私立恵比寿中学と私立武蔵野美術大学の関係 #エビ中 #ムサビ

2022年9月1日(木)しばらく更新しないつもりでいたけど、すぐに書かなくちゃいけない話題なので急遽。

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まずは、私立恵比寿中学、略してエビ中さんが、9月21日に発売するメジャーデビュー10周年フルアルバムのジャケットをご覧ください。
Major Debut 10th Anniversary Album 中吉(通常版)

ムサビ市ヶ谷キャンパスの前なんです!

ま、普通「なんでムサビなの?!」と思いますよね(笑)
こんなにおもっきしアイドルのジャケットに大学名を出るのって、何も知らない人からすると唐突すぎるはずだし、ちゃんと説明しないと「手羽がアイドル好きだから撮影okしたんだろ!」と学内で誤解をかけられそうで。


これには深くてエモい理由があるんです。

エビ中さんの2013年メジャーデビューフルアルバム「中人」のジャケットは、

所属レーベルであるSME Recordsが入ってたSME市ヶ谷ビル(当時)前で撮影されているんです。

そして、

2015年2ndフルアルバム「金八」、
 

2016年3rdアルバム「穴空(アナーキーと読みます)」まで、ずっとSME市ヶ谷ビル正面玄関前が使われていたんですね。
 
でも、2018年に
市ケ谷に武蔵野美術大学がキャンパス新設 SME市ケ谷ビルを取得 - 市ケ谷経済新聞
SME市ヶ谷ビルをムサビが購入したため、それ以降はジャケットに玄関前が使われることはありませんでした。
ちなみにムサビは市ヶ谷キャンパス設置した後、東京ミッドタウンにあったデザイン・ラウンジを退去したんですが、SMEさんは市ヶ谷ビルから東京ミッドタウンに入居されてるんです。面白い偶然でしょ?


でも、メジャーデビュー10周年記念となる今回のアルバムタイトルが、久しぶりの左右対称となるタイトルということもあり、

元SME市ヶ谷ビルであるムサビ市ヶ谷キャンパスの前で撮影した、と。
理由がわかるとエモいでしょ?

たった10年ですが、メンバーも変わるし、それぞれ大きく成長されてるし、建物の所有者も変わる・・時間の流れを感じられるいいジャケット。「大吉」ではなく「中吉」ってところがエビ中さんらしい。
あ、よーく見ると、メンバーは昔と同じポーズをしています。ファンからすると「昔は端っこにいたのに今はセンターにいる」といったポジションの違いも感慨深いそうです。


しかし、こんなに大学名がデーンと出てるジャケットって史上初じゃないかしら。
確かにそこを隠しちゃうとこのジャケットの面白さがわからなくなっちゃうんだけど、「恵比寿中学」に「武蔵野美術大学」と、地名と学校名が2つ並んでややこしい状態になっちゃってる(笑)
中間の三鷹高校とかがないとバランスが(どういうバランス)

ファンの方へお願い。
常識の範囲でキャンパス前で撮影される分には問題ありません。
でも学生さんや通行される方の邪魔にならないようどうぞご協力お願いいたします。


いい機会なので、市ヶ谷ビルの変遷を見ていきましょう。


  • Googleストリートビューより

2017年10月の当時SME市ヶ谷ビル。
左上にCBSソニーのマークが入った看板があるのがわかると思います。

ちなみに関係者に「黒ビル」として長年親しまれていて、奥田民生さんのMV「マシマロ」も黒ビル前やエレベータホールなどのシーンが出てきますよ。


  • Googleストリートビューより

2018年5月段階ではムサビの工事が入り、看板やマークなどを撤去。
ただ、「親しまれてきた黒ビルの雰囲気は敬意を表して残そう」ということは最初の段階で決定していました。
ほとんど外観が変わってないから、前を通る人もムサビに変わったのに気がつかない方も多いくらい(笑)


  • Googleストリートビューより

こちらは2020年2月に撮影されたもの。
CL大学院生を迎えるために1階と6,7階だけ仮工事した状態だったので短い期間この外観でしたが、


  • Googleストリートビューより

本格工事のために、そこからはずっと外に足場が組まれてる状態が続きました。


  • Googleストリートビューより

そしてこれが2022年6月の状態。
ようやく外の足場が取れ、今は仕上げ段階に入っています。


既に地下1階の工房や地下2階フロアは稼働していて、

まさかこんな都心のビル地下に立派なファボラボがあると誰も想像しないだろうし、

地下2階フロアはこの夏、MONO-COTO INNOVATION 2022の会場として使ったりしています。


残念ながら普段は学外者はキャンパス内に入ることができませんが、ちょこちょこ公開講座などイベントをやってるし、近いところだと、
The Smile Experience 山﨑和彦の体験デザインの軌跡

●会期:2022年10月28日(金) - 10月30日(日)
●時間:10:00 – 20:00(最終日は18:00で終了)
●入場料:無料
●会場:武蔵野美術大学 市ヶ谷キャンパス 地下2階

山崎先生の展覧会の時には中を見学できますよ。ぜひぜひ!!

もう少ししたら、市ヶ谷キャンパスに関するちょっと大きめなリリースを流すことになると思うのでそれも楽しみにしててください。


以上、エビ中さん、10年後もぜひムサビ市ヶ谷キャンパスの前で撮影してください、の手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。