アートラボはしもと閉館イベントとショールーミングストア「C&M」@セレオ八王子に行ってきた

2021年8月7日(土)

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8月6日、手羽は

橋本駅南口にいました。

北口はタマビ行きのバスが出てるんで時々行くんだけど、南口は・・・いつ以来だろ。
少なくとも相原高校がまだ駅前にあった頃ですね。
今、相原高校があった場所は、

リニア中央新幹線の駅工事真っ最中です。
そうなんです。橋本駅にリニアを止めるために相原高校を移転させたんです。すごいでしょ?

2027年に品川・名古屋間、2037年に品川・大阪間の全線開業を目指して工事中ですが、2027年開通はかなり厳しいとの報道が流れてます。
でもなんにしろうらやましい。鷹の台駅にもリニア止まってくれないかしら。

で目的地はこちら。

そこが改装閉館イベントするっていうんでやってきた、と。

・・・あ、手羽美★でアートラボはしもとをレポートするのは初めてなので、もう少しちゃんと説明します。

ワークショップスペースの黒板に活動年表が書いてあったんで、それを使いましょう。

アートラボはしもとは、相模原市が市立美術館建設を計画している土地に建ってた民間のマンション販売センター(マンションギャラリー)をいわゆる「居抜き」で無償譲渡してもらい、暫定的な利用をしてきた美術専用施設です。

多摩美術大学、桜美林大学、女子美術大学、東京造形大学と相模原市が、アートラボにおける先進的・実験的な事業を実施しアートによるまちづくりを推進することを目的として基本協定を締結し、2012年にオープンしました。
まちづくりのためのアート活動拠点「アートラボはしもと」、美大と連携し開設 - 相模原町田経済新聞

武蔵野美術大学が東京ミッドタウン・デザインハブにデザイン・ラウンジを作ったのが2012年4月で、同じ年にムサビは単独でデザイン拠点を六本木に、他3美大は協力してアート拠点を橋本に作ったから、手羽にとってもかなり気になる存在でした。できるだけ気になるイベントには顔を出すようにしてたんで、多分そのへんのタマビ教職員より行ってると思います(笑)

手羽が記憶に残ってるものだと2013年に開催された「関東圏美術大学デザイン 卒制week」

2014年のタマビPBL発表会「宇宙から虫かごへ」で、あかりちゃんとワークショップに何度か参加しました。
ただ、思ってたほど3美大は積極的にここを活用した印象はなかったかな。こういう活動は昔からムサビが得意で、タマビや東京造形さんは苦手な気がする。

施設内の活動だけじゃなく、

タマビ・女子美・東京造形などの美大卒アーティストが相模原や町田・八王子に倉庫や廃工場を改築したスタジオをたくさん構えているので、それらのスタジオと連携し一斉に公開する「スーパーオープンスタジオ」も有名な活動の一つですね。
相模原でスーパーオープンスタジオ 作家100人超のアトリエを一斉公開 - 相模原町田経済新聞

そうそう。2019年に放送されたアド街ック天国 橋本編で10位でアートラボはしもとが紹介されてました。ちゃんと手羽はチェックしてましたよ(笑)

で、後継施設について検討を進めてきて、
アートラボはしもと後継施設の整備に係る建議書
も提出され、老朽化やバックヤード・大部屋不足など施設面での課題もあるから、2025年度に複合施設として再オープンするために今回閉館に至った、と。
アートラボはしもと 8月に閉館、建替えへ 今夏 民間事業者を公募 | さがみはら緑区タウンニュース


え?説明が長い?
わかりましたよ。あとは中をガンガン見ていきましょ。


  • 入口入ってすぐはアーティスト・今井しほかさんのプロジェクト「思い出のわたしに旗をふる」


  • ルーレットをまわして、思い思いの記念日を旗にしよう!!

