3月4日（月）、日曜が専任職員最終面接業務だったんで代休を取って

アクシスギャラリーへ行ってきました。

見たいと思ってた基礎デザイン学科49期有志卒業制作展「CHALLENGE -Graduation Show-」の最終日に飛び込みセーフ。
基礎デ有志17名による卒展で、手羽の記憶の範囲では基礎デの学外卒展は初めてじゃないかな？つまりこの展覧会自体が「チャレンジ」なのです。

しかし、入り口の花に書いてある「菱川勢一とドローイングアンドマニュアル一同」が「内山田洋とクール・ファイブ」的でつい笑ってしまいました（笑）
・・え？DRAWING AND MANUALを知らない？
いろいろやられてる会社で、ムサビ的にはムサビ地下道ガレリアで撮影されたミスチルのPV

を作ったところだし、

「基礎デザイン学科」と聞くと「基礎のデザインを教えてもらう学科」と思われがちですが実は違って。
医学には「臨床医学」とiPS細胞の「基礎医学」があるけど、基礎医学はすぐに役に立つものではないけど絶対に必要なものですよね。基礎デザイン学の基礎はこの「基礎」。なので基礎デザイン学科の英語名称は「Base of design」ではなく「Science of design」と表記します。
ちなみに「science」の語源はラテン語のscientia（スキエンティア）で「人間の知」を表してます。
・・と説明を続けるとどんどん長くなってしまうので、まずは会場を見ていきましょう。

展覧会のステイトメントにはこう書かれてます。
＝＝＝
基礎デザイン学科では、デザイン諸領域を、科学・芸術・哲学を包括する生成の思想としてとらえ、デザインのあるべき姿を考え続ける学科です。思考と表現、造形、数学、現象との出会いによって生み出されるかたちを日々追い続けています。
＝＝＝

視デ・デ情やタマグラとともにいわゆる「平面系デザイン学科」と括られる基礎デですが、このステイトメントが他学科との違いを端的に表してますね。板東先生は「基礎デはそもそもなんで人間がデザインという行為を始めたのかを考える学科」と語ってたっけ。
ムサビの新学科「クリエイティブイノベーション学科」は実技入試をやらないのであちこちで「美大で実技試験をやらないってどうなの？」と言われましたが、実は基礎デは実技試験をやってなかった学科なんです。50年前にその「デザインの未来」を構想した向井先生はつくづくすごい人ですよね。まだ社会が追いついてない。長澤学長の頃まで実技無し入試で、原研哉先生の頃から実技入試を選択できるようになったと聞いたことがあります（間違ってたらどなたか修正してください）
今回の展示を見ると「科学・芸術・哲学・現象」を追究してる学科だとすごく伝わってくるし、「デザインや数学って突き詰めていくとアートになっていくんだなあ・・・」と手羽は感じました。
今後も基礎デ有志卒展続けてほしいなあ。。


次に向かったのは、赤坂Bizタワー23階にある

日立製作所の東京社会イノベーション協創センタ。
今回は秋に行った日立×ムサビ共同事業の最終報告会で訪問しました。

入り口入るとすぐの壁には

日立さんが社会でできることを表したイラストが全面に描かれてます。
初めてこれを見たのはちょうど去年の今頃だっけ。
東京社会イノベーション協創センタは4月から
■日立、国分寺市の中央研究所内に「協創棟」新設　顧客協創型の研究開発を推進
国分寺の「協創棟」に移転することが発表されてるので、多分このイラストを見るのはこれが最後。

すぐ横がTBSなんだけど、よーーーく見たら、最後の最後にして

デザイン・ラウンジが丸見えなことが判明しました（笑）

以上、

採用面接試験で一度でいいから「椅子のネジを一本だけゆるめておく」ってのをやってみたい手羽がお送りいたしました。