手羽の1週間の出来事をまとめてお送りします。
活動記録になるから日記って便利。
5月7日(火)。
午後から娘の通う高校の100周年式典に参加。
最近活躍してる卒業生の著名人が増えてるし、お子さんを通わせてる芸能人も多い学校でして、行く前に「手羽さんも登壇するんですか?」と聞かれたけど、ステージにあがった卒業生や保護者はいつもテレビで見てる方ばかりで、さすがに「美大愛好家」じゃあそこに立てない。。
しかし大学を持たない学校法人の100周年式典でこのレベルってことは、ムサビの100周年式典はどういうものをやればいいんだろう。ルネ小平ってわけにはいかないんだろうなあ、とずっと考えてました・・。
5月8日(水)。
正門エントランスに怪しい集団発見。
なんか機械で計測してる。
あ、教養文化の宮原ひろ子先生の授業か。なるほど。
宮原先生はの太陽物理学、宇宙線物理学、宇宙気候学を専門とされてて、去年、優れた研究業績を挙げた女性科学者に贈られる第43回猿橋賞を受賞されたりもしています。
聞くと、ガイガーカウンターで放射線を計測してるところだそう。こんな授業もあるんだなあ。
14時、お客さんが来客。
芸術文化学科卒の稲葉裕美さん。
2014年に「クリエイティブ教育をイノベーションする」というビジョンのもと、芸文の同期と「OFFICE HALO」を立ち上げた方で、2016年に武蔵野美術大学デザイン・ラウンジと共同で日本初のデザイン経営の学校「WEデザインスクール」を開校したから、その頃からの知り合いなんです。
あ、Tama Design High Schoolに講義動画があがってますよ。
5月17日に初著書である
「美大式 ビジネスパーソンのデザイン入門」
が出るので、サイン入りで献本していただきました。手羽はリリースを見てすぐにamazonで予約してたけどね(笑)
「美大の人が思ってる以上に世の中はデザインを勘違いしている。まだまだ私たちがやらなくちゃいけないことがある」等美術・デザイン教育の現状などを意見交換。ちょうど手羽が土曜にやる特別講演会ともオーバーラップしてて盛り上がりました。
執筆やプロジェクトの計画がまだまだあるそうで、稲葉さんに注目しててください。
夕方は、美大生の多様な進路の選択肢を広げるためのキャリア支援プログラム「作家・フリーランス・起業家入門」にちょっとだけ潜入。
美大は、就職以外に作家やフリーのデザイナー、起業することも人生の選択肢として普通にあるので、そういう人に無理やり「就職しろ!」という指導はしません。
特にムサビはサポートを強くしてて、作家・フリーランス・起業家として生きていくために知っておきたい予備知識の習得を目的とした課外講座が「作家・フリーランス・起業家入門」なんです。
会社を起こした卒業生だったり、税金などに詳しい専門家を呼んで、「お金」「税金」「人生設計」も含めた話をしてもらってます。よくデザイナーやってる卒業生から「請求書の書き方を教えてほしかった」と聞くんです。フリーになってから一番悩むのはデザイン料の単価の出し方だし、税金などの知識も必要になってくるんですよね。
んで、12回目となる今回は、
■5月8日(水)開催!第12回『作家・フリーランス・起業家入門』 | ムサビキャリアデザインマガジン
グラフィックデザイナーで(株)ラボラトリーズ 代表取締役の加藤賢策さん。
ここ数年のムサビのメインビジュアルも担当されてますが、最近だと21_21 DESIGN SIGHTで3月までやってた企画展「もじ イメージ Graphic 展」の展覧会ディレクターをされてたりもします。
ちょうど「収入を増やすに、有名になって単価上げるのと、仕事量を増やすのとどっちがいいか?」という気になる質問に答えてるところでした。
進行役はD-LANDの酒井博基さん。最近この名前がよく出てくるなあ。
ちなみに次回第13回はアーティストの神楽岡久美さん、14回は先ほど紹介した稲葉裕美さんなので、ムサビ生は楽しみにしててね。
5月9日(木)。
打ち合わせしてたらバタバタと1日が過ぎる。
5月10日(金)。
午後から市ヶ谷キャンパスへ行き、打ち合わせをしてから、
7階Maで行われるイベントの会場設営。
こういうイベントが夕方にあったんです。
■MAU Co-creation Space<Ma>トークライブ▶︎『ビジネスで成功する人は芸術を学んでいるMFA入門』出版記念イベント!イノベーションを創出する創造的リーダーシップとは
●日時:2024年5月10日(金)18:30-21:00
●登壇者:朝山絵美|造形構想学修士・博士 / 工学修士、篠原規行|武蔵野美術大学教授
●モデレータ:長澤忠徳|Co-Creation Space "Ma"コミュニケーター / 学校法人武蔵野美術大学理事長
朝山さんは某一流外資系戦略コンサルティングファームでマネジングディレクターを務めつつ、社会人学生としてムサビ大学院造形構想研究科で修士課程・博士後期課程と5年に渡ってイノベーションとアートの本質に迫る研究をされ、3月に大学院造形構想研究科で初代の博士学位を取得された方。
先ほどの稲葉さんや「13歳からのアート思考」の末永幸歩さんもそうだけど、この領域は「ムサビといえば」な形になってきましたね。
手羽は次の予定が入ってたんで、長澤理事長に「モデレータなんだからしゃべり過ぎちゃダメですよ」と釘をさして、市ヶ谷キャンパスを出る。
某映画の試写会に参加。6月になればいろいろ発表できるかも。
5月11日(土)。
埼玉県立大宮光陵高校へ。
美術科・音楽科・書道科のある高校だから一度行きたかったんだけど、なんか昔からタイミングが合わなくて今回初訪問。
玄関には宮田亮平先生の作品が展示されてた。
生徒さんはこの凄さに気が付いてるかな。
「美術科の保護者対象に話をしてほしい」というリクエストをいただき、「1時間で美大の誤解を全部否定します」というタイトルで講演をさせてもらいました。
「美大なんか行ったら就職できないんじゃね?」等よくある美大に対する11の誤解を片っ端から説明してきました。
ほぼ1から作ったスライドだったんでどのくらい時間がかかるか読めなかったんだけど1時間ピタリで終わらせることができた。実は一番驚いてたのは手羽だったりします(笑)
個別の相談にのったりして会場を出たのは16時で、そのあとは先生に構内を案内してもらいました。
天井の高い大きな北窓のアトリエ。絵を描く環境としては最高だなあ。
大宮光陵といえば、日学黒板アート甲子園の常連校。
さすがにうまい・・・。
帰る途中、東京に来てる88歳の義母が救急車で運ばれICUに入ったと奥さんから連絡が入る。
「恐らく心不全とのこと。かなりやばい状態で延命措置をするかどうか聞かれた」そうで、最悪の事態を想定して子供を連れて病院へ。容体が安定して家に帰ったのが夜中の12時。
ちなみに奥さんから連絡もらって真っ先に思ったのが「昔買った喪服、入るかな」だったのは秘密の方向で。あ、今日ICUを出て一般病棟に移ることになりました。すごい生命力。
5月12日(日)。
いよいよ来週から7月末まで相談会で週末は休みが取れにくくなるから、スーパーに買い物行く以外は家でゴロゴロ過ごす。
NHKプラスで体育の北徹郎先生が解説した
■チコちゃんに叱られる!“○×△”の謎▽ブービー賞とは▽なぜ老化する
をチェックしたり。おお。この展開は新しいんじゃない?
以上、体調に気を付けながら頑張りたい手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。