【取手藝祭2021】東京藝術大学 取手校地に行ってきた!

2021年11月29日(月)

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11月21日(日)の話に戻します。
これまでの話はこちら。
柏の葉キャンパスとT-SITEに行ってきた。それと市ヶ谷キャンパスも

手羽は柏の葉を脱出して、

茨城県取手にきてました。

行く場所はひとつしかありません。バスに揺られて20分ぐらい。

東京藝術大学 取手校地です。
実は美大愛好家と名乗りつつも、取手校地は行ったことなかったんですよ。
心苦しい気持ちがずっとあったけど、これで自信持って美大愛好家と名乗れる(なんだその基準)

しかし、「THE 東京藝大取手」という風景てどこなんでしょうね。

正面バスロータリーの写真を撮ったけど、2020年に整備されたばかりだから、ほとんどの人がこの写真を見ても取手とはわからないってことか・・。
とりあえず入口からバスロータリーまでの動画を撮ってきましたのでご覧ください。

最初に映る工事中の建物は美術館分館で、途中の「理想」と書かれた石碑の文字は平山郁夫さんだそうです。

で何をしに来たかと言うと、

取手藝祭2021があったからなんです。
藝祭といっても芸術祭ではなく、以前は「創作展」「アートパス」と呼んでたもので、2019年からサブタイトルに「藝祭Exhibition」と入るようになり、今はこっちがメインタイトルになりました。
オープンキャンパス、先端芸術表現科2,3年生の進級展、学生有志の展示などをまとめてやる日が「取手藝祭」というわけですね。

キャンパスマップ・・・はボロボロで見えない部分もある(笑)

まずは共通工房棟へ。


  • 巨大アーケードが特徴


  • 大改修中でした


  • ガラスの販売をやってました

そしてこういう道を10分ぐらい歩くと、


  • 登り窯や


  • 野外制作場があります

てかほぼ集落。
着いた瞬間に「第3村みたい・・」とつぶやいてしまいました。

ロータリーの方に戻ってくると

物々交換の「わらしべ長者」をやってた。

時計を見ると12時半。
おなかも減ったので

一度行きたかった藝大食堂へ。

以前は「若しば食堂」「生活協同組合」が学生食堂を運営してましたが、1年生が上野に移ったことで学生数が減少し、2017年9月に撤退してしまいました。なんせ全員出校しても340人ですからね。普段利用する人が1割ぐらいだと考えると、利益が出るはずがない。
そこで2017年度下半期に特定非営利活動法人「取手アートプロジェクト」オフィスが《半農半芸》を土台として、食の提供・購買機能を有した芸術文化交流拠点を目指して始めたのが「藝大食堂」なんです。

2020年10月から「価格をつけない」システムを実験中と聞いてたので、それを見たかったの。


  • ほんとだ。

食べ終わった後にお金を封筒にいれてカウンターに出す方法。

スープがおいしかった!

そうなんです。
1991年10月に開設式典が行われたので、今年2021年は取手校地30周年なんです。
開設前から校地購入費用や使い方について学内でかなり喧々諤々があったようですね。

上記カードに書いてある「茨城県だより」の動画はこちら。


  • 藝大食堂にはセルフ売店もあり、


  • おいしそうなパンも売ってました。

腹ごなしに外をプラプラと歩くことに。


  • 運動場。真ん中にあるのは作品なのかな?

2019年から、農と芸術をつなぐ一般向けの教育プログラム「半農半芸と食・教育・観光」が立ち上がり、畑を耕したり、先端芸術表現科・小沢剛研究室と「ヤギの目」プロジェクトという活動をしています。

2匹のヤギさんがいて・・・って詳しくはこちらの記事を読んでもらった方が早いっす。
なぜ藝大でヤギを飼うのか? 茨城県取手市で始まった「ヤギの目」プロジェクトとは|「colocal

さて、建物に入っていきますかね。

美術学部専門教育棟。


  • トップライトから光が注ぎ込む吹抜けの廊下


  • 4階まで吹き抜けの空間になってました。

にしても、昔は美術学部1年は全員取手に通ってましたが、今は2年以上の先端芸術表現科、大学院の一部(壁画・ガラス・先端芸術表現・グローバルアートプラクティス)だけとなってます。
てことは普段、建物というかキャンパスはガラガラなんじゃないかしら・・。


  • 館内中に静かにチェロの音が響いてました

 
ここも動画撮ってきたのでご覧くださいませ。

 

そしてメディア教育棟へ。


  • いい空間だなあ。


  • 取手を、みよ


  • 3階の情報ブラウジングルーム (芸術情報センター(AMC))


  • 先端の軍手。欲しい・・。


  • 同じく3階には附属図書館取手分室があり、美術書を中心に約5万冊を所蔵してます。

4階。
にしても、

この教授名の並びは感動しますね。
あ、日比野さん、学長就任おめでとうございます。


  • 天井高が高い


  • 5階にある「アトリエ504」という展示・講評スペース。

あ、そうだ。
なんでこの日にやってきたかというと、「ブルーピリオド」の作者・山口つばささんのトークイベントがあって、抽選に申し込んだら当たったんです(笑)
ただ、写真・録音・記録・メモ、SNSに内容を書くことも全てNGで。
質問コーナーで橋田くんはタマビなのかムサビなのか作者に直接聞こうと思ってたけど勇気がなくて聞けなかった・・。

ちなみにボーと座ってたら「もしかして手羽さんですよね?」と突然学生さんに声をかけられました。
まさか取手で声をかけられるとは全く思って無く気を抜いてたから、「え、そ、そうですよ」と超人見知りモードを発動しちゃった・・ごめんなさい・・本当はすごくうれしかったんです。
 

これからの取手については2021年3月にマスタープランが発表されてます。
東京藝術大学キャンパスマスタープラン2020取手キャンパス編
これからの活用していく方向のようですね。


以上、昔、取手の土地を購入するかどうか決める人たちがやってきた時に

利根川と夕日の景色で決めたという話を信じられる手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。