【2/22から国立新美で開催】五美大展のほとんど使えない豆知識

2018年2月17日(土)

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今日は来週から始まるゴビダイテンの話を。


東京五美術大学連合卒業・修了制作展

●会期:2018年2月22日(木)~3月4日(日)
●休館:2月27日(火)
●会場:国立新美術館
●開館時間:10:00-18:00(入場17:30)

●講演会:ポストSNS世代のアーティストの役割
・日時:2018年2月26日(月)14:00-15:30
・開場:13:30-
・会場:国立新美術館3階講堂
・進行:赤塚 祐二(武蔵野美術大学美術館館長・油絵学科教授)
・パネリスト: 若手作家(五美術大学卒業生)
・参加費無料

 

 
五美大展は約40年前、東京都美術館でスペースが空くことになり、ムサビ版画・清水昭八先生に「ムサビで使いませんか?」と話があったけど、「せっかく都美館使えるんだから、ムサビだけでやるのはもったいない」と他美大の知り合いの先生達に声をかけたのが最初と言われてます。
しかし約40年前にこの発想って本当にすごいと思いません?


五美大展でよく間違われる点が3つありまして。

まず一つ目は、五美大展のグループには東京藝大さんは入っていないこと(笑)
タマビ、女子美、東京造形、日芸、ムサビの5校です。
ただ、「五美大は藝大じゃなくて日芸!」と鬼の首を獲ったようにチェックを入れる人がいますが、それは「五美大展の実施校はこの5校」ぐらいの小さな解釈の一つであって、シーンによってグルーピングは変わります。
詳しくはこちらをご覧ください。
五美術大学と五芸術大学
日芸さんの代わりに東京工芸大が入ったり、女子美短大が入ったり、藝大美術学部が入ったりと
「東京五美大」にはいろんなケースがあるんです。なので、普段使いで「東京五美大」といえば確かにこの5校ですが、大学公式リリースでは使わない言葉だったりします。「と言われている」「と呼ばれることが多い」ぐらいかな?

2つ目は、日本画・油絵・版画・彫刻のファインアートのみの展覧会ってこと。
これも意外と知らない人が多く、SNS見てると「グラフィックデザイン見たいけどわざわざ学内展行くの面倒だから、五美大展に行くか」とつぶやいてる人が毎年何人かいます。デザイン系は含まれてないのでご注意を。

そして3つ目は、五美大展はあくまでも「レビュー」「ポートフォリオ」的な位置にあるってこと。
スペースの関係で大学によっては卒業制作とは別に小さいサイズの「5美大用作品」を作ったり、数を減らしたり、パフォーマンスものは映像にしたりしてます。国立新美はレギュレーションが厳しいので土モノ・水モノはダメだったりするし。
東京造形・ムサビはもう終わっちゃったけど、ぜひタマビ・女子美・日芸さんの学内卒展を見に行ってください。


ところで、五美大展は「幹事校持ち回り制」で運営しています。
幹事校は各大学との連絡調整、会議の資料作成、ポスター・DMの作成、パンフレットのデータ取りまとめ・作成、国立新美術館との調整、講演会の企画、会期中の運営統括、問い合わせ先などが主な仕事。今は各大学事務局も会場に詰めるようになったけど、幹事校になるとその大学の教務系部署は一大イベント状態になります。

あ、今年はどこが幹事校なのかDMを見るだけですぐにわかる方法があるの、知ってます?
「問い合わせ先を見る」以外に。

ムサビ→タマビ→女子美→造形大→日芸と幹事校は回っていて、この順番の形を崩さず、幹事校が一番下(最後)に来るようにDMやポスターの大学名掲載順を毎年変えてるんです。つまり、一番下に書かれている大学が今年の幹事校で、一番上に書かれているのが来年の幹事校というわけ。
今年のDMは、
■多摩美術大学
■女子美術大学
■東京造形大学
■日本大学芸術学部
■武蔵野美術大学
の順になってますよね。
また、ムサビが言い出しっぺで第1回の幹事校をやってるから、回数の下一桁が「1」or「6」だとムサビが幹事校、「0」or「5」だと日芸が幹事校だとわかる、と。
これらのルールを知ってると 「第41回だし最後にムサビが表記されてるってことは今年の幹事校はムサビなんだな。おっ、来年の幹事はタマビやん!コーフン!」となると。
ま、知ったところで他では一切使えない豆知識だし、そんなことでコーフンするのは手羽ぐらいのもんですが。


もひとつ豆知識を紹介します。これは会場で使えるやつ。
各大学の見分けがすぐつくように、
多摩美術大学・・赤
女子美術大学・・紫
東京造形大学・・緑
日本大学芸術大学部・・黄
武蔵野美術大学・・青
「五美大展スクールカラー」を設定してるんです。
会場では入口バナーやキャプション、掲示等もすべて五美大スクールカラーを使うことになってて、こんな感じに。


