3月11日(土)、手羽は
女子美術大学杉並キャンパスにいました。
手羽家から車で30分以内にいける美大のひとつ。
もちろん、こちらを見るためです。
■2022年度 女子美術大学 女子美術大学短期大学部 卒業制作展/修了制作展
●会期:
■芸術学部・短期大学部|2023年3月10日(金)〜3月12日(日)10:00〜16:00
■大学院|2023年3月10日(金)〜3月15日(水)10:00〜17:00
※「女子美アートミュージアム」の入館は16:30まで
●会場:杉並キャンパス、相模原キャンパス
2キャンパスが同会期開催するのは女子美さんだけかな。タマビやムサビは日程を分けています。
ボリューム的には圧倒的に相模原キャンパスの方が多いのだけど、ある理由で今年は杉並キャンパスを訪問することにしました。
女子美さんの紹介を少しだけ。
やっぱり女子美といえば、
附属中学・高校ですね。詳しくはこちらを見てもらうとして、
■ワンアンドオンリーの美大付属女子校は「秘密の花園」だった | 中学受験のキーパーソン | ダイヤモンド・オンライン
志願者が年々増えてる高校なのです。
1900年設立と東京の美大では東京藝大の次に歴史が古い学校で、
多分日本の美大で唯一ちゃんとした常設の歴史資料展示室を設置し、企画展もちゃんとやってる学校でもあります。
女子美さんは事務がしっかりしてる印象で、タマビよりも事例を参考にさせてもらうことが多いかも。
このあたりのキャラクターを作ったのも女子美OGで、あとはハローキティの3代目お姉さんも女子美OG・山口 裕子さんだったりします。
世界に「女子のための美術大学」は二つしかなく、ひとつはアメリカのムーア美術大学で、もうひとつが女子美術大学です。また、それまで男性しか学べなかった「美術」を、女子も学べるようにしたのが女子美術大学でして、今でこそ美大は女子が多いですが、女子美がなければ今の日本の女性作家やデザイナーの地位はなかったといっても過言ではありません。
早速中を見ていきましょ。
まずは2号館。
テキスタイルの染色工房も展示室になってました。
ちなみに染色工房は2階にあるんだけど、真横が
デッキになってて、ここで染色したものを干せるようになってます。
工房といえば、
活版工房もありますよ。
あ、ヒーリング表現領域は10周年(10回目の卒展?)なんだな。
美大ではっきりと「アートヒーリング」をうたってるのはまだ女子美さんだけです。
今回女子美さんの展示で関心したのが、
展示近くのコンセントはこうやって全部白い紙やパネルで隠してたんですよ。
また、展覧会とは関係ない廊下の事務掲示物も裏返しにしてたり、展示の配慮がされてるのがすごく伝わってきました。
この2号館は1階食堂以外に
それとこれも意外ですが、普段から建物の屋上に入れる大学ってあんまりないんですよ。
時計台のある美大もあまりないんじゃないかしら。
次は右側の建物にいきますかね。
こちらの6号館は以前高校で使ってたのをリノベーションした建物で、今はアート・デザイン表現学科メディア表現領域の教室や講義室、事務局が入っています。
カフェスペースかと思ったら、キャリアセンターだった。
ちなみに地下で2号館と6号館がつながってるのを今回初めて知った。
んで道路の向こうにも建物があり、
7号館。アート・デザイン表現学科が使ってます。
この日はオープンキャンパスをやってて、アート・デザイン表現学科の新コース(領域?)の説明をされてました。
6号館と5号館の間を抜けて、さらに奥へ。
こちらは1号館。最初に紹介した歴史資料展示室のほかにアートセミナー室もあるので、
そして、その1号館前にあるのが、
できたばかりの共創デザイン棟!
こちらを見学するのが目的で杉並キャンパスにやってきたのです!!
でも長くなったので続くっ!!!
以上、月曜に高校でのムサビ説明会30分、水曜午前は生徒向けワークショップ90分、午後に保護者向け美大説明90分の講演をやることになってて、みんな時間も趣旨も違うから全然違うスライドを同時に3つ作ってる手羽がお送りいたしました。
作っても作っても終わらない・・・。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。