【見えないデザイン】地域活性化センター×武蔵野美術大学 協定式&記念イベントに行ってきた

2020年8月4日(火)

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本当は週末に美大WEBオープンキャンパス一覧をUPしようと思ってたんだけど、PARTNERのサーバが落ちてたんで更新できず・・今週末あたりに公開します。
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先週、市ヶ谷スタッフに「8月3日って手羽の席はあるの?」と電話したら「え。手羽さんは関係ないですよね?来るつもりですか?(ザワザワ)」という答えで。
確かに今の仕事と関係ないけど、寂しがり屋の手羽にその態度は許さん。

「だったら」と夏休みを取り、「MUJIに買い物に来たら、たまたまイベントやってた」テイで潜入してきました。これなら誰も文句は言えないだろう!ガハハハ!(ほとんどストーカー状態。誰得)

到着すると、MUJIcom武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスは準備真っ最中。


で、8月3日に何が行われたかというと、


  • 司会は社会連携チームの河野さん。最近WEB動画に出過ぎ。

一般財団法人地域活性化センターさんとムサビの連携協定締結式だったのです。

地域活性化センターについては、こちらをご覧ください。
【地域の未来と美術の力】武蔵野美術大学は地域活性化センターと連携協力に関する協定を締結します

手羽はたまたまやってきたテイなので、会場から離れて配信を見てました。なので以下キャプチャで紹介していきます。

最近の締結式だと、ロゴの入ったインタビューボードを後ろに配置することが多いですが、こういう背景も「舞台は現場」感が出てて面白いですね。ニュース番組のセットみたいにも見える。


締結式自体は5分ぐらいで終わり、

バタバタと場面転換。


ここからは記念イベント「地域の未来と美術の力」がスタート。

登壇者を紹介すると、


  • モデレーターはソーシャルクリエイティブ研究所所長の井口博美先生


  • 一般財団法人地域活性化センターの椎川忍 理事長。


  • ご存知長澤忠徳学長。学長がWEB動画に登場するのは久しぶりじゃないかしら。


  • 今回の仕掛け人である造形構想学部クリエイティブイノベーション学科の若杉浩一先生

 
まずは、若杉先生から協定に至った経緯と事例紹介。

これまで「経済を担う見えるデザイン」が主だったが、幸せを担うデザイン、つまり「見えないデザイン」が重要になっている。あ、「見えないデザイン」と言ってますが、これはアートだったり造形だったりします。

そこで市ヶ谷キャンパスに「お店のMUJI」ではなく「学びのMUJI」を設置し、ソーシャルクリエイティブ研究所(RCSC)を設立しました。
8月はRCSC主催の様々なイベントが行われるのでチェックしてください。

そしてこの度、地域活性化センターと共創して「地域価値デザインラボ」をRCSCの中に創設し、仕事づくり、コトづくり、ヒトづくりなど自治体、企業、教育機関等が参画できるコミュニティを形成した、様々な取り組みを実施することになった、と。

例えば宮崎での活動があります。初出し情報。
宮崎って芸術を学べる大学がないんですよ。こういう時代だからこそ、アート・デザインの学び、広がりを学んでほしいと、宮崎県、宮崎工業高校、日向高校、宮崎大学と連携して事業をこっそり進めています。

地方では市役所とショッピングモールだけ立派な建物になり、地域は疲弊しちゃってるけど(まさに手羽の実家がそう)、はたしてこれが幸せ、豊かな状態なのだろうか。
その社会の流れを強く否定するわけじゃないけど、地域が持っているものを使ってコミュニティ再生と生産を行っていきたい。そのためには電気・水道というインフラ以外に価値や人材を動かすための「学びのインフラ」が必要で、そこにはアートやデザインの力が重要なんですばい!というお話(手羽の超約)


ここからトークセッションになり、

16時半までみっちりと熱いトークが繰り広げられました。


そうそう。
「見えないデザイン」といえば、最近こういうことがありました。
久しぶりに藍屋へ家族で行ったんだけど、藍屋って箸袋に箸袋を使った箸置きの作り方が書かれてるんですよ。それ自体が箸袋の図案になるし、料理が出てくるまでの時間潰しであり、箸置きもできる一石3鳥のデザインとも言えます。

もちろん工作好きの手羽家は全員とりかかるわけですが・・でもね・・

折りだすと、折り方が隠れちゃって見えなくなっちゃうんです。
しかも折り方を見ながらじゃないと作れない難易度で(笑)

複数でお店に行けば他の人の箸袋を見ながら折れるけど、1人だと途中まで折ったらまた広げて確認してまた折ってを繰り返すしかない。
深澤直人さんが1枚しか焼けないトースターをデザインした時に「このトースターから家族のコミュニケーションを作ってほしい」とおっしゃってたのをふと思い出したけど、多分そういう趣旨はないはず。

この「見えないデザイン」をデザインの力で解消できないもんかと思ったのです。


  • 文句を言いながらも折りました。完成品は少し感動。

・・・え?それはここで言ってる「見えないデザイン」ではなく、「見えなくなる図案」だろって?


えーと、話を戻して。

終わり際に会場をのぞくと、ソーシャルデザインに気を付けながらメディアの方が後ろの方で聞いてました。

地域活性化センターさん、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

この様子は動画で見ることができます↓

しかし井口先生は進行がうまい。前の話を受けながら一言くわえて、次の人に振るテクニックは真似したい。皆さんもご確認ください。

ムサビの動画といえば・・・・近日中にあることを発表します。


以上、

応援に来てたスタッフから「無印良品のキンパは絶対におススメですよ!他の店舗じゃ売り切れてることが多いから、あったら即買いです!!」と言われ、それが何かわからないまま2本購入した手羽がお送りいたしました。保険でカレーも買ったけども。

聞いてみたら隠れキンパファンが多いこと多いこと。
今日の夕飯に食べてみます。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。