形式」での29校参加というのは、手羽が知る限りでは美術・芸術系大学関連イベントで最大規模です。
やっぱりグランプリをうちの学生さんが獲ったら喜ぶけど、教員のつながりでこれだけ学校の壁を超えられるってことの方が私が嬉しく感じますね。

各学校のプロモーション動画も公開されてますよ。


上映タイムテーブルはこちらをご覧ください。


今年の見どころを、ムサビ視覚伝達デザイン学科・陣内先生から教えてもらいました。

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(1)過去のICAF上映作品も一挙上映!
サブ会場(研修室)では、2002年~2014年のICAFで上映された優秀作品を集めた『ICAF レトロスペクティブ!』を連日上映します。
http://www.icaf.info/icaf2015_index/2015_retrospective--2

(2)ICAFから羽ばたいた若手クリエイターのトーク!
ICAF出品作で注目され、その後、第一線で活躍している2人の若手クリエイターをゲストに迎え、古川タクICAF名誉実行委員長とともに鼎談形式のトークセッションを行います。
ゲストはICAF出品作『おはなしの花』で脚光を浴び、現在はtampen.jp編集長をはじめマルチに活躍する久保亜美香さんと、ICAF出品作『フミコの告白』で注目され、昨今はスタジオコロリドで『陽なたのアオシグレ』を
監督するなど、着実にキャリアを積み上げている石田祐康さんです。
○日時:8月28日(金)16~18時
○会場:国立新美術館 3F 研修室
http://www.icaf.info/icaf2015_index/2015_retrospective

(3)新企画!持ち込み上映・講評会『ICAFとらのあな』


高校生以上の学生であれば誰でも上映可能な持ち込み上映・講評会を開催!
作品を講評するのは、 黒坂圭太(『緑子/MIDORI-KO』)、森田宏幸(『シドニアの騎士』『猫の恩返し』)、山村浩二(『マイブリッジの糸』『頭山』)。それぞれの視点から学生たちの作品に優しく厳しくコメントします。
*参加条件があるので詳しくは左のURLを必ずご覧ください。

やはり注目すべきは「ICAFとらのあな」ですね。

黒坂さんはムサビ映像学科の教授で、10年以上の歳月をかけて55分にわたる手描きアニメーションの作業工程をほぼ一人で完成させた伝説のアニメーション映画「緑子/MIDORI-KO」を作った方。
森田さんは「AKIRA」「魔女の宅急便」などの動画を担当し、スタジオジブリ「猫の恩返し」で初監督をされた方。東京造形大学の非常勤講師をされてます。
山村さんは(現在は)藝大大学院教授。代表作『頭山』は第75回アカデミー賞短編アニメーション部門に日本初の正式ノミネートされ、四大アニメーション映画祭全てのグランプリ獲得者でもあります。

そんな3人が持ち込みアニメ作品を講評するっていうんですから、こんな機会はほんとないっすよ。
しかも、よーく条件をみてください。
「高校生以上の『学生』」でしょ?
「高校生は生徒だけど・・」ってことはこの場では置いといて・・・てことはてことは、高校生でも大学生でも通信教育に通ってるサラリーマンでも大丈夫ってことなんですよ。
このチャンスを使ってください!!


ちなみにICAFのWEBサイトで、手羽が昔からこっそり好きなページがありまして、
ICAF 学生に向けて贈る言葉
ICAF実行委員会幹事校6校の先生方が、学生時代を振り返り、学生へのメッセージを書いてるんです。
どんな学生時代を過ごしていたのか、これ面白いんですよ。ぜひ。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。