【廃墟マニア興奮】アタミアートウィーク2018に行ってきた

2018年3月25日(日)

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3月24日(土)、家族でこちらへ行きました。

熱海!

さすがに九州出身の手羽でも「昔は新婚旅行や社員慰安旅行で賑わっていた全国でも有数の温泉地」ぐらいのことは知ってます。「一度行きたいと思ってる場所だけど行く理由がない」ってのが手羽にとっての熱海であり。
東京から電車で1時間ちょっと、車で2時間弱ぐらいで行けちゃうんだけどね。

イメージとして「寂れまくった温泉地」
でも駅前は


  • すごい人・・。全然イメージと違った。


  • しかも他の観光地よりアジア系旅行客は少ないかもしれない

1990年頃には440万人以上あった宿泊客数が、2011年には246万人まで落ち込んでます。でも花火大会などで若者客が増え、2015年には14年ぶりに300万人台にまで回復したそう。[なぜ「熱海」は人気観光地に返り咲いたか アラフィフのおじさんたちが大奮闘:PRESIDENT Online - より]
賑やかなはずだ。


で、熱海に何し来たかというと、こちらを見に来たんです。
アタミアートウィーク2018

●会期:2018年3月17日(土)-25日(日)
●時間:平日 12:00-18:00|土日祝 11:00-19:00(初日、最終日は全会場16:00まで)
●観覧料 | 無料(一部チケット制)
●主催: アタミアートウィーク運営委員会
●後援: NPO法人 atamista/熱海市/熱海市教育委員会/熱海市観光協会
●共同代表: 田坂和実/渡邉昌平
●開催地:熱海各地
●拠点: ツキイレンタルスペース/熱海市銀座町8
●出展作家:約50名

https://www.facebook.com/atami.art.week
https://twitter.com/AtamiArtWeek

アタミアートウィーク(AAW)は、2012年に熱海出身の東京藝大生が年々増加傾向にある熱海市の空き家率改善案として、 「学生や若手作家が制作・発表を通して地域と人との交流を生み出すこと 」 「街の外からやってきてわかる熱海の魅力を発掘すること」を目的に、空き家や空き店舗を会場とした展覧会やワークショップを始めたのが最初で、今回で6回目。2012年ってことは宿泊客数が底を打ったころですね。
藝大・ムサビ・タマビ・東京造形・筑波大学・東京学芸大等、展示者・スタッフ含めて約90人の美大生たちが関わっている学生運営最大規模のアートフェスでもあります。


で、手羽は以前からその存在は知ってて、今年初めて家族でやってきた、と。
美大生が頑張ってるところならどこでも行きます(笑)


まずは駅前にある熱海スターレーン。

「熱海スターレーン」というか「熱海スターレーン跡地」ですね。
閉館してそのままの状態で残ってるのを展示会場に使っているんです。
宿泊客数が回復したといっても、駅前の大きなスペースのボーリング場が取り壊されずにそのまま残ってるってのが景気の状態を表してます。海岸沿いの巨大ホテルもいくつかつぶれてたし・・。

まさに閉館したそのままの状態で展示されていて、

面白い空間になってる。


  • ちょうどアートウィーク案内ツアーが回ってるところだった

しかし、どこからどこまでが作品かわからない状態で(笑)


  • この色味のバランスとか


  • 普通の情報でさえもアートに見える


  • あ、これは作家さんの作品


  • このポスターとかイカす


  • モザイクタイル壁にハイスコア者のポラロイド写真が貼られてるんだけど、最初完全にこれも作品だと思ったくらい

もうね、廃墟マニアにはたまらん空間。
ここだけで100枚ぐらい撮った(笑)


展示場所が熱海中の住宅やビル、空き店舗、神社など23カ所に点在してるんで、手羽家はバスで海岸の方まで一旦下りて、そこから坂を上っていくルートをとりました。

続いて渚町にある大舘ビル。


  • 住んでる方もいるけど、空いてる部屋が展示会場として使われてました


  • 向かいのビル壁面に描かれた巨大イルカトリックアートとの関係が素敵。


  • 熱海で見つかったんだね。


  • パフォーマーが追っかけてくるんです。これは夢に出そう・・

「廃墟でアート」てコンセプトの展覧会はあちこちでやってるし、今まで何度も見てきたけど、だいたいは場のパワーに作品が負けちゃうんですよね。
でも今回は場に勝ってる作品が結構ありました。

大舘ビルから

熱海銀座を北上します。

点在型の展覧会だとマップからだいたいの場所へ行き、作品を探さないといけません。
手羽は間違い探しもウォーリーを探せも苦手で、あかりちゃんに「作品がある場所にはマークが書かれた旗が立ってるはずだから探してね」とお願いする。

あかり「・・・お父さんの横にあるこれがそうじゃないの?」


  • こ、これだ!!全然気が付かなかった・・・。

あかり「あ、あっちに旗があるよ」


  • あ、ほんとだ


  • タマビ油画の学生さんが展示してた

昔から展覧会を連れまわしてるあかりちゃんは匂いを感じるのか、すぐに見つける見つける。


  • こんな商店街の中で


  • 車を(静かに)壊すパフォーマンス。一緒に分解を手伝うこともできます。


  • 分解したパーツも売ってた(笑)

注意力散漫な手羽には向かない展覧会だとわかってきたけど、このあたりにもあるはず・・・。


  • お!今度は手羽が最初に見つけた(涙)


  • 恐らく昔はキャバレーで使ってた場所で入口に「18歳未満お断り」と書いてるのをみてあかりが「私も入っていいの?」と


  • 市松模様のタイル!かっこいいなあ。


  • ここではやっぱりタマビの学生さんが飲み物を出したり、

タロット占いをしてました。

手羽「あかりちゃんも占ってもらいないよ。何にする?恋愛とか?」
あかり「これからの人生を占ってください」

マジやん。

今日の熱海レポートはこんなところで、明日も続くっ!!
今日までだからまだ間に合うよ!


以上、奥さんが「今の仕事について占ってください」とこれまた「ここでそのマジ相談をする?」とドン引きしちゃった手羽がお送りいたしました。でも答えがよかったらしく本人は喜んでました。
占いって全然信じてないけど横で聞いてると完全にカウンセリングで、ちょっと見る目が変わった。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。