【ソーシャルデザインってなに?】東京ミッドタウン・デザインハブ企画展 「企(たくらみ)」展-ちょっと先の社会をつくるデザイン」とは

2018年11月9日(金)

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武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジは、年に一度デザインハブ大型企画展をやることになっていて、これまで美術館、工芸工業デザイン学科、空間演出デザイン学科、建築学科、基礎デザイン学科、TYMOTEを主体とした展覧会を6回実施してきました。


そして今年度お届けする展覧会がこちらですっ!!
東京ミッドタウン・デザインハブ第76回企画展 「企(たくらみ)」展-ちょっと先の社会をつくるデザイン-

●会期:2018年11月25日(日)~12月24日(月・振休) 会期中無休
●時間:11:00-19:00※初日のみ11:00-18:00
●会場:東京ミッドタウン・デザインハブ(東京都港区赤坂9丁目7番1号ミッドタウン・タワー5階)
●入場料:無料
●主催:東京ミッドタウン・デザインハブ(構成機関/公益財団法人日本デザイン振興会、公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会、武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ)
●企画・運営:武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ、NPOグリーンズ
●出展団体・プロジェクト:
熱海 まちx アートのプロジェクト / 一般社団法人リヴオン/ WE デザインスクール / ウェル洋光台/ a.school / NPO 法人Ubdobe / NPO法人Mission ARM Japan / GIVE&GIFT / greenz.jp /憲法のきほん / 公社団地 茶山台としょかん / co-toiro iwabuchi / 椎茸祭 / 自然電力/シュタイナー学園 / 只本屋 / 地域通貨よろづ屋 / つみき設計施工社/ D-LAND / 日本仕事百貨/パーマカルチャーセンタージャパン / パーマカルチャーと平和道場 / 廃材エコヴィレッジゆるゆる / 原っぱ大学/ VIVITA / 藤野エリアマネジメント/ 藤野電力 / ようび / リノベーションスクール


今年はNPOグリーンズさんとデザイン・ラウンジの共同企画・運営で開催します。
ちなみにプロジェクトコードクラミ」で、「タ」にアクセントを置いて「ミ」は小さく呼んでます。・・ま、手羽だけですが・・誰か間違って来てくれないかな、と(ぼそっ)。

これから数回に分けてクラミ」展について解説していきます!
今日は経緯と趣旨を。


きっかけはやはりムサビ新学科です。
新学科のコンセプトが固まった1年半前ぐらいから、手羽はちょっと疑問(不安)に思っていることがありまして。

クリエイティブイノベーション学科や大学院クリエイティブリーダーシップコースのコンセプトキーワードは、恐らく
「創造的思考力」「クリエイティブ×ビジネス×テクノロジー」「ヒューマンバリュー」「サービスデザイン」「UX」「プロトタイピング」「オープンイノベーション」「ソーシャルデザイン」「地域デザイン」「ブランディングデザイン」「リレーションデザイン」「ビジョンデザイン」「新たな社会のプラットフォームづくり」「共創」「スタートアップ」「起業」
あたりになります。

このコンセプトに自信持ってるけど、でもはたして「サービスデザイン」「ソーシャルデザイン」というキーワードを高校生やその親御さんは理解できるのか?
手羽の結論は「具体例や先進例をいっぱい出していかないとまだ無理だろうなあ・・」でして。
例えば、今年のグッドデザイン大賞「おてらおやつクラブ」は私たちからすると「なるほど。こりゃ確かにグッドデザインだわな」と率直に感じるけど、高校生や社会の大多数からすれば「なんでグッドデザイン?デザインって絵じゃね?これが大賞?!」なはず。
「形ないものもデザインである」「クリエイティブは特殊なものではなく身近なものである」「クリエイティブ思考とは何か」をまず知ってもらわないことには始まらない。

で、去年開催したのがこちら。
【あっちのハブじゃない】東京ミッドタウン・デザインハブ企画展「ハブとマングース」とは?
「ハブとマングース展」では、「今時のクリエイティブ業界の在り方」「クリエイターの新しい働き方や社会との関わり方、プラットフォームの思考」をアート寄りなアウトプットで表現することにしました。ただ新学科のことはまだ言えなかったので、ぼかしつつキーワードだけチラホラ入れてるのがこの記事からわかります?ちゃんと考えてるんですよ(笑)

じゃ次はどうするか、と考えてる時に元視デ助手のNPOグリーンズ・河野さんを思い出し、


「てかグリーンズ自体がソーシャルデザインの塊じゃん」と気が付いて、声をかけさせていただいた、と。
NPOグリーンズとは、「一人ひとりが『ほしい未来』をつくる、持続可能な社会」をめざす非営利組織・・・と説明しても「なるほど」とすぐに理解できる人は少ないですよね(笑)
この「もどかしさ」がさっき書いた不安部分でもあり、「だったらグリーンズさんとムサビの考える『ソーシャルデザイン』の事例をガンガン紹介する展示にしよう!」と決まったのです。

あ、ちなみにNPOグリーンズさんは「おてらおやつクラブ」のことを2016年に紹介しています。
仏さまの“おさがり”で子どもたちを笑顔に! ひとり親家庭支援活動「おてらおやつクラブ」代表・松島靖朗さんと考える、100年続く活動のかたち


そして、「企画」の「企」という漢字は、「人」と「止」で構成されており、(諸説ありますが)「人が立ち止まり、つま先立ちで遠くを見てる姿」から生まれた漢字なんですって。そこから「くわだてる」「たくらむ」なんですね。
SFCさんなら「次の(次の)社会」と言えるだろうけど、ムサビとグリーンズさんには「つま先立ちで見えるちょっと先の社会」ぐらいがちょうどいい。
で、私たちが調べる限りだと「企展」ってタイトルはありそうで今までなく、あ、これだ、と。


てなことをまとめると、この開催趣旨文になるのです。
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ビジネスや日々の暮らしの様々な場面で「デザイン」と聞くと、「意匠」や「造形」等、「形のあるもの」を思い浮かべることが多くあります。 一方で、人と人との間に生まれるコミュニケーション、それらを円滑にするサービスや仕組みといった「形のないデザイン」も、わたしたちの身近な生活、ひいては大きな社会に溶け込んでいます。

本展では、社会課題や個人の課題解決のアプローチ手法「ソーシャルデザイン」の「ちょっと先」に焦点をあて、地域社会・ビジネス・個人の暮らしに寄り添う「デザイン」の新たなアプローチを提示します。
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手羽の中での大きなコンセプトとしては、去年から続いているんですね。

明日はトークセッションなどイベントを紹介します。
今年は盛りだくさんなんすよ。


あ、クリエイティブイノベーション学科の秋季ガイダンスは

来週11月12日(月)が最後のガイダンスとなります。
ネット中継もやってるけど、ぜひ聞きにきてください。
場所はデザイン・ラウンジ。前回間違って鷹の台キャンパスに行ってしまった方がいたんですが、アクセスのいい六本木です。
手羽は出番ないけど、別件の打ち合わせでラウンジに行ってるので後ろで聞いてるはずです。



以上、若手スタッフが「ガイダンス最終日だし打ち上げやろう」と机のそばで話してるけど手羽には声を全然かけてくれず、「あー、オレもその日は別件でラウンジにいるんだよー」と助言したところ、「自分から言ってくるところが手羽さんのいいところですよね」と冷たい目で褒められた手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカと銀魂と合体ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し日夜奮闘中