武蔵野美術大学次期学長は樺山祐和 油絵学科教授に決定しました

2022年12月2日(金)

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ムサビの学長の任期は4年2期までとなっており、長澤忠徳学長は今年度(2023年3月31日)で任期満了となります。
それに伴い、11月中旬に教員・職員による学長候補者選挙がおこなわれ、11月30日理事会・評議員会を経て、このたび樺山祐和(かばやま・さちかず) 本学油絵学科教授が次期学長に任命されました。

次期学長に樺山祐和教授が決定しました|武蔵野美術大学

樺山先生は1958年福岡県北九州生まれ。
1985年にムサビ大学院修士課程造形研究科美術専攻油絵コースを修了し、助手・通信教育課程非常勤講師などをされて、2009年に油絵学科教授に就任されています。

2019年からは造形学部の学部長をされており、初代学部長として教授会を回してこられた実績等が評価されたのではないでしょうか。
ムサビ卒の学長としては歴代4人目となります。

 
樺山先生は、武蔵野美術大学パリ賞と五島記念文化賞 (平成2年度新人賞)を受賞し、30歳ぐらいの時にフランスに滞在されていたこともあり、今はパリ国立高等美術学校との協定校プロジェクトも担当されてますね。
2019 年度 パリ国立高等美術学校 × 武蔵野美術大学協定校プロジェクトⅡ
樺山先生のあの佇まいはやっぱりフランスって感じがします。


著書だと、



教員としていくつか執筆されてますし、実は


絵本も数冊出されてます。


画家としての面にもう少し触れると、最近は森や木をモチーフに大作を描かれていて、こちらは2022年に開催された個展の様子です。

 
今回いろいろ樺山先生に関係する資料を調べてたんですが、一番「樺山先生らしさ」が紹介できてるのは、2017年の高校同窓会で語られたこちらの記事じゃないかな。
夢をかなえるためには「自分がなりたいものをイメージし、継続し、言葉にする。そして、手放さないこと」 | 同窓生・この人 | 関東誠鏡会


文中でも出てきますが、お子さんは東京造形大学、多摩美術大学に進学されていて、以前入試説明会で「うちの子どもはムサビを受験したけど落ちてる。どれくらいムサビの入試が厳密に審査してるかそれでわかってもらえるはず」とおっしゃってました(笑)
奥様含めた全員美大一家で、あらゆる美大の実情がわかってる新学長とも言えます。
福岡出身のムサビ学長は初めてだし、同郷としてしっかり応援する所存です。

樺山新学長、そして進化し続ける武蔵野美術大学を今後ともどうぞよろしくお願いいたしMAU!!
 

 
・・・あ、来年度からの学長なので、2023年3月までは長澤学長のままです。
長澤ロスの方は昨日の講演会の様子をご覧ください。

集大成的な話になってますよ。

 
 
以上、過去4代学長の専門領域を見ると、前田常作先生(油絵)→長尾重武先生(建築)→甲田洋二先生(油絵)→長澤忠徳先生(デザイン)、そして今回の樺山先生と、ファインアート→デザインのターンを繰り返しているんですよね、の手羽がお送りいたしました。
全くの偶然なのか、なんとなくそういう機運が生まれるものなのか。

・・てことは次回は手羽が立候補しようと思ってたけどダメじゃん。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。