インスタ55万フォローから、あの巨匠の料理まで。美しすぎるレシピ本5選

美しすぎる「議員」「絶景」「アスリート」……。美しすぎるものは世に数あれど、今回ぜひみなさまに紹介したいのは、なんと「美しすぎるレシピ本」。え、レシピ本?と侮るなかれ。美を志す者ならぜひ1度は手にとって頂きたい5冊を紹介します。

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カレーの新しい可能性に気付かされる1冊
『ナイルレストランが教える はじめてのインド料理』


日本で一番有名なインド料理店「ナイルレストラン」の初のレシピ本。メインはインド料理の代名詞であるカレーのレシピです。玉ねぎの炒め方からスパイスの説明まで丁寧に説明されているので、本格的なカレーを作ってみたいと思う初心者にもぜひおすすめしたい本ですが、特筆すべきはそのカレーの美しさ。カレーの彩りに器、背景のコントラストに1ページめくるたびに“はっ”とされられる1冊です。筆者は正直、どちらかというとカレーが苦手なほうでしたが、この本に出会ってからカレーの美しさと、その奥深さにドはまりしました。

出版元:主婦と生活社(http://www.shufu.co.jp/books/detail/978-4-391-14023-1)





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食と向き合った先にある“美味しい”を超えた料理たち
『CIRCLE ~エンボカ京都 料理と風景~』


京都の名店「エンボカ京都」の立ち上げをし、現在はフリーの料理人として活躍中の今井義浩シェフによる自費出版のフォトブックです。

「食べて頂いて、美味しいという以上に、そこから春の畑を吹く風や、海辺に立った時の香り、秋の森の静けさ、そういったものが届くように思い、日々の料理を作ってきました。」

と言う、今井シェフの言葉や料理がそのままぎゅっと凝縮されていて、本を開けばその魅力にたちまち引き込まれる力強さを感じます。美味しいを超えた…、食べること、生きることをテーマにした1冊となっています。巻末にはもちろん今井シェフのエンボカ時代の料理レシピ付き。

販売先:恵文社オンライン(http://www.keibunsha-books.com/shopdetail/000000015813/)





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料理からひもとく、あの画家の素顔
『クレーの食卓』


“美食家”というよりも、日々の食を大切にし、主夫として腕を振るっていたという画家パウル・クレーが残した料理メモから、13点の料理を再現・レシピ化した1冊です。若かりし頃には叔母が経営するホテルでフランス人コックから料理を習い、アパートの台所をアトリエとしていたクレーが日々の料理をする姿は、絵を描いたり音楽を奏でるのと同じくらい、楽しそうであったと言います。本の内容は、一方から開くとクレーの食生活を描いた読み物・画集になり、もう一方から開くとレシピ本になる面白いつくりとなっていて、決して絵画を見るだけでは覗けないパウル・クレーの素顔を楽しく・美味しく知ることができます。


出版元:講談社(http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062152853)



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一流ホテルの美しい料理を、家庭でも楽しめる
『GRAND HYATT TOKYO とっておきの朝食レシピ』


5つ星ホテル「グランド ハイアット 東京」で提供されている朝食レシピや、オリジナルを含む全60種のレシピをまとめたものです。読んでいるだけで一流ホテルのメニューを見ている気分になれる本書は、パリのレストラン「アラン・デュカス」、など世界の3つ星レストランで腕をふるってきた副総料理長・ダヴィッド ブランが、ホテルの味を家庭でも楽しめるようにと監修。料理の美しさを楽しむだけの本ではなく、しっかり自分でも再現して楽しめるのは嬉しいポイント。洗練された朝食を楽しんでから始まる1日は、いつもよりクリエイティブになれるかも。

出版元:パルコ出版(http://www.parco-publishing.jp/)





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世界55万人がフォローしている朝ごはんのレシピ本
『TODAY'S BREAKFAST―シンプルで美しい、ワンプレートの朝ごはん日記。』


とある女性の朝ごはんが世界中で注目を集めています。2012年からinstagramにアップし続けた写真は、欧米やアジアをはじめ、世界中からフォロワーを集めるほど人気に。特に反響の大きかったものを中心に、48の朝ごはんをまとめた本が、昨年発刊されました。実はこの本の著者の山崎佳さんは、多摩美術大学出身。現在はグラフィックデザイナーとして活躍されているそうです。そう聞くと、写真のセンスはもちろん配置のバランスや彩りの美しさも納得。朝ごはんひとつとっても、美のセンスはこんなにも活かせるみたいです。

出版元:主婦の友社(http://shufunotomo.hondana.jp/book/b165811.html)



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OTONA WRITER

吉田恵理 / Eri Yoshida

ムサビ油絵学科を2012年に卒業。在学中に美大生の総合展覧会THE SIXの運営や制作など、アートどまんなかを突き進んでいった末に、現在は旅行情報誌の編集者として働く。生活や食×クリエイティブなことを模索する日々を送っています。