【美大とアートマーケット】「Future Artists Tokyo—スイッチルーム」と「3331 ART FAIR 2018」

2018年3月8日(木)

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今日は美大が関係する2つのアートマーケットの紹介。

まず最初は日本最大級の国際アート見本市。
アートフェア東京2018

●会期:2018年3月9日(金)~11日(日)
●時間:11:00~20:00(最終日は~17:00/最終入場は各日終了30分前まで)
●会場:東京国際フォーラム ホールE・ロビーギャラリー
●料金:前売3,000円 当日3,500円
※様々な企画割引あり。詳細はWEB確認
※小学生以下無料(要大人同伴)

  

2005年から開催されている「アートフェア東京」。
13回目となる今回は「Art is Life」をテーマに国内外の厳選されたギャラリーが出展(過去最多の164軒!)し、古美術・工芸から日本画・近代美術・現代アートまで幅広いジャンルの作品が展示・販売されます。


このアートフェア東京に美術系大学が協力して、こういう展示をやるんです。
Future Artists Tokyo -- スイッチルーム --

●会期:2018年3月8日(木)〜 11日(日)
※8日(木)は招待制
●時間:9日(金)11:00〜20:00|10日(土)11:00〜20:00|11日(日)11:00〜17:00 ※最終入場は閉場30分前まで
●会場:東京国際フォーラムアートフェア東京2018会場内ロビーギャラリー
●入場無料 ※アートフェア東京本会場は有料
●主催:一般社団法人アート東京
●協賛:株式会社モリモト
●監修:保科豊巳(東京藝術大学 理事・副学長)
●参加大学:東京藝術大学、筑波大学、女子美術大学、多摩美術大学、東京造形大学、武蔵野美術大学

 

実は全国芸術系大学コンソーシアムの活動の一環で、一言で書くと「東京藝術大学、筑波大学、女子美術大学、多摩美術大学、東京造形大学、武蔵野美術大学の芸術系6大学の学生によるグループ展」・・・となるんですが、仕組みがこれまでと全然違うやり方でして。

「若手人材の実践の場」を目的とし、この6大学からアートやプロデュースを専攻する学生がチームを作り、出展作家を決め展示キュレーションをやりました。
キュレーションチームはこのメンバー
●内海潤也|1990年、東京都生まれ。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻修士2年在籍。
●高橋和佳奈|1993年、広島県生まれ。筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術専攻芸術支援領域博士前期課程2年在籍。
●森本真梨子|1995年、千葉県生まれ。女子美術大学アートデザイン表現学科アートプロデュース表現領域4年在籍。
●内藤和音|1996年、北海道生まれ。多摩美術大学美術学部芸術学科3年在籍。
●金真希 + 森野大地|1995年、三重県生まれ。/1995年、兵庫県生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻4年在籍。

キュレーション人材育成目的の展覧会で、各大学が公式に協力したのは初めてじゃないかしら。

アートフェア東京というアートマーケットのイベントの入口で商業目的ではない展示。また、 マーケットを意識せずコンセプトを言語化しないことが許容される日本独特の芸術教育環境。日本のアートシーンの未来の道を切り開いていく分岐点/Switch Pointとなるべく空間、ってことでタイトルが「スイッチルーム」とつけられています。

全国芸術系大学コンソーシアムの活動が徐々に表に出てきてるので、まだ加盟してない芸術系大学さんはお早めに参加することをお勧めしますよ。


続いてはこちら。

3331 ART FAIR

●会期:2018年3月7日(水)〜11日(日)
※ファーストチョイス(ご招待者のみ): 3月7日(水) 15:00-18:00
●時間:7日(水)18:00-20:00 / 3月8日(木)〜3月10日(土)12:00-20:00 / 3月11日(日)12:00-17:00※最終入場は閉場30分前
●料金:一般 1,500円 / シニア・学生 1,300円 ※教室エリア無料 ※高校生以下無料
*東京アートパスポート 5,100円 ※「3331 ART FAIR 2018」「アートフェア東京 2018」「ART in PARK HOTEL TOKYO 2018」「Asian Art Award 2018 supported by Warehouse TERRADA」の4会場をお得に周遊する共通入場券
●会場:アーツ千代田 3331 全館


キャリアもバリエーションも様々なアーティストが競演し、アートシーンのこれからを予見するオルタナティブなアートフェア、それがアーツ千代田 3331で開催される「3331 ART FAIR 2018」です。
第7回目となる今回は、これまでの展覧会型フェアとギャラリー出展型フェアを同時に行い、地下から屋上まで施設全体で開催されるそう。・・・すいません・・・昨日から始まったイベントです・・・チロっとは以前触れてはいたけど紹介が遅くなっちゃった・・。


で、今年は体育館エリアにギャラリーや大学を主体としたブース形式のアートフェアが行われることになりまして。
体育館エリア一覧 / Gymnasium Area|3331 ART FAIR
参加大学は多摩美術大学、東京藝術大学大学院中村研究室、東北芸術工科大学、愛知県立芸術大学、秋田公立美術大学、桂園芸術大学、武蔵野美術大学。大学がアートフェアに出展し作品を販売する事例はほとんどなく、3331 ART FAIRとしても初めての試みです。
3331にはアキバタマビがあるのでなんとなくムサビは入りにくい場所だったりするんですが(ムサビにおけるミッドタウンみたいなもの)、勇気を出して参加することに。

これに合わせてフェアに出展する5つの美術系大学によるトークイベントが開催されることになりました!
教育現場とマーケット 〜出展5大学によるトーク〜
●日程:2018年3月8日(木)
●時間:17:30-19:00
●定員:予約不要、定員:20名(着席)/ 先着順(立ち見可)
●会場:2F 体育館 イベントスペース
●料金:3331 ART FAIRチケット(一般1,500円)が必要です
●登壇者:元田久治(武蔵野美術大学 油絵学科版画専攻 准教授)、松田 愛子(多摩美術大学 総合企画室)、深井 聡一郎(東北芸術工科大学 美術科工芸コース 准教授)、倉地 久(愛知県立芸術大学 美術科油画専攻 教授)、藤 浩志(美術家、秋田公立美術大学大学院教授・副学長)


昨今の美術大学の教育現場ではアートマーケットをどのように捉えているか、あるいは学生の作品を販売することをどのような機会と捉えているのか等、教授や大学関係者が各大学の状況や活動についてリアルに話すことになってます。
美大関係者がそろってアートマーケットについて話をするのもかなり珍しいですね。
見てみたい・・けど今日だ・・。

共通入場券の「東京アートパスポート」があるので、それを使って「ART in PARK HOTEL TOKYO 2018」「Asian Art Award 2018 supported by Warehouse TERRADA」もぜひどうぞ。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。