2週間に一度お送りしてる、恒例となった美大ネタまとめ。
前回8月16日以降で手羽の気になった美大の話題をまとめて紹介します。
「いろんな美大情報を調べて、手羽美術大学★開設の参考にしよう」というテイです。
やはり今週もこの話からスタートするしかありませんね・・。
■美大愛好家的「京都芸術大学問題」まとめ
上記記事以降の流れを追っていきます。
京都造形さんは市芸、京都市などの発表を受けて8月30日に学長コメントを発表。
■【2019年8月30日】開学30周年「グランドデザイン2030」についての学長コメント
そして、9月2日、市芸さんは「京都芸術大学」の名称の使用を差止める訴訟の訴状を大阪地方裁判所に提出しました。
■【令和元年9月2日付】京都造形芸術大学の名称変更についての理事長コメント
■京都市立芸術大学|訴訟の提起について
これに対して京都造形さんがコメントを出しています。
■【2019年9月2日】京都市立芸術大学からの申し入れ事項に対する回答
■【2019年9月2日】京都市立芸術大学の訴状の提出に対する本学のコメントについて
想定してた最悪な流れになっちゃったかも・・。
市芸さんの立場だと「校名変更中止を要請したのに聞く耳持たないから」だろうし、京都造形さんの立場だと「市芸さんは『協議の門戸を開いてる』って言ってるのに話し合い要求を無視する」はなず。学長同士が協議する場を作ったり、もう1クッションあってもよかったような・・。
でもなんとなく京都造形は東京のバリバリのやり手若手弁護士さんに依頼し、市芸はよれよれスーツを着たおじいちゃん弁護士が出てくるイメージ(*あくまでも勝手な個人のイメージです)。
京都造形は
■【2019年9月1日発信】在学生のみなさんへ「グランドデザイン2030についての対話および検討会のお知らせ」
学生さん対象に「大学からの説明会」ではなく「対話および検討会」を開催するそう。
「略称を考えてほしい」「いや、そもそも」な前提条件のすり合わせから入らないといけないから、この進行役は相当難しい仕事になるだろうなぁ。。
でも確実にこの対話・検討会がターニングポイントになるはずで、なぜなら
ちなみに姉妹校の東北芸工さんが
■未来美大2020
大学WEBサイトのトップにこういうバナーを出してて、「え。東北芸工も大学名変えるの?!」と敏感に反応しちゃったのは秘密の話。
先日の記事にも描きましたが、京都造形さんは京都の美大では一番企業連携・社会連携活動をおこなってる大学なので、今週は本来この手の記事を出していきたかったんじゃないかと。
■現役芸大生が考えた、エアビーの「新しいサービス」が画期的すぎる!@moneygendai
■知的財産権、ゲームで考える 障害者アートに取り組む団体、カード作成:朝日新聞デジタル
・・あ。またひらめいた。
「京都ブランド」「『芸術大学』に拘りたい」ってことなら、「古都芸術大学」はどうだろう。
多くの人は京都をイメージできるし、音も似てる(yがないだけ)。略称は「コトゲイ」で「ヒト・モノ・コト」のコトにもかけることができる!今日も冴えてるなぁ。。
さて、話題を変えましょ。
いつもだったら、こちらをトップ記事として紹介してたはずです。
■京都精華大学が 2021年4月に新学部を設置。「メディア表現学部」「国際文化学部」「学部横断型学位プログラム人間環境デザインプログラム」設置予定
京都精華大がポピュラーカルチャー学部と人文学部を再編して、「メディア表現学部」「国際文化学部」を2021年に新設することを昨日発表しました。
国際文化学部はサコ学長の念願だと思いますが、メディア表現学部はテキスト読む限り、モノヅクリっぽいので東京工芸大学のインタラクティブメディアに近いイメージなのかな?でも「ポップカルチャー×テクノロジー×ビジネス」とも書いてあるから、ムサビ新学科だったりして。教員が発表されたらそれでわかるはず。
なお、ポピュラーカルチャー学部にあったファッションコースはデザイン学部プロダクトデザインに移っています。
改組といえば、美大ではないのですが「ああ。こういうこともあるんだな・・」という話。
■園田学園女子大学経営学部設置についての重要なお知らせ
ここから2つの「芸大」の話を。
東京で「芸大」といえばもちろんこちらです。
■藝祭2019
東京藝術大学の藝祭は9月6日(金)-8日(日)と他の東京私立美大よりかなり早いんです。チェックお忘れなく。
