金沢美大「これからのエンターテイメント」展@アクシスとゼミ展2019@デザインハブに行ってきた

2019年9月23日(月)

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9月22日(日)、

六本木のAXISビルへ。
何しに来たかというと、

「これからのエンターテイメント」展
●会期:2019年9月21日(土) ~9月23日(月)
●時間:11:00-20:00(最終日は18:00まで。)
●会場:アクシスギャラリー
●入場料:無料


金沢美術工芸大学がスズキ株式会社とスカパーJSAT株式会社との産学連携プロジェクト成果発表展をやってたんです。

製品デザイン専攻三年生20名と大学院生2名が7つのグループに分かれて、それぞれにスズキさんやプロのデザインメンターが参加して行われた前期授業の発表。
去年はスカパーJSAT株式会社との産学共同でしたが、今回2回目はスズキ株式会社さんも加わった、と。

学生さんに「金沢でしょ?交通費とか宿泊費とか自腹なの?」と聞いたら「産学なので企業さんから全部出してもらえました」とのこと。


  • 縁側をモチーフとした自動運転の車


  • 走るとリコーダーの原理で音が出るEVバイク

自動運転・電気自動車化等による新たなライフプランの提案ですね。

今回は「エンターテインメント」がテーマだから若い人をターゲットとしたものがほとんどだけど、個人的には自動運転・電気自動車は需要・インフラのことを考えると都会より田舎から発展するんじゃないかと思ってまして。
田舎は車がないと生活できないから「高齢なんだから免許返納しろ」と言われても困っちゃうんですよね。せめて決まった近所のスーパーやイオンモールや公民館ぐらいは車でいつでもいけないと、大量の老人が家に引きこもることになっちゃう。なので自動運転専用の免許(原付より下のランク)があれば、これからの過疎化・高齢化に対応できるんじゃないかと。

あ、自動運転車を電車のような公共機関と捉えるかどうかでも変わってきますが、万が一のことを考えたら最低限の車の操作と交通ルールを知ってる免許所有者が1名は同乗してないと(つまりハンドルがどこかにないと)ダメだと思ってます。


  • 故人と過ごした時間を再生するプロダクト。グリーフケア


  • 叫ぶことで肉が焼ける(笑)


  • 「自動キュレーションポートフォリオ&スクラップブック作成電子ペーパー」とでもいいますか


  • ボタン型のアイトラッキングデバイスを洋服やカバンにつけて、注目度を可視化するプロダクト。未来の「いいね!」


  • 大声で叫んだ言葉がフォグスクリーンに表示されるプロダクト。これは今の技術でも可能ですね。去年のムサビ卒展でも似たようなプロダクトを実機化してた学生さんがいました


  • 平面写真ではなく3D(空間)で家族の思い出を記録し再生するプロダクト

「製品デザイン・プロダクトデザイン学科」っていうと、昔は「子供の頃からメカが好きでプラモデルを作ったり、ロボットや車の絵を描くのが好きで得意だった男の子」が集まってる学科のイメージがあるけど、今回の展示で「きっとメカをデザインするのが好きなんだろうなあ」と感じた学生さんは1,2人だったかな。
でもユーザーエクスペリエンスデザイン中心のプロダクトだとあまりそこは関係ないわけで、その視点自体がもう古いのかもしれない。


続いて、

久しぶりに東京ミッドタウンの5階デザインハブへ。
この風景は今まで何枚撮っただろう・・。

9月頭に虫展を見に来たんでミッドタウン自体は約1か月ぶりなんだけど、デザインハブは・・・4月の人事異動以降来てないなあ・・・ほんと久しぶり。


私がいなくなった4月からデザインハブのリエゾンセンターで新たに始まったサービスがあります。

それは「リエゾンセンター・ライブラリー( Liaison center Library)」です。

日本デザイン振興会が刊行してるグッドデザイン賞年鑑や蔵書、D-8(日本デザイン団体協議会)各団体が刊行する年鑑、デザインを学ぶ人へのおすすめブックリスト(DESIGN NEWS BOOK LIST)掲載書籍、ハブ企画展関連書籍や「六本木未来会議 デザイン&アートの本棚」の本などを不定期ですが読むことができます。
詳細リストはこちらをご覧ください。


  • イベントが開催されない日だけライブラリーになるんです


  • こんなにデザインに関する本がそろってます


  • 本の貸し出しはやってませんが、座ってお茶を飲みながらゆっくりすることもできます。wi-fiもある!

おお。ムサビ日記が面陳されてる(涙)
別に手羽が勝手に持ってきたり、そう並べたわけじゃなく、デザイン振興会さんの蔵書なんだそう。桑沢洋子さんの上にあるのは申し訳ない気も・・。


で、デザインハブで現在開催されてるのが、

東京ミッドタウン・デザインハブ 第81回企画展 ゼミ展2019
●会 期:2019年9月2日 (月) -9月28日 (土) 11:00-19:00
●会 場:東京ミッドタウン・デザインハブ


様々な領域のデザインを教育・研究している教育機関9校が、各校で実際に行っている課題の内容と学生作品の一部を紹介する展示。こちらも今回で2回目です。
課題や作品を通じ、学校ごとのデザイン教育のアプローチや与えられた課題に対して学生がどのような視点を持ち答えを導いているのかを比較しながら知ることができます。

参加校は九州大学 芸術工学部 未来構想デザインコース、専門学校 桑沢デザイン研究所 総合デザイン科 3年 ビジュアルデザイン専攻 浅葉ゼミ、多摩美術大学 生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻 第2スタジオ、東京藝術大学 大学院 美術研究科デザイン専攻 藤崎圭一郎研究室、東京造形大学 大学院「会津プロジェクト」、東北大学 五十嵐太郎研究室、東北芸術工科大学 グラフィックデザイン学科 3年、それと、


  • 東京工芸大 デザイン学科 インタラクションデザイン研究室(ムサビ元助手の水谷さんだ)に、


  • 、武蔵野美術大学デザイン情報学科 4年 白石学ゼミ。

たまたま金沢美術工芸大さんと東京美術系大学の課題作品展が六本木に同時期にやってたってことですね。


  • このゼミ展とリエゾンセンターライブラリーは私がいる時に進行してた企画だったんで、気になってたのもあるけど(笑)


  • ムサビブース

ムサビはこれから卒業制作に入る直前の中間プレゼン的な作品を展示しています。
動画も撮ってみた。

ぜひ完成形を卒業制作展に見に来てください。


  • タマビは昭和大学とのコラボ


  • 桑沢はバウハウス推しですね


  • これまで病院で使われたいらすとやベースのイラストを


  • 東京藝大生がデザインするとこうなる。断然こっちの方がいいけど、どれくらいの人がお金を出してこうしてもらうことを望むだろうか

九州大学芸術工学部は2020年4月に新設される未来構想デザインコースの紹介。
なんだ。これがOKなら、ムサビもクリエイティブリーダーシップコースで出展すればよかった(笑)来年はそうしよう。

各学科のパンフレットも配布してるのでぜひ。
受験生は見るしかないね。

昨日は3時から参加大学の先生や学生さんが解説するギャラリートークが開催されました。
実はギャラリートークの日だと知らずに手羽は来ちゃったもんで(アクシスの日程優先で来た)、予定を入れてた手羽はそのまま退散。


以上、久しぶりにミッドタウンだから

そりゃ親子丼食べるっしょ!の手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。