【 #美大受験2021 】コロナ対応の入試変更点は重要な情報だから、マメにチェックしよう

2021年2月1日(月)

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美大受験生の疑問にお答えする恒例の「#美大受験」シリーズをお送りしてます。

#美大受験では、ムサビまたは関東美大の一般入試(AOや推薦入試じゃない入試)を具体例で使うことになりますが、基本的にはどの美大受験にも参考になるはずです。
これまでの話はこちらから▼
東京五美大2021入試カレンダーからわかるたった1つのアドバイス
今日2/1から女子美、東京造形、日芸の試験が始まります。頑張ってね。 
 

「試験の時にあの道具があると便利だよ!」な美大受験っぽいアドバイスを早く書きたいんだけど、やっぱり今年の入試はコロナ対応の話を最初に書かなくちゃいけません。

「なんだ、またコロナの話かよ。どうせ『マスクしてきなさい』『体温計ってきなさい』とかそういう話でしょ?」と思った気の短いあなた。
ま、そうなんだけど(笑)、各大学で「入試におけるコロナ対応の注意事項」を追加発表してるんで、受験前にそれらに必ず目を通しておいてほしいんです。
「コロナ対応の入試変更点は重要な情報だから、マメにチェックしよう」は今年の入試で一番伝えなくちゃいけないことで、「こんな大事な情報が書かれてるんだよ」とわかってもらうために、今日は3校のコロナによる入試変更点・追加情報を紹介しましょう。



最初は、東京造形大学
一般選抜入試の変更点が2020年12月4日付で公開されていて、
新型コロナウイルス感染症の影響による2021年度一般選抜入試の変更点
(1)2月1日デザイン学科実技試験の時間変更
(2)2月1日スクールバスの運行停止

と、今日のかなり大事な情報が書かれてます。ちゃんと受験生はチェックしてるか心配で心配で。
だって終了時間の変更は上京組にとって帰りの新幹線や飛行機のチケットと関係しちゃうし、スクールバスが動いてなければ相原駅から歩くしかないんです。デザイン道具をガラガラさせながらあの緩やかな坂道を15分間歩くのは、距離感がわかってない初めての人はちょっとつらいと思うんですよ。自分が予備校講師だったら「前日までに歩いておけ」と指導するかも。雪降らなくてよかった。
造形大がお弁当出してくれるなら手羽のプリウスでピストン輸送してあげたいくらい。

また、
2021年度入学試験における新型コロナウイルス感染症等への対応と受験生へのお願い
こちらには受験できなかった場合の別日程(追試験)のことが書かれています。

 
次に多摩美術大学
多摩美術大学|受験生 の皆様へ(新型コロナ ウイルス 感染症対策のお願い)
ここにわざわざ
●試験会場(キャンパス)が八王子の場合、橋本駅よりバスを利用せず徒歩の際、所要時間は約30分です。
と書いてあるのは、恐らく「大学行きのバスは運行してるけど、バスに乗りたくない人は橋本駅から歩いてこれます。30分かかるけど」という意味。
タマビ生は橋本駅からよく歩いてるんで普段なら全然無理な距離ではないけど、やっぱり距離感がわかってない受験生が試験当日ガラガラしながら歩くには、ちとつらい距離だと思うんですよね。バスは混むし個人的にはタクシーに乗れるなら乗った方がいいけどなあ。

 
最後は武蔵野美術大学。

こんな感じに大学公式サイトに目立つように出ています。
受験生の皆さんへのお願い(新型コロナウイルス感染症対策)(12/23 掲載、1/26 更新)
まず、
●(1/26追記)来校時に着用するマスクは、不織布のものを着用いただきますよう、お願い致します。
マスクの種類の指示(協力)をしてるのは東京の美大では今のところムサビだけかな?

また、
2021 年度一般選抜振替入試方式の実施について
東京造形大は「追試験」だけど、ムサビの場合は「振替入試」という言葉を使ってます。それぞれ受験できる「条件」「必要書類」があるので注意してね。

で、このお願いの中で、手羽がかなり大事なポイントだと感じたのが「換気」のくだり。

試験室のドアおよび窓を試験開始から 60 分経過ごとに1回、10 分程度全開での換気を行います。厳しい寒さを感じる可能性が高いので、最大限の防寒対策を施した上で来校し、試験中に体温調整ができるように準備をお願いします。特にひざかけ(学科試験の場合は無字のもの)やレッグウォーマーなど下半身を温める道具、足元を温めるカイロを持参してください。
タマビも東京造形も「換気するんで防寒具を」と書いてあるけど、ムサビはわざわざ赤太文字で書きたくなるほど大事な情報で。

というのも、芦原義信先生が設計した鷹の台キャンパスの建物は「外部空間の一体化」がコンセプトにあり、屋外と屋内の境界線があいまいになってるものが多いんです(興味のある方はアプリ「MAU-PIAZZA」をインストールしてね)
だから廊下側も屋外にそのまま接してるケースがほとんど。7号館しかり4号館しかり1号館しかり。
窓とドアを開けるってことは、「どちらからも寒い外気が入る」ことを意味し、建物の構造上タマビや東京造形よりも寒く感じると思います。
大学側からすれば受験の時に制服を着てもらう必要は全くなく(美大だし)、体温調整しやすい防寒具を持ち込んで試験にのぞんでください。ところでレッグウォーマーってどこで売ってるの?
 

 
そして、東京造形大、タマビ、ムサビと共通してるアナウンスが「食堂は営業しないから弁当持ってこい」です。女子美術大学東京工芸大学も書いてあり、これも例年との結構な変更点だったりします。
ムサビを引用すると、
===
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、学生食堂は営業していません。昼食を持参してください。なお、昼食等を買うために大学構外に出ることはできません。
===

例年も「途中で外に出れないから弁当持ってきてね」とは書いてたけど、学食を開放してカレーやうどんぐらいは提供してました。でも今年は営業と会場利用を完全に停止し、「お弁当持参+自席等で静かに昼食」方式を取っています。
美術予備校で「受験の時に学食カレーを食べると合格する」なんて伝説がたまにあったりするけど、例年とは違う対応なので気を付けましょ。


今年はコロナ対応で「例年通り」がほとんど通用しません。そして状況が常に変化しています。
つまり、この手の情報は先輩などのアドバイスよりも、大学公式サイトをマメにチェックするしかないってことなのです。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。