7月にぜひ観てほしい、七夕にちなんだ切ない恋愛映画『つぐない』

数多くある映画作品ですが、その中でもこれは美大生にみてもらいたい!と思った映画を月毎のイベントと合わせて紹介します。第2回目は七夕が催涙雨になったこともあり、星の髪飾りが印象的で悲しいながらも美しい映画『つぐない』を紹介します。

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2007年のイギリス映画。
イアン・マキューアンの小説『贖罪』が原作。英国のアカデミー賞では作品賞、アメリカでは作曲賞を受賞した脚本も芸術性も優れている作品。


舞台は1935年のイングランド。幼なじみのセシーリアとロビーは身分の壁を超えて愛しあっていた。セシーリアの妹ブライオニーは13歳の多感な少女。ブライオニーは2人の大人な恋のやり取りを目撃して強いショックを受ける。そんなある日の夜、従妹のローラが何者かに強姦される事件が発生し、ブライオニーはほんの出来心でロビーを無実の罪で告発する。2人の仲は引き裂かれてしまう……

参考:Wikipedia つぐない (映画) あらすじを編集
https://ja.wikipedia.org/wiki/つぐない_(映画)


  • イラスト:寺居ありさ

観てほしい理由① 
優雅な装飾と音楽に酔いしれる

主演のキーラ・ナイトレイの美しさはさることながら、衣装でさらに魅力的になっています。作中に出てくる普段着、水着姿も素敵なのですが、特に印象的なのはパーティー仕様の鮮やかな緑のドレスに星の髪飾りです。この髪飾りがキーパーソンにもなるのでぜひ注目して欲しいです。さらに室内の装飾やカメラワークも細部までこだわられていて、場面ごとに合った緊張感のある音楽が世界観を完成させています。芸術面だけでも充分楽しめる映画です。

観てほしい理由②
時代背景と残酷すぎる運命が切なすぎる

少女のついた嘘によって、気軽には会えなくなった2人。それでも互いを思い合う2人に胸をうたれます。同時に第一次世界大戦が起こり、ロビーは戦地に行かなければ行けなくなります。「帰って来れたらやりなおせる」その想いを支えにロビーは出兵します。2人はどうなるのか。大人になって自分のしたことの重大さに気付いたブライオニーがどうやって贖罪していくのか。この映画の最大の魅力はただの恋愛映画ではないところです。


  • イラスト:寺居ありさ


最後まで観たとき、世界観に入りしばらく余韻から抜けだせないこと間違いなしです。
久しぶりに感動する映画を観てみるのはいかがでしょうか。

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STUDENT WRITER

寺居 ありさ / terai arisa

京都精華大学デザイン学部イラスト学科在学中。「絵を描いていたら、私。」をモットーに日々イラストを制作するのを楽しんでいます。映画、ファッション、漫画からの影響が大きく、それらを活かして情報発信していきたいです。