  • 東京造形は緑


  • ムサビは青


  • 日芸は黄色。あ、手間にあるのは五美大展の案内看板


  • 女子美さんは紫


  • タマビは赤

だからキャプションの色見れば、大学名見なくてもどの大学かすぐにわかる、と。

あ、ここで使った入試スケジュール一覧表もしれっと

この色分けを使ってたりします(笑)
手羽は入職当時、その色が「本当のスクールカラー」だと思ってたくらいで、「へー。うまくできてるもんだ」と感じたけど、あくまでも「五美大展の時だけに使うスクールカラー」なのです。
タマビも女子美も本当のスクールカラーは青だし。
倉庫でも見分けがつくように梱包用のガムテープもその色しか使わない徹底ぶりで、以前五美大展の会議で女子美さんが「紫のガムテープが手に入らないので色を変えてほしい」と懇願してたっけ。
今はどうしてるんだろ。


毎年幹事校が講演会を開くルールになってて、これまでは教授による真面目な講演がほとんどでした。でも毎年あんまり人が入らなくて・・・。
今年は赤塚先生司会で五美大を卒業した若手作家達がパネリストとして登壇する形式。ムサビらしい企画というか「五美大展」の意味から考えると、こういう形の方がいいと思うんですよ。ぜひ聞きにいってください。

また、東京造形さんはギャラリーツアーを実施します。
東京造形大学 五美大展ギャラリーツアー
●開催日時:2018年2月25日(日)14:00-15:00|2018年3月 4日(日) 14:00-15:00
●集合場所:国立新美術館2F 東京造形大学 展示室入口
●参加費無料
*本ツアーは、東京造形大学による独自の企画のツアーであることから、共同で展示している他大学の展示室のツアーは実施しませんのでご注意ください。


最近は女子美さん、ムサビ日本画もギャラリーツアーやってたけど、今年はやらないのかな?


国立新美術館では五美大展以外に「未来を担う美術家たち 20th DOMANI・明日展」や「極上の印象派展 ビュールレ・コレクション」 もやってたりしてますが、周辺の美術館・ギャラリーの展覧会は、

森美術館|レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル
●会期:2017.11.18(土)-2018.4.1(日) 会期中無休
●時間:10:00-22:00(最終入館 21:30)※火曜日のみ、17:00まで(最終入館 16:30)
●会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)

 
 

21_21 DESIGN SIGHT|写真都市展 −ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち−
●会期:2018年2月23日(金)- 6月10日(日)
●会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1、2
●休館日:火曜日(5月1日は開館)
●開館時間:10:00 - 19:00(入場は18:30まで)

 
 

東京ミッドタウン・デザインハブ 第71回企画展「地域×デザイン 2018 -まちとまちをつなぐプロジェクト-」
●会期:2018年2月23日(金)-3月11日(日) 会期中無休
●時間:11:00-19:00※開催日によって終了時間を延長する場合あり。
●会場:東京ミッドタウン・デザインハブ
●入場料:無料

 
 

サントリー美術館|寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽
●会期:2018年2月14日(水)-4月8日(日)
※作品保護のため、会期中展示替を行います。
※各作品の出品期間は、出品作品リスト(PDF) をご参照ください。
●時間:10:00-18:00(金・土は10:00-20:00)※入館は閉館の30分前まで
●休館日:火曜日


武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科 2017年度卒業制作 選抜展「shide CONTACT 2018」
●会期:2018年2月22日(木)〜2月27日(火)会期中無休/
●時間:11:00-20:00
●会場:AXIS GALLERY(4F)、SYMPOSIA(B1F)、JIDA デザインミュージアム in AXIS(4F)
●入場無料

などなどやってます。距離が近いので1日で回れると思います。

それと(株)さんぽうさんが毎年五美大展に合わせて進学相談会を開催してるので、
美術・デザイン・クリエイティブ・ものづくり系 作品展示&進学相談会【六本木会場】
●日時:2月24日(土)13:00-16:30
●会場:ベルサール六本木 1階 イベントホール

来年美大受験を考えてる方は、五美大展のついでにこちらもどうぞ。

受験生と言えば、合格発表が終わって「もう関係ないからおもいっきりアレができる!」って人は、
三井不動産アイスリンク for TOKYO 2020
●期間:2018年1月5日(金)~2018年3月4日(日)
●時間: 11:00-22:00
●場所:東京ミッドタウン芝生広場 特設リンク

で、おもいっきりアレしまくってください。


以上、スケートといえば家族に「羽生くんはケガでほんとは出場できないんだけど、早くに『出ません』って言っちゃうとスポンサーとかテレビ局が困るからギリギリまで言わないだけだよ」と豪語してた自分が恥ずかしい手羽がお送りいたしました。
僕は美大を知っている。(どうしても口にしてみたくて)

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。