もひとつ「芸大」といえば、大阪で「芸大」といえばこの大学を表します。
■大阪芸術大学
WEBサイトをリニューアルされました。「チャンネル」という考え方が面白いですね。
ここからは様々な美大の活動を紹介していきます。
■東京造形大学 兄弟姉妹在籍授業料減額制度 対象者昼食会を開催
いわゆる「家族割り」はいろんな大学で既に取り組んでいる制度なのですが、こうやって昼食会を開き、広報に使うって頭がやわらかいというか、うまいアイデアだなあ。
■メダルのデザイナーは30歳の美人デザイナー「頭が真っ白になった」 - SANSPO.COM
タマビグラフィック卒業生ですが、記事の中で「人種や国境を越えて人々の心を一つに束ねる」と語っていらっしゃるのに、記事タイトルに年齢と「美人」をいれるメディアの時代感。
■長岡造形大学 市民オープンキャンパス2019
●日時:9月21日(土)9:30~16:00
●会場:長岡造形大学
●入場料:無料(体験講座など一部有料)申込み不要
長岡造形大さんが市民向けのオープンキャンパスを開催。
■落合陽一氏「メディアアート」成果発表展示会 【デジタルにできることはまだ、あるかい】
●会期:2019年8月29日(木)~9月5日(木)
●時間:12:00~19:00 (9月5日のみ18時まで)
●入場料:無料
●会場:デジタルハリウッド大学 駿河台キャンパス メディアライブラリー
デジハリさんのこの展示面白そう。
様々な美大が関係する展覧会・イベントを2つ紹介します。
まずは、
■インターカレッジ・アニメーション・フェスティバル(ICAF)2019
●会期:9月26日(木)ー29日(日)
●会場:国立新美術館3階講堂・研修室
●入場料:無料 (入退出自由)
●参加校:多摩美術大学(フェスティバルディレクター担当校)/東京藝術大学/東京工芸大学/東京造形大学/武蔵野美術大学/アート・アニメーションのちいさな学校/大阪芸術大学/大阪電気通信大学/岡山県立大学/尾道市立大学/金沢美術工芸大学/九州産業大学/京都精華大学/京都造形芸術大学/神戸芸術工科大学/女子美術大学/専門学校東京クールジャパン/東北芸術工科大学/長岡造形大学/名古屋学芸大学/日本大学芸術学部/比治山大学短期大学部/広島市立大学/文化学園大学/北海道教育大学岩見沢校(50音順)
今年の担当校はタマビ。
国立新美術館のすぐ近く、東京ミッドタウン・デザインハブで昨日から始まったのが、
■東京ミッドタウン・デザインハブ第81回企画展「ゼミ展2019」
●会 期:2019年9月2日 (月) -9月28日 (土)11:00-19:00
●会 場:東京ミッドタウン・デザインハブ
●参加校(50音順):九州大学 芸術工学部 未来構想デザインコース|専門学校 桑沢デザイン研究所 総合デザイン科 3年 ビジュアルデザイン専攻 浅葉ゼミ|多摩美術大学 生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻 第2スタジオ|東京藝術大学 大学院 美術研究科デザイン専攻 藤崎圭一郎研究室|東京工芸大 デザイン学科 インタラクションデザイン研究室|東京造形大学 大学院「会津プロジェクト」|東北大学 五十嵐太郎研究室|東北芸術工科大学 グラフィックデザイン学科 3年|武蔵野美術大学 デザイン情報学科 4年 白石学ゼミ
最後に美大に関係ありそうでなさそうで、なさそうでありそうな話題を。
■“出る杭を育てる”、文科省が大学教育・経営の改革で新事業 #newswitch
ここでは「STEAM教育」という言葉が出てくるんですが、
■令和元年度「私立大学等改革総合支援事業」タイプ1「特色ある教育の展開」に関するメモ(暫定版・今後随時追記) - 大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ
確か改革総合では「STEM」と書いてあって。
あ、こちらの記事は大変勉強になります。
■「女性活躍」でメディア注目の塗装会社、ハラスメントと長時間労働で労災認定|弁護士ドットコムニュース
「美大生が活躍する塗装会社さん」として以前美大ニュースまとめで紹介しています。スタッフ紹介ページを見ると、確かにタマビ、ムサビ、ジョシビ、東京造形、ハマビとそろってるんですよね・・。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。