【創造的思考力をビジネスに活用する力を学ぶ】価値創造人材育成プログラム(VCP)参加者募集!【履修証明プログラム】

2022年10月18日(火)

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武蔵野美術大学は、アート教育&デザイン教育から「創造的思考力」を獲得し、ビジネスへの実践を学ぶ「価値創造人材育成プログラム-Value Creation Program」(以下、VCP)を実施することになりました!

価値創造人材育成プログラム-Value Creation Program

経緯を簡単に説明すると、今年1月から3月にかけて、経済産業省令和3年度「大企業等人材による新規事業創造促進事業(創造性リカレント教育を通じた新規事業創造促進事業)」の事業の一環として、(株)コンセントとムサビの共同事業「価値創造人材育成プログラム」を実施しました。

そこで得られたことを反映させて、今回はムサビの単独事業として開催することになったのです。

VCPの特徴をまとめると下記の5点があげられます。
・武蔵野美術大学の90年以上の教育資産をベースに提供する本学発の「履修証明プログラム」。
・6時間×10日間計60時間で「創造的思考力」を習得、ビジネスへの実践方法が学べるPBL型プログラム。
・デザイン思考、アート思考にとどまらない、アートの実践、デザインの実践から手法を学ぶことができる美術大学にしかできないプログラム。
・美術大学の卒業生を中心としたクリエイティブ人材によるメンタリングを実施。メンタリングを通して新たな思考を取り入れるとともに、クリエイティブ人材とのネットワークも構築。
・修了後のコミュニティーも大切にし、企業、業務では得られないネットワークを形成。

一番大事にしてるのは「創造的思考力」。
創造的思考力とは、デザイン思考やアート思考といった、特定のものにとらわれず善や美を追求する人文知の活用など、多様な視点を調和・統合させることを通じて、新たな関係性を見いだす「構想力」「観察力」「批判力」を基礎とした力です。
「クリエイティブ」といいつつ「デザイン」しかやらないセミナーも多々ありますが、「人材育成にはアートとデザイン、そして教養を学ぶことが大事」ってのはムサビが90年以上やってきたことでもあるんですね。実際、ムサビはデザイン系学科の学生も絵画や彫刻を学ばないといけないカリキュラムになってるし、そもそも教育理念が「教養を有する美術家養成」だったりします。

また、それを支える創造的態度は、座学で身につけられるものではなく、繰り返し試行錯誤する中で身体知として習得できます。

実践演習を通じて上記の創造的思考力の流れを経験し、
・価値創造力:新しいビジネス、事業(価値)を創造できる。
・課題発見力:身近なところを観察し課題を見いだせる。複雑な課題から本質的な課題を見いだせる。
・リーダーシップ力:クリエイティブ思考を用いて社会、企業等を牽引できる。
・表現力:アイデアを他者に、的確に伝えられる。
・構想力:複雑な課題の解決を、アート、デザインの手法で解決できる。

これらを体得し創造的思考力・創造的態度を備えたビジネス人材こそが、独創的な新規事業へチャレンジしたり、企業の創造性の源泉となる多様性の確保につながるものとムサビは考えています。

また、武蔵野美術大学校友会(同窓会)に協力いただき、本学若手卒業生を中心とした現役バリバリのデザイナーやアーティストがメンターとなって共同ワークに入り、一緒にコンセプトを開発するのもVCPの特徴です。
企業デザイナーがメンターに入ることは他セミナーでもままあることですが、画家等のアーティストがやることはめったになく、これもムサビだからできる強みの一つといえますね。

なのでプログラム開発は4年前からスタートしてる大学院造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコースの授業をベースに構築してるので、長谷川敦士主任教授、岩嵜"パーパス" 博論教授も深く関わっていますが、


  • 出典:https://twitter.com/onipro
  • 萩原幸也さん。普段「ユキヤくん」と呼んでいるのでオギハラなのかハギハラなのかいまだにわからず

  • 出典:https://twitter.com/ishitakuma
  • 石川卓磨さん。東工大との合同WS「コンセプト・デザイニング」でも講師をやってもらったことがあります

ムサビデザイン情報学科卒で現在リクルートグループのコーポレート、サービスのブランディング、マーケティングを担当し、校友会副会長でもある萩原幸也さん、ムサビ油絵大学院修了で美術家・美術批評家として活躍する石川卓磨さん



タマビ芸術学科卒で作品の制作支援や芸術学校等の運営に従事されてる木原進さんと、美大卒業生も講師陣に入っています。
くどいですが(笑)多くのこの手のセミナーはデザイン畑・コンサル畑の人だけで構成してプログラム開発するもんですが、いってしまえばそれは普通の大学や企業でもできることで、やっぱりムサビは美大でしかできない強みを出そう、と。

また、前回やってみたところ、プログラム修了後に企業・分野を超えたコミュニティが自然発生したんですね。アンケートに「これが一番良かった」と書いた人も(笑)
なので、このプログラム修了後の参加者によるネットワーク形成も重要視してるのが前回との変更点です。


というわけで、
・企業等において、新たな事業やサービスを開発・提案しようとする人
・組織等において次世代のリーダー候補となる人
・スタートアップ経営者
・地域の課題に取り組む行政関係者
・既存のビジネスモデルにおいて課題を持ち、新規事業を起こそうとする人
・創造的思考力を用いて、社会的イノベーションを起こそうとする人

という方、もしくは「うちの若手を育てたい」と思っている経営者の方はぜひ!!


さて、実施概要はこうなっています。

お申し込みはこちらから。
価値創造人材育成プログラム-Value Creation Program
締切は11月18日です。


あ。受講を悩んでいる方は、オンライン説明会を10月24日と27日に開催するので、そちらに参加してみてください。
10月24日19:00-【武蔵野美術大学】価値創造人材育成の履修証明プログラム-VCP School-オンライン説明会
10月27日19:00-【武蔵野美術大学】価値創造人材育成の履修証明プログラム-VCP School-オンライン説明会

「ビジネスにおいて何が課題なのかわからない」という方、お待ちしております。



以上、小難しいことはいいから、黒いTシャツについた猫の毛を一瞬で取れるイノベーションを誰か早く開発してほしい手羽がお送りいたしました。
人間は毎朝コロコロやガムテでペタペタする行為を早く終わりにするべきだ。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。