小さなお子さんも予約なしに自由に作品作れます。
 

普通レベルに歌って踊って絵は描ける無責任エンターテイメント集団「ズンマチャンゴ」による活動の軌跡。


  • ズンマチャンゴ新聞

一見、荷物を片寄せしたように見えますが、これも作品。
これまで使ってきた什器やマンションギャラリー時代に使用していた調度品などを久村卓さんと学芸員実習生の皆さんで構成。

三橋あかりさんによる子どもが自由に創作できる「みんなの図工室2021」。

東京造形大学黒板アートサークル」の学生さんたちが子供たちと作った作品。7.5mあります。


  • 巨大な鳥の絵。これはいつ描かれたものなんだろ?

AOYAKIDAN 女子美術大学版画研究室によるワークショップ「青でつながるエコバッグをつくろう!!」の作品。

他にも過去のポスターやワークショップ作品の展示、これまで関わってこられた方のインタビュー映像が流れてました。

てなわけで、アートラボはしもとの中を歩き回る動画を撮ってきました!

縦揺れが前より減った気がしません?

動画の最後に出てくるけど、「2階ツアー(予約制)」という看板を階段で発見。
確かに2階ってほとんど行ったことがないかも。一体何があるんだろ?

その場で申し込んで、

学生スタッフさんに連れられて2階へ。
「学生さんってことはどこの美大なんですか?」
「えーと・・私は美大出身じゃなくて」
「(桜美林さんってことかな?)学生さんがスタッフやってるんですね」
「えーと・・私は卒業生で・・」
なんてやり取りをしながら。

作品が展示されてたホールは確か一度入ったことがあるけど、反対側はなんと

マンションギャラリーがそのまま残ってたんです。
居抜きだとは聞いてたけど・・・てことは10年間そのまままだったってこと?!

アートラボはしもと改装閉館イベント~これから始まるリニューラボ~
●会期:2021年7月30日(金曜日)~8月9日(月・振休)※水曜日休館
●時間:午前10時~午後5時(最終入館午後4時30分まで)
●会場:アートラボはしもと
●入場料:無料
●主催:アートラボはしもと(相模原市)
●参加:AOYAKIDAN 女子美術大学版画研究室、今井しほか、齋藤雄介、佐々木耕太+中尾拓哉、ズンマチャンゴ、東京造形大学 黒板アートサークル、久村卓、三橋あかり
●協力:Super Open Studio NETWORK、公益社団法人相模原・町田大学地域コンソーシアム、相模原市総合写真祭フォトシティさがみはら実行委員会、無印良品 小田急町田

9日までやってるので、閉館しちゃう前にぜひ。


続いて向かったのが、

八王子駅。
関東の人には「台風や雪の時の中継でおなじみの」八王子駅、です。今週末どうかな?

手羽は東京造形大の受験で初上京し、当時は1次、2次があったんで八王子のホテルに2週間近く画塾仲間と泊まってたんです。なので八王子に来ると18歳の時の、あの寒い2月頭のことがいまだにフラッシュバックするんですよね。

で、セレオ八王子北館2階で今やってるのが、

武蔵野美術大学とJR中央線コミュニティデザインによる産学共同プロジェクト「Graphic Goods Store PROJECT」の期間限定ショールーミングストア「C&M(Graphic Goods Store by Chuo Line & MAU)」なのです!

「ショールーミング」(Showrooming)とは、こちらの解説によると、実店舗をショールーム代わりに「品物を見て触って確認」し、購入は家に帰ってからオンラインショップで行う仕組みだそう。
手羽もちょっとした買い物の時は、ヨドバシとかで実機を触ってからamazonで購入するけど、それもショールーミング的な行為だったんだなあ。

この企画は、ムサビ生6名が制作したグッズが9月5日まで展示されてて、気に入ったらオンラインで購入する仕組みになってます。

ぜひ実物に触って購入してほしいし、実物に触らなくても下記サイトから購入できます。
C&M Graphic Goods Storeのオリジナルアイテム・グッズ通販 ∞ SUZURI(スズリ)
あ、これもスズリだ。


以上、

「かっこいいちばチャン」に確実に空目した手羽がお送りいたしました。
言われて気が付いたけど、ここ、昔は丸井だったビルだ。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。